秘密保護法と共謀罪を考える四日市の会

秘密保護法・共謀罪に反対し、その廃止を求めましょう!

障害者総合支援法改正案を巡る参考人質疑で障害当事者の出席拒否

2016年05月12日 | メッセージ
共同通信の記事より。

与党が反対、障害者の出席拒否

衆院厚労委、参考人質疑で

2016/5/10 22:03

http://this.kiji.is/102753066012721158


衆院厚生労働委員会で10日に行われた障害者総合支援法改正案を巡る参考人質疑で、当事者として意見を求められていた難病の男性患者の出席が拒否さ れた。関係者によると、民進党が男性の出席を要求したが、与党側が反対した。障害者のための法案を審議する国会の場で、差別とも受け取られかねない対応が あったことに批判が集まりそうだ。

 代わりに出席した日本筋萎縮性側索硬化症(ALS)協会の金沢公明常務理事は「福祉に最も理解があるはずの厚労委が障害を理由に出席を拒んだのは深刻だ」などと訴える内容の男性のメッセージを読み上げた。

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障害者総合支援法は当事者のためにあるはずなのに、この対応は何なのでしょうか。国会議員が、それも厚生労働委員会での質疑においてこのような血も凍るようなことをしているわけです。そのような国会議員にとって日本はやはり健常者のための国だということなのでしょう。

そういえばこの政権は障害者権利条約を批准していますが。

障害当事者の声を聞かずに推量でことを進めても、当事者のためにはなりませんし大きな無駄を生むことも多くあります。当事者の意見を聞くという過程を審議の段階で通ることは基本的なことのはずです。そして、障害を理由として個人の意見を聞かなかった自分たちの人権感覚を委員会の与党国会議員は恥じるべきです。

この事例から推して知るべしですが、効率から人を測る癖のついた浅薄な人間観、世界観で、彼らは国の大事なものごとに向かい合っているのです。障害者に向けている目と対処はそれを示すものです。
これは日本にとって不幸なことです。


国連表現の自由特別報告者デイビッド・ケイ氏暫定所見に関して

2016年05月11日 | メッセージ
5月9日(月)13時より、秘密保護法に反対するピースアクション・よっかいちは近鉄四日市駅前ふれあいモールにて街頭宣伝、署名などを行いました。参院選まで2ヶ月をきり、市民のできることをあれこれ思い巡らします。

4月12日から19日まで公式訪問を行った国連表現の自由特別報告者、デイビッド・ケイ氏は、最終日19日に日本政府などに対する予備的勧告を公表しました。これは暫定的な所見ということで、それを海渡雄一、小川隆太郎の両弁護士が訳してくださいました。

それをもとに海渡雄一が「表現の自由と知る権利の危機をどのようにして克服するのか」という文章を提示してくださいましたので紹介させていただきます。

デイビッド・ケイ氏の勧告内容は秘密保護法についても今までの国連の担当者の指摘よりもより具体的ですし、放送法や公職選挙法にも言及していて大変興味深いもので、刺激を受けます。どうぞどなたもご一読くださいますように。

先進国である日本が国連の表現の自由特別報告者の公式訪問を受けるということ自体が、実は日本の表現の自由が深刻な危機にあるということの表れであって、国際社会から眉をひそめられるようなことなのだと藤田早苗さんは報告会で語ってくださいました。

2015年は日本の表現の自由度は61位であったのですが、2016年度は72位にぐっと下がっています。私たちのすべきことをこの文章によって整理できると思います。

特別報告者暫定所見確定版

本日5月2日、16時30分から憲法記念日前の街頭宣伝

2016年05月02日 | スケジュール
四日市で立ち上がった「戦争させない・憲法壊すな!よっかいち市民ネット」の活動の一環としてご紹介します。

今日は九条の会・よっかいちによる、憲法記念日前の街頭宣伝、ちらし配りが行われます。
近鉄四日市駅前ふれあいモールで、16時30分からです。

「戦争法廃止!2000万人署名」も集めます。

どうぞ皆さん、ご参加ください!

池住義憲さん講演会に参加して

2016年05月01日 | メッセージ
筆者が初めて池住義憲さんの講演を聞いたのは昨年8月でした。悪い法律には従わなくて良いのだ、という言葉を聞いて何と自由で解放された考えの方だろうと感銘を受けたのです。その後、思い切ってお願いをして、多くの方々と一緒に四日市でお話しを聞けたことは本当に良かったです。

忘れてはならないことは決して忘れないで、正しい怒りを持続することが必要だと説いてくださいました。これからの3度の国政選挙は本当に重要であると強調されました。

もし与党が今度の参院選で多数を取った場合、改憲の発議が今年中にも行われるでしょう。そこで緊急事態条項を加えると言うことについて国民投票が行われる可能性があります。緊急事態条項についてはすでに知っている人は十分にその性質を理解していますが、まだ知らない人もいます。早く周知しなければと思います。

緊急事態条項は、そのときの政府が、攻撃でも大規模災害でも日本にとってのいわば緊急事態だと判断したならば、権限を行政の長である総理大臣に集中させ、国会の機能の上に立たせて、内閣による政令を出すことによって法律に取って代わらせ、日本のあらゆるところで総理大臣の指示に人々を従わせるというものです。このとき基本的人権は実質的に停止させらます。
これを憲法の中に入れようというのです。総理大臣とその内閣の独裁を許すというもので、もはや民主国家とはいえず、まことに恐ろしい状態です。

それが加えられたとすれば、すぐに発令されることができます。日本は今も原子力災害緊急事態宣言が解除されていないからです。

緊急事態条項が発令されれば、更新と国会の事後承認によって実質的に政府はいつまでもその状態を続けることができるので、内閣の独裁の危険は目の前にあり、それがずっと続くと理解しなければいけないと思います。


そんな中、私たちのすべきことはやはり最初にご紹介したこと、おかしいと思ったことはおかしいと言うこと、これはどこか、イソップ物語の裸の王様に、自分の見たところによって単純に真実を言ったあの少年に似ています。そして一度でなくて、指摘し続けていくことです。それが正当な怒りの継続として、力を持つのです。

最後に講師がおっしゃったことですが、「今はまだ、日本国憲法は一字一句変えられていないのだ、希望はある。」世界に憲法は多くあるが、世界中の人々の平和と幸福を願うと明言したのは、この日本国憲法だけであるということです。

青い鳥というお話しがありますが、それも思い出されました。
政治も社会にも希望が持てない、と思っている方が日本に多いかもしれません。しかし日本に住む人たちを静かに守り支えている日本国憲法が、どれほど大きな命の水脈であることか、あまりに近くにあって気づいていないのではないかとはっとさせられました。ここに拠って立つことができるというのはこの上なく幸いなこと、この希望を忘れてはならないと思わされました。