部屋に籠って新藤兼人さんの「老人読書日記」を寝転んで読む。妻音羽信子さんに先立たれた88歳の独居老人の読書エッセイ。西田幾多郎の「善の研究」、ドストエフスキー「罪と罰」、永井荷風「断腸亭日乗」、夏目漱石「こころ」と正岡子規「仰臥漫録」「病牀六尺」まで読み進む。
人間を映像化する映画監督だから当然、本の読み方も半端でない。人間とはなんだ、わたしとはなんだ。好々爺のはずの新藤兼人さんが問い詰める。ぼくは人の「善」を信じたいが新藤さんは人の「悪」も赤裸々に曝け出す。100歳で天寿を全うされた人の人間哲学。
読んでいる途中メガネのレンズが外れる。南千里のメガネ店へ駆け込む。15分ほどして直してくれた。「おいくら」「いや要りません」。先日、スーパーの自転車店で前かごカバーを買った際、付け替えをしてもらおうとしたら300数十円の技術料を頂きますといわれた。メガネの技術料ならわかるが前かごカバーの取り付け技術料てあるんかな。
帰りしな、冷たい日照り雨に遭う。写真は上下とも民家集落博物館。
寒雲のくるくる変わる老人読書 昇龍子
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ノーやん
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