(A)
「岸田くん、いいかい、これは理屈じゃねえんだよ、理屈じゃ。ここは、何としても”国葬”で行かなきゃ。国葬だよ、国葬。わかったね、」
(B)
「ダメなものはダメなんです。消費税上げるなんて、もうっ、絶対にダメ!」
(A) は、麻生太郎副総理の弁。
(B) は、 昔、私がまだ日本にいた時に聞いた、社会党党首、土井たか子の発言。与党自民党が総選挙にあたり、消費税を引き上げようとしているのに対して、。
(B) を聞いた時、別におかしくは思いませんでしたが、今聞くと非常におかしいです。
しかもそれが、ちゃんとした政党の党首からのものであったので尚更です。増税をするのは、お金が足りないから、するわけでしょう。増税をしなかったら、どこから不足分のお金を捻出するのかをきちんと説明しないといけません。
これら二つの発言は、言葉が悪いかもしれませんが、私からすれば、発想が「ナントカ組の怖い親分」のそれです。
そして、いずれも、少しも民主的ではないけれど、日本人ならば、まあ、理解できる。そして、そういうことがまかり通る。
日本という国、明治に入り、表面的にしろ「近代国家」の仲間入りして、せいぜい150年ほど。その前までは、封建制度が全ての国でした。
でも、たかだか150年くらいで、日本国民の思考回路が、そう簡単に変わるはずがないではありませんか。
ですから、「民主主義」とかいう、西洋流の考え方を持ってきても、根底は、そんなに変わっていません。
日本国民の発想は、こういうことです。
いろいろ部分的に、非民主的で不都合なところがあっても、全体が、なんとか「丸く」収まってくれれば、それが一番。
私、そういうことはわかりますが、「個人的に」、受け入れることができません。
だから、日本を出たのです。それで、気持ちはすっきりしました。
しかし、日本人が、また日本の文化が好きなので、時々、日本に帰っているのです。
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