goo blog サービス終了のお知らせ 

”スローライフ滋賀” 

「観光パンフで近江鉄道たどる」名所案内、収集の資料出版

  明治から昭和にかけて発行された近江鉄道沿線の観光パンフレットを集めた本湖南鉄道から八日市鉄道 近江鉄道の名所案内」が完成した。
 郷土資料を収集する東近江市五個荘伊野部町の北川純一さんが約4年かけて執筆し、10月14日の「鉄道の日」に合わせて自費出版する。


↑写真:滋賀報知新聞より

 「秋の行楽は永源寺」とうたう二つ折りのパンフレット。表紙には、モミジの枝を担いで歩くおじさん二人が描かれている。背広を着て、帽子をかぶり、ほおを赤らめる2人。「きれいな絵だけど、どういうことやろう」。収集家仲間から見せられた1枚のパンフレットに興味をそそられ、自身も集めるようになった。

 著書では、古書店などで購入したり、仲間に提供してもらったりした資料150点を掲載。
現在の新八日市−近江八幡間で開業した湖南鉄道を皮切りに、旧陸軍八日市飛行場まで延伸した八日市鉄道を経て、現在の近江鉄道となるまでに鉄道会社などが発行した印刷物の歴史をたどっている。
 
 パンフレットは折りたためるポケットサイズが多い。表面には沿線を見下ろすように立体的に描いた「鳥瞰図(ちょうかんず)」、裏面は時刻表や名所の案内を載せるのが主流だ。日本各地の鳥瞰図を手掛けた商業画家吉田初三郎の絵もある。
 昭和前期の資料では旧陸軍八日市飛行場と、近くの飛行場駅からバスで出かける永源寺の紅葉狩り、太郎坊宮が三大名所としてPRされている。飛行場については「国民思想普及の目的によって(中略)係官の説明があり各見学者もその知識を了解し得て歓ばれて居ります」と案内。
北川さんは「観光客は楽しんで飛行機を見に行っていたようだ」とみる。
 
 他にも、旧八日市市の市史や近江鉄道の社史には掲載されていない開業を知らせるチラシや礼状、沿線の名所が描かれた絵はがきを紹介。名所やその周辺の風景の移ろいも読み取れる。

 北川さんは「どうやって広報し、集客を図ってきたかが分かる。当時の私鉄の情熱を感じてほしい」と話す。
1冊3500円。購入希望者は北川さん=0748(48)3365

<滋賀報知新聞より>
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「滋賀TODAY」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事