秘密保護法と共謀罪を考える四日市の会

秘密保護法・共謀罪に反対し、その廃止を求めましょう!

コンサートを終えて

2014年04月30日 | メッセージ
 板谷信彦さんのコンサートは昨日、無事に終わりました。中日新聞による取材もありました。板谷さん、そして駆けつけてくださったみなさん、ありがとうございました。宣伝、応援してくださった方もありがとうございます!当会のメンバーもフル回転で準備して、充足と心地よい疲れがありました。あいにくの本格的な雨だったので、悔しいなあと思いながらも、精一杯、やることはやれたと思います。

 お知らせしていたように、15時からいつもの近鉄駅前ふれあいモールでチラシ配り、署名集めをしました。たくさんのちらしを用意していたのですが傘をお持ちの方が多いのでいつものようには配れませんでした。さて、板谷さんはそこで音の調整や短いリハーサルをされたのですが、おやおや小さい子がのぞきにきましたよ。
 屋内コンサートの音響調整のため板谷さんには雨の中行ったり来たりしていただくことになりましたが、いよいよ待ちに待った屋外ミニライブの時間です。たった10分なんです。でも、ほんとにすばらしい10分でした。署名の呼びかけをすると足早に去っていく人がいつもおられますが、昨日は、たぶんそんな方の中の一部がたちどまって、近鉄デパートの中のパン屋さんで休憩している人も窓越しに、演奏の様子を見たりじっと耳を傾けたりしておられました。

 はじめの曲は演歌調の「憲法9条音頭」です。とにかく楽しい!すなおに9条を称えることができて嬉しい!板谷さんは幅の広い芸風をお持ちなんですね。この歌が始まるとたぶん何人もの人が胸のうちに「そうだよね、よく言ってくれた」とうなづきながらじっと聞いておられたと感じました。9条は多くの人のこころの深いところにある希望なのかもしれません。
 そういえば憲法9条が正式にノーベル平和賞の候補になったそうですね。「祝!9条」です。なお、演歌調のものは余計人の耳をひきつけるのではないかと思います。
 短くも要点を突いたメッセージのあと、交流会ほかでおなじみ、「秘密で逮捕はイヤだー秘密保護法反対の唄」を力強く歌ってくださいました。続くコンサートには行けないけれど、と言ってちらしを手に聞き入ってくださった若い男性の方、ただ通りかかっただけだけれど思いを込めて署名、演奏を聞いたあとたくさんのカンパをしてくださった方もあり、幾つものドラマに、心から感謝を覚えました。

 屋内コンサートもとても良かったのですが、実際に生演奏によるこのような数々のドラマを見たとき、ぜひ、外で、通りがかる様々な人ー関心をもつ人持たない人に歌いかけてほしいと強く思いました。

 当会のメンバーTさんが音響を一手に引き受けてくれて、外でも中でも大変立派な響きで演奏を聞くことができました。板谷さんもとても喜んで下さり、裏方兼聴衆であったわたしどもメンバーも十分に満足を味わったのは言うまでもありません。

 さて長くなってしまったので、コンサートの様子は明日、別項でお知らせします。

明日は板谷信彦さんコンサート

2014年04月28日 | スケジュール
お待たせしました!明日は板谷信彦さんコンサートです。

日程は次のようになっています。

 15時からふれあいモールで街頭活動。雨にも負けず行います。応援よろしくお願いします。チラシ配り、請願署名集めをします。
その中で板谷信彦さんの生演奏とトークがあります。ご期待ください。

 16時30分よりコンサートです。会場は近鉄四日市駅から徒歩3分、中部地区市民センター大会議室となります。入場無料、予約も不要、カンパの呼びかけがあります。
板谷さんの演奏に先立ち、「秘密保護法を考える四日市の会」のメンバーが、活動に対する思いを自分の言葉や表現でお伝えします。その他市民ネット・三重の学習会や4月6日に行われた全国交流会の報告もあります。

 板谷さんは長年の活動の中で消費税の唄、STOP!TPP、村が消えた、などたくさんのオリジナル曲を作られました。明日はほぼすべてのレパートリーを生で聞くことができます。もちろん、秘密保護法反対の唄は言うまでもありません。

 板谷さんの歌は全国各地のグループの活動で歌われているはずです。神奈川県藤沢市では小学生にウケが良いということです。私たちは生でゆっくりご本人の口から歌が聞けるのです。「四日市の会」は大変恵まれているなあ、と主催者としては感じています。どうぞお誘い合わせの上お越しください。


