去年今年

　朝方少し雲があったが午後快晴。穏やかな正月や。花壇に出るとさっそく、「あけましておめでとうございます。ことしもよろしくお願いします」。会う人会う人足をとめて鄭重なごあいさつ。みなさん家族連れでおでかけのようす。花苗のようすを見ていると「正月からですか」「はア」。間抜けた返事をする。眼についた雑草をちょこちょこ引くだけ。ふだんは大雑把なくせに、妙に細かいことが気になる。この性分、終生引きずりそうや。水やりせず、部屋に戻ってお酒のおかんをし家族でおちょこで乾杯する。「元気でいこうネ」。

　愚老の眼と右脳の痛みは少しづつよくなっているが完治しない。心理療法をためしている。おでこと頭に手を当てるといまも電気のように痛みが走る。ぼくの病状を案じてくれている人たちのことを思うとこのブログはやめられない。2009年10月26日に桃山台の眼科で帯状疱疹と診断されてのち麻酔科の治療をうけてから足かけ3年になる。いまは帯状疱疹後神経痛といわれ薬に加え心理療法を受けているがこんなにも長く続くとは。ことしはがんばって完治したい。

　きょうは、家族揃って部屋に籠りっきり。音楽は人の固まった精神をほぐしてくれる。シャンソン歌手・別府葉子さんの曲が心にひびいた。「ひまわり」「哀しみの終わりに」「ガレリアン」「詩人の魂」…。(写真上=サザンカと新芽をだすハクモクレン、下=花壇のハボタン)

去年今年病む神経を振り切らん　愚老
年踏んで雑草をひく花の園　同