Tさんは果樹も管理する。珍しい果物を植えて収穫を楽しむ。写真上はフェイジョア。フトモモ科の植物。芳醇な香りがしヨーグルトと相性がいいという。下はポーポー。バンレイシ科。秋になると実が黄色く熟し「森のカスタードクリーム」というそうな。昼前まで作業して帰る。途中。穴子天を見つけ。昼はざる蕎麦。
突然、梅棹忠夫さんの「千里ぐらし」を本棚から引っ張りだす。京都生まれ京都育ちの梅棹さんがなんで千里に移り住んだのか。るる綴っている。千里は交通利便な土地で緑の多い変わった都市だという。その通り。さらに言えば、ウグイス、イカル、ミソサザイなど野鳥の囀るまち。ヒメボタルの生息するまち。路傍や団地、公園に四季折々の花が彩るまちや。自然にそうなったのではない。住む人たちが手を加えあたらしい合理的な都市空間と自然環境が調和したともいえる。
さらに加えれば、わがまち天神の杜には日本を代表するバイオリニストやじげのアーチストたちが弦楽器・和太鼓・三線をかき鳴らし踊る空間もある。新都心・千里は新しい文化のまちを創造しつつある気配が漂う。太陽の塔と国立民族学博物館のある万博記念公園は新しい文化創造の中核中の中核。その産湯につかる気分でわが輩は千里の空気を吸ってきょうも生きている。しかし、他方行政の手は行きとどかず、お化けのような超高層ビルがニョキニョキと建つ。市民の立ち入れない空間ができたところもある。梅棹さんも楽しんだらしい千里セルシ―も消えるという。ぬるま湯に浸っていると風邪をひくぞ。か。
姫蛍悠然と飛ぶ団地にて 昇龍子
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