 このごろ、教育の分野、報道の分野でもあからさまに政府による強引な介入が行われていますし、原発を輸出、武器輸出の緩和、そして集団的自衛権(仲の良い国が攻撃されたなら、日本が攻撃を受けていなくても海の彼方まででも仲間の国を助けるために日本が攻撃に行く)ことを容認しようとしています。原発の状況については首相自らが海外に公式に嘘の報告をしたことは記憶に新しいですし、TPPにしても人間の尊厳を踏みにじる試みなのに交渉に参加してしまった。そして秘密保護法、その先にある憲法の本文を変えること、これらはみなつながっていることがらとして批判されなければなりません。共通するのは、人や生きとし生けるもののいのちよりも目先の富を重要視することだと思います。

 多くの人は戦争など望んでいないのに、政府によって、あるいは一部の富んだ人たちによって日本は戦争に否応なく向かわされている気がします。それでなくても地球規模で災害や極端な気象が増えているのに、これから戦争を始める、原発をエネルギー政策の中心に据える、海外に売るなどするというのは、それとわかっていて日本は自滅の道を進んでいるとしか思えません。

 けれども一般の人は一部の戦争したい勢力によってみすみす尊い命を断ち切られたくはなく、愛する人、愛する子孫のいのちを犠牲として差し出したくはないと望んでいると思います。政府は国民の命を財産を守るのが務めですから、その対極となる「戦争」ということを、何が何でも防がなければなりません。

 このように今は逆さまのことがあたかも正しいことのように主張されている、曲がった時代なので、主権者としては否を突きつけ続ける責任があると思います。

伊勢の活動

2014年04月22日 | メッセージ
 今日は、伊勢で活動しておられるグループをご紹介します。「秘密保護法に反対する市民ネッソワーク・三重」の呼びかけ人のひとりであります、坂本照子さんに記事を寄せていただきました。伊勢での動きを知らせてくださいました。いつも遠くから集会に駆けつけてくださってみんなを励ましてくださる坂本さんからのメッセージをお読み下さい。

 

 「秘密保護法に反対する伊勢市民の会」事務局坂本照子です。12月秘密保護法案の採決阻止に向け、急遽立ち上げ、そのまま廃止への取り組みにスライドした組織として今日に至っております。独自で行動することはなく、いせ9条の会と協働したチラシのポステイングや「秘密保護法に反対するネットワーク三重」での集会や講演会に参加してきたのが現状です。
 暴走する安倍政権を揺さぶる、世論の高まりを目指し、先般、「止めよう戦争のできる国づくり市民ネットワーク伊勢」を立ち上げ、それぞれの想いを結集していく事となりました。
 5月3日の憲法記念日には観光客でごったかえす伊勢市駅前でリレートークを背景に“9条をノーベル平和賞に”の署名活動や“集団的自衛権容認”へのシール投票。わが「秘密保護法に反対するいせ市民の会」は緑と海の合唱団と連携して秘密保護法に反対する「手のひらを太陽に」の替え歌を歌う予定です。
 この日の盛り上げをスタートにして、市議会への反対決議要請へつなげられたら・・・。そんな現状です。
 あちこちで、今、自分のできる事を取組み、小さいグループを作り、それぞれの行動が大きな世論となっていける事を信じ、お互いに連携しようではありませんか。


4月5日、6日の全国集会に参加しました(その2)

2014年04月08日 | メッセージ
今日は第2日の4月6日、初の全国交流会に参加したメンバーからの報告をお送りします。


 「憲法改悪についての議論がありましたが、安倍政権は国民の声を聞かないので、国民は彼らの欲望のため利用された挙句、使い捨てられています。また、政権に、「守るべきものは何ですか?」とか、問いかけることも必要です。というのも、電車内で母子を見て、重税や秘密法、集団的自衛権などの問題があり、そう思ったからです。(以上、会場で発言した内容。)
 消費税増税も悪政を進める上での必須事項かとも思えます。生活するのがやっとで、それ以外のことを考えることができなくなりますからね。その他、最近は動画でも(安倍政権を批判する)替え歌を観ます。それも山が動いて海に入る前兆だと分析しています。」(Tさん)


「『秘密法に反対する全国ネットワーク』の第1回交流集会が、6日、名古屋市内のウイルあいちで開催され、全国から160名が参加しました。
 全国各地の「強行可決」後の取り組みが報告されましたが、特にすばらしいと思ったのは長野からの報告です。(写真)県下各地で市民グループが運動を強化し、それをゆるやかなネットワークでつなぎ、オール信州でいやだネコバッジを普及して廃止世論を広げる『やだネット長野』の活動、『信濃毎日新聞』への意見広告、『48自治体の廃止意見書』など、我々も参考にできる、市民運動を学びました。」(Oさん)




