旦那@不動産屋から、ある日メールが届いた。
「ハウスメーカーさんが、地鎮祭はやりますかどうしますか?って書いてきてますが、どうしますか?」
とのこと。
「貸家だと普通はしないけど」
ともあった。
最初はやらないことにしようかな、とも思ったのだが、いやまてよ、と思いなおした。
私は、いいのかどうかわからないけど、母が他界したら実家を継ぐことになっている。
妹が知的障がい者なので、妹が管理する訳にはいかないからだ。
そして、うちには子どもがいない。
生活は、現在借りて住んでいる小ぶりの一軒屋で充分だ。
つまり、わたしはあえて自分たちが住むための「マイホーム」を建てる必要はないのだ。
といういことは、このままだと一生マイホームの際に行う「地鎮祭」とやらをやらずに終わることになる。
それに、ネットで見てみると、「地鎮祭」の直後に、近隣への工事音など迷惑をかけることへのお詫びも含めて、粗品を持ってあいさつ回りをしたりする機会となるらしい。
地鎮祭はともかく、あいさつ回りだけは近隣の方々へしたいなとは、この土地を購入した頃から思っていた。
思えば、初めに投資用不動産を購入した12年前は、中古住宅を購入したので、そういったことをする機会もなかった。
二度目の不動産は、なりゆきで購入することになった実家の隣だったので、近隣への挨拶や声かけは、母親に一任した。
今回は本当に初めて、自分で選んだ土地に、新たに家を建てるのである。
それが例え貸家にするものだとしても、はじめてやっと、落ち着いた気持ちで、自分の意思でちゃんと建てる家なのだ。
ここでひとつ、自分の記念碑として地鎮祭をしてもいいのではないかという気持ちになったのだ。
うちは、子どもがいない。
わたしの我侭の結果でもあり、激しく後悔しているというものでもないのだが、子どもがいたらしていたであろう様々な「お祝い」の行事をする機会が乏しい。
戌の日もないし、七五三もない。入学式も卒業式もない。
だからせめて、自分で自分を何らかのカタチで祝ってやりたい、とも思うのだ。
おかしいと思うかもしれないけれど、地鎮祭にはそんなささやかな気持ちも込めてみたいと思った。
それで、「地鎮祭、興味があります」と旦那@不動産屋にメールで返信した。
ハウスメーカーさんに、旦那@不動産屋を通して色々聞いてみた。
その結果。
・地鎮祭には神官へXX万円渡すだけでよい。果物などのお供えは向こうで用意する。終ったら施工主がもらう。
・式は30分程度。
・近隣への粗品はタオル程度でOK。
旦那も「地鎮祭」について色々ネットで調べて、URLをメールしてくれた。
ネットでの「地鎮祭」は、けっこういろんな準備が要るように書いてあったが、要はこちらはのし袋と粗品を用意すれば良いらしい。
休みの日に、土地に実際行って、住んでいる家はまわり近所に何件あるか調べた。
全くの空き家と、住んでいるとあまり思えない家を外すと8件だった。
粗品は旦那に買ってきてもらった。旦那はハウスメーカーとかぶらないように、洗剤のセットをチョイスした。
私は金封を間違えて金銀で買ってしまったので、旦那に紅白の金封に買いなおしてもらったりもした。
留守の時でも大丈夫なように、粗品を買った店に手提げ袋を頼んでもらったり、金封に筆ペンで文字を書いたり。
挨拶状を便箋にプリントアウトしていたら紙が無くなり、急遽近所のコンビニやスーパーに行ったが、便箋が置いてない。
私は風邪が完全に治っておらず、寒空に2~3キロ離れた店に行くのも大変だったので、旦那から送ってもらった。
結局3店くらい回って色々買ったが、セリアで買ったびんせんセットにプリントアウトした。
それらをコンビニで買った白封筒に折って入れ、粗品ののし紙8つに筆ペンでへたくそな文字で「粗品」と書き、封筒を差し入れた。
ささやかなことではあるが、挨拶状の印刷と粗品の宛て書きで結局一日かかってしまった。
母を、地鎮祭に招くことにした。
「昔、実家を建てるときにも地鎮祭をやったもんだよ。お祝いをあげましょうね」と言ってくれた。
