心神喪失で、多数の死傷者を出しても、無罪判決になる法は果たして、
社会の正義なのか、死者に対してそれは正義なのか。
一切の罪が問われないなら、
死傷者は不運な生命の敗残者に貶められるだけか?
生命の尊厳は、惨殺された者には無用のものなのか?
法は決して生命に対して平等ではない。
つくづく、法は何を求めているのだろうと思う。
法の正義とはなんなんだろう。
生きてる者だけに示される、便宜的な処方箋に過ぎないのか、
しかも、無理やり編み出した量刑という屁理屈で勘定されている。
その屁理屈が、偏った生命の尊厳を、根底から歪めていないか。
裁判官は法の終身牢人であるから、決して、
檻の外に出ようとしないし、出られない。
そして、現存社会の妥協点を割り出して、権威としてしまう。
こういう判決に出会うたびに、居た堪れなくなってしまう。
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