4月5日、6日の全国集会に参加しました(その1)

2014年04月08日 | メッセージ
 少しご報告が遅れましたが、4月5日、6日に名古屋で行われました「秘密法廃止 ここから」に私たちの会のメンバーが数名参加しましたので、ご報告をしたいと思います。今回は「その1」ということで、初日の講演会に参加した筆者からの報告です。受け取ることが多々あって、長文お許し下さい。


 5日は落合恵子さんの講演会がありました。600名の出席でした。筆者は講演の後購入した絵本にサインと握手をしてもらって、終わってから懇親会には行かない組3人、で初対面にもかかわらず深い話ができたことがとても嬉しかったです。

 講演は「社会の主役は誰?民意から考えるこの国のかたち。」と題して行われました。途中でCD絵本の音楽も流してくださり、とても考えさせられることの多い2時間でした。
 人前で話すのは本当はとっても苦手とおっしゃっていましたが、仰るとおりもともと内気な方なのかもしれないのですが、そういうご自分のことを語ってくださることがうれしく感じられました。
 お話は多岐にわたり、言葉も聞き取りやすく終始生き生きした気持ちで聞けると感じたのですが、ふだんの運動のあり方や人間をどうみるかに対して大切な問いかけがあったように思います。

 冒頭の言葉が何より心に残っています。
「あちこちで話をすることを続け、自らにそれを課してさえいる状態の中で、言いたいことをわたしはワンフレーズで言えるようになってきているのかもしれない。しかし、効率よく要領よく短く伝えられるようになるとき、多くの日常の具体的でちいさな物語を語らずに済ませることになる。実はそれら省かれる些細と見える事柄のうちに本質があるのではないかと思う。」おおよそこのような内容でなかったかと思います。
 丁寧に自分のペースで物事を見る、感じる、種を植えて育てる。芽が出るのを見てここに命があると喜ぶ。ふだんの生活と言われるものの中に、いかにみずみずしく人を活かす、傷を癒やすものがあるか、それを発見する驚き。
(落合さんはしばしば種を植えて発芽を確かめ、喜ぶと言われました。)
 ああ、そういうことを私も楽しみ喜んでいいんだ、いかに機会的に物事を見て情報処理をしてしまっているか、そのことの味気なさを思わされ、このようなひどい時代にあって勝つかどうかわからない戦いを続けて疲れ悩むときに、まだ自分にも回復の手がかりがあるのだと気付かされました。ちなみに、落合さんは集会や講演で遅く帰ってきて疲労を感じるときでもお食事をご自分で作られるそうです。そしてそれに自ら癒やされるということです。
 
 先に運動を始めた人々、先に危機感を持って勉強もし知恵を蓄えた人々が、初めて近づいてくる人や後から運動に加わった人ー未だ知識も少ない人々を、奢りを持って排除することはないか。あるいは少しの違いをもって別れることを繰り返してはいないかという問いかけをいただきました。
あとから来た人を心から歓迎して、一緒にやろうと言う。とても広やかなことです。そして謙遜なことだと思います。

 どうしてもお伝えしたいことは、あなた(がた)は勝ち目があるから戦うのか、そんなけちな了見であなたは運動するのか?それはもはや打算ではないかという問いかけです。私に対して、耳の痛い問いでした。
 さて、私自身がそうですし、おそらくは他の方々も、「どうして、そしていつまで、自分は反対の声を上げ、運動するのか」という問いを自分に向けたことがあるかと思います。
 落合さん自らがたぶんその課題に正面から向き合われたからこその言葉だったでしょう。「勝つか負けるかわからない、でも生き切らなければこの命の甲斐がない。自分のために戦い、抗い続けているのだ。」

 落合さんはクレヨンハウスという本屋さんを39年続けておられるそうです。最近は本屋さんが日本では激減して、半数に減っているということです。ということはどういうことを意味するか。「考える人が半分になった」!ことだそうです。背筋の寒くなる思いです。


 講演を聞いて週明けに知人に誘われて花見に行きました。しばらく桜の木の下で談笑していると、風が吹いてきて桜の花びらがそこここに散ってきました。道路を見ると花弁の一枚一枚は薄いのですが丸い形をしているので、ちょうど運動会の時の輪回しのようにころころと転がっていって、それから横になるのです。小さい一枚ですが張りがあるのでしょう。
 一緒に行った方は大病を患われた方です。共に、見頃の花を見られてリラックスしていろいろお話ができたので、うれしかったです。