社会や歴史を政治制度から話し始めるのは、間違っていると思う。
はじめに、風土や風習がどうだという前提を掘り下げるべきだろう。
自然発生的な要素に左右されている共同社会への視点が抜けがちになる。
政治制度だけでみていくと、その社会の根底、生きようを解明できない。
その共同社会の本態が隠れたままだ。
風土や風習には、手順や優先や合理性が希薄だからだ。
一方的な合理性を含む政治制度が、いつもの説得力を持っているとは思えない。
強権、専横で押し切るしかなくなるわけである。
行き詰まった政治の最終的選択に露骨な暴力がある。
市民に対しては選択肢がない極端な強制であり、
他国に対しては戦争を仕掛ける。
政治は、脅迫と暴力に容易く変身する。
さまざまな言葉を使って正当化されるが、暴力そのものである。
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