あさ、郵便局へ払い込み。マンションの裏庭にピンクのシモツケを見る(写真上)。バラ科の落葉灌木。小花が散房状に密集する。名前の由来は下野(栃木)で最初に見つかったかららしい。庭木に使われる。花の名は漢字にすると繍線菊。そう書いてシモツケと読ませる。菊にも似ていないのになんでかなあ。竹見台の戸建て住宅街で生け垣のイヌマキに白っぽい穂状の雄花を見つける(写真下)。マキ科の常緑。雌雄異株。葉は線形。だんだん植物生態観察の目つきになってきたぞ。
「皇后美智子さまのうた」を読む。著者は、津和野出身の画家・安野光雅さん。著者のカラー刷り挿絵と短文が皇后の歌をいちだんと味わい深くガイドしてくれる。雲上の宮廷人の戯れのうたではないかというぼくの予断と偏見はみごとに崩れ冒頭から恥じ入る。
アフガニスタンの旅のうた、ハンセン病療養所訪問のうた。よみ進むにつれ、世界と日本の現実にまっすぐに向き合う皇后のご心情を知る。「知らずしてわれも撃ちしや春闌くるバーミアンの野にみ仏在さず」。「めしひつつ住む人多きこの園に風運びこよ木の香花の香」。長年にわたり隔離政策がとられ差別と偏見に苦しめられてきたハンセン氏病患者の療養所・病院を訪ね励まされたという。ぼくは昔、長島愛生園などでハンセン病患者を励ます活動をされていた「念ずれば花ひらく会」のKさんに特効薬で治癒する医学知識と根強い差別をなくす道、患者のみなさんの著書や歌集に学ばせて頂いた。なぜか、突然、ハンセン病患者の理解者だった大阪の「憲法知事」黒田了一さんを思いおこした。
繍線菊の木陰をこどもかくれんぼ 昇龍子
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ノーやん
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