滋賀県内の酒造メーカーが造った日本酒の出来栄えを評価する「呑切り」と呼ばれる審査会が甲賀市で行われた。


「呑切り」は、本格的な新酒の出荷を前に、国税局の鑑定官が日本酒の出来栄えを確かめる審査会で、8月21日、甲賀市水口町で行われた呑切りには、甲賀市と湖南市にある11の酒造メーカーから70点の新酒が出品された。
審査は、大阪国税局の鑑定官2人が行い、冬に仕込んで夏まで熟成させてきた各メーカーの日本酒をスポイトでおちょこに移し、香りを嗅いだり口に含んだりして、品質を評価していた。
大阪国税局の山根善治鑑定官室長は「今年の品質は、良好と判断した。各社の特性や工夫を感じとることができた」と話した。
甲賀市の酒造メーカーの安井太郎さんは「全般的によい酒質と評価いただいて、おいしい酒造りができたと実感している。引き続き、品質管理に努めていきたいです」と話していた。
詳しい審査の結果は、それぞれの酒造メーカーに直接伝えられ、秋の出荷に向けた品質管理などに生かされるという。
<NHK大津より>