春を告げるのは木に咲く花だけじゃない。
花壇の小さな花たちも咲き出した。
濃いピンク色したチオノドクサ
青い妖精のようなムスカリ
ハナニラはひっそりと…。
切っても切っても広がるツルニチニチソウ
かすかに青いニオイスミレ
濃紺の小さなスミレも…。
ワンサカと咲いているラッパスイセン
モリモリと咲き続ける大杯スイセン
おそらく品種名はアイスフォーリスだと思う。
楚々とした二ホンスイセン
そして、いち早く花を咲かせたチューリップ
花壇の枠に収まり切らず、場外で咲いている
ど根性チューリップ!(笑)
その他のチューリップはまだこんな状態なのだが…
どこの世界にも気の早いヤツがいるものだ。(笑)
「ホントに、あのチューリップときたら…」
おや、ノラくん。
「フフッ…気が早過ぎて、笑っちゃいますよねぇ~」
「ボクなんか、じっくりと待ちますけどねぇ~」
あ、ご飯のことね。
「こうやって、オジサンがご飯をくれるのを…」
焦らずに、待ってるんだぁ~。
「だって、急いては事を仕損じる…」
へえ~、難しいことわざをよく知ってるね!
「…って、誰かが言ってましたから…」(笑)
「ほんじゃあ、いっただきま~す!」
す、すっごい勢いで食べるね!
「そりゃあ、ボクは花より団子ですから…」
そうか、よっぽどお腹が空いてたんだぁ~。
「待てば海路の日和あり…」
また難しいことわざを…。それも誰かが言ってたの?(笑)
あれっ!まだ残ってるのにもう食べないの?
「晩節を汚さないように…潔く老兵は去るのみ…」
それは、確か…
「…って、昨日オバサンが言ってました!」(笑)
「人も花もネコも、引き際が肝心ですからね!」
そんな難しい言葉はもういいから!(笑)
そう言うと、潔くノラにゃんこは去って行った。
と思いきや、しばらくして見ると…
何と、こんな所にこんな格好で居た。(笑)
これでも、去ったことになるの?
ちっとも潔くなんか無いじゃん!(笑)
でも、こうして安心し切ったように眠りこけている
ノラにゃんこの姿を見ていると
思わず笑みが浮かび、心がほっこりと癒される。
こんな平和な日々がず~っと続けばいいのに…と思う。
未だ先行きの見えないコロナ禍の中で
とかく鬱々と暗くなりがちな今日この頃だが
ようやく春を迎え咲き出したガーデンの可愛い花たちと
愉快な風来坊のノラにゃんこがもたらす
とっておきの笑いと癒しのお陰で
どうやら私の自粛生活も退屈せずにすんでいるようだ。
花とノラに心から感謝しないとね。