現在、韓国で行われている水泳の世界選手権の、アーティスティックスイミング(旧シンクロナイズドスイミング)部門のソロ、フリールーティン決勝で、近江八幡市出身の「乾友紀子」選手が銅メダルを獲得した。
乾選手はソロ、テクニカルルーティンの銅メダルと2個目のメダル獲得である。
アーティスティックスイミングのソロは、オリンピック種目ではないが、乾選手は12人で争った決勝で、乾選手は最後の12番目に登場し、表彰台に立つためには乾選手の予選と同じ92点台をマークして暫定3位につけたウクライナの選手を上回る必要があった。
乾選手は演技構成や表現力が高く評価され、ウクライナの選手をおよそ0.6ポイント上回る93.2000をマークして見事に銅メダルを獲得した。
金メダルは、ロシアのスベトラーナ・ロマーシナ選手、2位はスペインのオナ・カルボネル選手だった。
【乾選手のコメント“井村先生に恩返しできた”】
ソロの2種目で銅メダルを獲得した乾友紀子選手は「チームの演技はなかなか結果が出ていなかったので少し不安なところがあったが、メダルという形を残せてよかった。ソロのメダリストになるという私自身の夢を達成でき、井村先生にも時間をかけて育ててもらった恩返しができた」とほっとした表情した。
【井村ヘッドコーチのコメント“一流のソリスト”】
井村雅代ヘッドコーチは乾選手の演技について「かなり緩急がつけられたし、完璧ないい演技だった。乾選手は日本の中で、私の中で一流の“ソリスト”になった」と高く評価しました。
長く代表を引っ張る乾選手にソロで絶対にメダルを取らせたいと考えていたということで、今回のメダルについては、「乾選手は音楽と踊りは好きだが柔軟性も表現力も何もなかった。2年ぐらいかけて演技を作り上げて来たので、みんなの力が結集したメダルだと思う」と話した。そして、「乾選手のようになれば世界でもメダルが取れるという見本になればいい」と若手の奮起を促した。
<NHK滋賀ニュースより>