彦根市石寺町にオープンした「彦根麦酒荒神山醸造所」の隣接地で6月5日、「オール彦根産ビール」の開発に向けた原材料づくりが本格的に始まった。

↑写真:中日新聞より
滋賀県立大地域共生センターの鵜飼修教授と学生ボランティア12人、地元住民7人が作業に参加。原材料づくりの第1弾として、ホップの苗植えと支柱立てをした。
ホップはビールの原料の一つで、つる性の多年草。成長すると6mほどの長さまで伸びるという。成長に備えて鉄パイプで支柱を立てた後、五アールの土地に60株を植え付けた。
彦根産ビールづくりは、「産・学・地」三者連携の取り組みとして、彦根麦酒、滋賀県立大、地元住民がタッグを組む。自ら手を挙げて参加した滋賀県立大工学部材料科学科1年の安岐桜子さんは「お酒や農業に興味があって参加した。ビールが完成するころに20歳になるので、飲めるのが楽しみ」と心待ちにしている。
石寺町の土地活用に力を注ぐ地元の西川時男さんは「ようやく活用が進んできた」と胸をなで下ろしながら作業に参加していた。
ホップは8月ごろに収穫できる予定で、乾燥させた後に使用する。その後再度土づくりをした後、9月には大麦の種をまく。この地で栽培したホップと大麦を使用した彦根産ビールの完成は、来年9月を目指すという。
<中日新聞より>