井上脩之介さんの「一茶漂泊」の続き。一茶が西国の旅に出る以前の天明期(1782~1789)房総を行脚し西国から江戸へ帰ってからも41歳から55歳までも房総を旅していたことを知る。山下一海さんの「戯遊の俳人 与謝蕪村」は蕉風復興の運動が全国で高まる中で蕪村が名古屋の加藤暁台と交流したことに着眼しつつ肌が合わないところもあったと評しているところが面白かった。洛東・一乗寺の金福寺へ芭蕉庵を再興した話も面白かった。ここはぼくも再三訪ねている。「植物の生き残り作戦」は、生きるには火事が不可欠というけったいなジャックパイン林の話に仰天した。
いいお天気。お昼はシンプルに讃岐乾麺を茹でてキムチうどん。食後散歩に出る。会う人みなにこやか。「きょうは温いですね」「そうですね。お散歩ですか」「はい、ちょっと公園まで」。まだ花の咲かない梅林を歩く(写真上)。まだアップしていない額田女王の
茜さす紫野行き標野行き野守は見ずや君の袖振る
の歌碑を写す(写真下)。天智天皇が近江の蒲生野で猟をしたとき額田王が皇太子(大海人皇子)に進呈した歌。万葉集巻第一の二〇。
あなたが紫草の群生する蒲生の料地を歩きながら私に袖振っているのを野守に見られはせぬかとひやひやでございますわよ。この丘を歩き歌碑を探索しているとだれもが詩人になれそうや。
けさは日本を代表する柔道女子選手15人がJOC(日本オリンピック委員会)に監督・コーチによる暴力行為を告発していたニュースにムムッと目を剥いた。全日本柔道連盟が30日に行った記者会見で公になった。園田隆二監督らによる暴力行為は5件もあったという。なんちゅうこっちゃ。日本は「ジャパン」ではなく「野蛮」なのか。暴力で女子選手を従わせるとは。あまり飛躍したくはないがぼくの目には「従軍慰安婦」問題に反省希薄な日本の政治権力者の姿がオーバーラップする。ぼくも10代高校の柔道部に所属しキャプテンから往復ビンタを受けた。顔にほくろのあるキャプテンの顔はいまも忘れない。その先輩が進学した大学には絶対行かないと決意していたことも思い起こす。いっさいの暴力を否定する国にならなくては二流国・三流国や。
頬撫でる春日千里を南す 龍尾
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ノーやん
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