彦根城の世界遺産登録実現を目指し、広域的な気運醸成に取り組む民間団体らによる共同事業体「世界遺産でつながるまちづくりコンソーシアム」(事務局・彦根市中央町、小出英樹会長)では、昨年から順次、歴史講座やSNSを活用したこれまでにない情報発信など、湖東・湖北地域の重層的な魅力を新たな角度から見つめ直し、地域住民や観光客らが学ぶことができる取り組みを展開している。
↑写真:滋賀報知新聞より
同コンソーシアムは2021年11月、「長浜市・米原市・彦根市・東近江市・近江八幡市・多賀町・甲良町・豊郷町・愛荘町」の5市4町に属する商工団体、観光団体など23団体が市町の枠を越えて連携して発足した。
現在、歴史講座「近江ヒストリア講座」を全4回シリーズで開催している。
同講座では、「白洲信哉の近江山河抄」と銘打ち、随筆家・白洲正子氏の孫で文筆家の信哉氏をメイン講師に、正子氏が著書「近江山河抄」で「私はえたいの知れぬ魅力にとりつかれた」と記した近江について、様々なテーマからひも解いている。
「白洲信哉の近江山河抄」世界遺産でつながるまちづくりコンソーシアム 近江ヒストリア講座
https://www.hikone-cci.or.jp/2022premium-jyuku/■第1回は昨年11月、「近江の武将・京極氏を切り口に同氏ゆかりの徳源院(米原市)と勝楽寺(甲良町)」を取り上げ、
■第2回は昨年12月、「西国巡礼をテーマに長命寺(近江八幡市)」を紹介した。
各回、テーマに選ばれた社寺の住職・宮司も講演し、参加者らからは「土地の知らなかった魅力を発見できた」、「背景を知ってからもう一度現地を訪ねてみたい」といった感想が上がっている。
■第3回近江ヒストリア講座「渡来文化を色濃く残す百済寺・石塔寺(共に東近江市)」
開催日時: 2月5日(日)14:00~16:00(13:30開場)
場所: 八日市文化芸術会館(東近江市青葉町1-50)
定員: 200人(定員になり次第締切)
■第4回近江ヒストリア講座「信仰の地・竹生島」
開催日時:2月8日(水)18:30~20:30(18:00開場)
場所: セミナー&カルチャーセンター臨湖(長浜市港町4-9)
定員: 100人(定員になり次第締切)
各回受講料: 500円(学生無料)。
申し込み・問い合せ: 彦根商工会議所ホームページ(https://www.hikone-cci.or.jp/)から。
<滋賀報知新聞より>