6月12日(水)午前、布施神社を訪れた。
近江鉄道びわこ学院大学前駅の隣である。布瀬神社は元布施山麓に鎮座していたとあるが布施山は布施山城があった。中世期の布施山城趾は今も残っており、地域住民により管理されている。本殿は重要文化財である。
布施山城趾のウォーキング三昧ブログ
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所在地 東近江市布施町115(旧八日市市)
〔配祀神〕武甕雷命 齋主神 比賣神 大山咋神 中津島姫命
〔拝殿〕入母屋造 間口二間 奥行二間
付近の神社
長緒神社 徒歩 11分(828m)
日吉神社 徒歩 13分(1km)
長谷野神社 徒歩 14分(1.1km)
三所神社 徒歩 15分(1.2km)
若宮神社 徒歩 16分(1.2km)
日吉神社 徒歩 20分(1.5km)
境内には「春日」「日吉」などの神々を祭り、本殿は三棟あり、三棟とも一間社流造りで、流造りとしては非常に小さな社殿だが、その造りは鎌倉期独特の美しさを示している。妻板から薄く彫出している板蟇股(いたかえるまた)は鎌倉期の様式をよく表す珍しい手法である。
概要は「(前略)本殿は大きさ、構造および意匠がよく似たもの3棟が、覆屋内に西向に並列している。各本殿はその祭神により向かって右より春日・日竜・十禅師と称されている。
建立年代については史料がなく、垂木(たるき)、斗?(ときょう)、蟇股(かえるまた)などの様式から14世紀初頭ころと推定されている。その後、江戸時代の1675年(延宝3)にいずれも解体修理をうけ、構成部材の多くがとりかえられたが、ほぼ建立当初の姿を踏襲している。
本殿は滋賀県下にある中世の一間社流造(いっけんしゃながれづくり)の本殿としてはもっとも規模の小さいものの一つで正面の柱間は約1.05m、奥行は母屋(もや)と向拝(こうはい)をあわせて約1.07mである。
母屋柱上には舟肘木(ふなひじき)、向拝(こうはい)は連三斗(つれみつど)をくみ、両者を虹梁(こうりょう)でつなぐ古式である。本殿側面の妻嵌板(つまはめいた)には大らかな曲線の蟇股を一面にほりだし、華やかさをだしている
(国指定重要文化財)