直木賞作家の今村翔吾さんが、戦国武将の石田三成を題材にした自身の小説「八本目の槍(やり)」について語る講演会が12月2日、長浜市湖北町速水の湖北文化ホールであった。約300人の聴衆に、今村さんが三成の魅力や人柄を熱く語った。

↑写真:中日新聞より
小説は賤ケ岳の戦いで秀吉の下で活躍し、「七本槍」と呼ばれる7人の武将の視点から、三成の人物像を浮かび上がらせる連作集。
今村さんは「最初に誰を描くか決めず、現代にも通じることを取り上げる」と執筆の姿勢を紹介。
ある日同窓会に行ったとき、旧友たちと学生時代の共通の思い出話で盛り上がった一方で、現在はそれぞれ異なる立場や仕事がある状況から「これって戦国武将も同じでは」と考えたという。
良い評価も悪い逸話も多く残り、評価が定まらない三成を「『同窓生』の視点から多面的に取り上げれば面白いと思い、執筆にいたった」と振り返った。
良い評価も悪い逸話も多く残り、評価が定まらない三成を「『同窓生』の視点から多面的に取り上げれば面白いと思い、執筆にいたった」と振り返った。
今村さん自身は三成を「想像を絶するレベルで優秀な人物だったのでは」と評価。特に太閤検地や刀狩りといった、奉行としての功績をたたえた。
三成を主人公にしたNHK大河ドラマ実現を働きかける長浜、米原、彦根の市長らと今村さんの対談もあった。
今村さんは「自分が佐和山城でのシーンを描くなら奉行ではなく、プライベートの三成」などと語った。
<中日新聞より>