当日寒かったら車から見てるそうである。
地鎮祭当日。
天気は曇り。雨は降らなかった。少し薄日が差す感じ。降らないだけでも良かった。
朝、ハウスメーカーさんより電話が入り、地鎮祭に参加してくださるとのこと。
現場に着いたら、宮司さんがすでに準備をしていた。
足元には、白い糸と小さな板片で、凸のようなかたちが区切られていた。
ハウスメーカーさんが、家を建てる位置に白い糸を張ったのだという。
祭壇は、その中央にしつらえてあった。
祭壇の2歩後ろあたりの地面にちいさなくぼみがあり、施主はそこに立つのだという。
式は、施主がしきみを置いて、二礼二拍一礼して、後から家族が同じことをして、その前後で祝詞を挙げていただいた。
祭壇には、色々なものが飾ってあった。
果物や野菜、米などもあった。
祭壇の足元には塩が振りまかれていたようだ。
ハウスメーカーさんが、お祝いにと奉納のお酒を持ってきてくれた。
これは封を開けて、神様に捧げたようだ。
何だろうと気になったのは、発泡スチロールの大きめの箱。
式が終ってから、神主さんから言われたのは、これらお供えした食べ物はすべて、施主がこれから食べることで、お供えが完了するので持ち帰って召し上がってくださいとのことだった。
で、発泡スチロールの中は……。大きな鯛だった!30センチくらいはありました!びっくり!
本日は母たちと夜に会食することになっていたので、料理店に頼んだところ、さばいてお作りにしてくれるとのことだった。
可能であれば、持ち込み料を払ってでも、お酒も母たちとお神酒としていただきたいところだ。
式の後、ハウスメーカーさんからは、工事着工が11月13日の予定なので、11月12日までに前金を入金して欲しいと、改めて念押しされた。
これは、明日も休みなので、明日銀行で振込み予約をするつもり。(11日・12日は仕事)
今日のお供え物には、するめやもちなど、日頃のうちの食卓ではついつい使わないでしまうものもあった。
どうしようね。
前にいただいたするめも、正月のお供えモチもまだあるんだが……。(笑)
せっせと食べないと。
「ハウスメーカーさんが、地鎮祭はやりますかどうしますか?って書いてきてますが、どうしますか?」
とのこと。
「貸家だと普通はしないけど」
ともあった。
最初はやらないことにしようかな、とも思ったのだが、いやまてよ、と思いなおした。
私は、いいのかどうかわからないけど、母が他界したら実家を継ぐことになっている。
妹が知的障がい者なので、妹が管理する訳にはいかないからだ。
そして、うちには子どもがいない。
生活は、現在借りて住んでいる小ぶりの一軒屋で充分だ。
つまり、わたしはあえて自分たちが住むための「マイホーム」を建てる必要はないのだ。
といういことは、このままだと一生マイホームの際に行う「地鎮祭」とやらをやらずに終わることになる。
それに、ネットで見てみると、「地鎮祭」の直後に、近隣への工事音など迷惑をかけることへのお詫びも含めて、粗品を持ってあいさつ回りをしたりする機会となるらしい。
地鎮祭はともかく、あいさつ回りだけは近隣の方々へしたいなとは、この土地を購入した頃から思っていた。
思えば、初めに投資用不動産を購入した12年前は、中古住宅を購入したので、そういったことをする機会もなかった。
二度目の不動産は、なりゆきで購入することになった実家の隣だったので、近隣への挨拶や声かけは、母親に一任した。
今回は本当に初めて、自分で選んだ土地に、新たに家を建てるのである。
それが例え貸家にするものだとしても、はじめてやっと、落ち着いた気持ちで、自分の意思でちゃんと建てる家なのだ。
ここでひとつ、自分の記念碑として地鎮祭をしてもいいのではないかという気持ちになったのだ。
うちは、子どもがいない。
わたしの我侭の結果でもあり、激しく後悔しているというものでもないのだが、子どもがいたらしていたであろう様々な「お祝い」の行事をする機会が乏しい。
戌の日もないし、七五三もない。入学式も卒業式もない。
だからせめて、自分で自分を何らかのカタチで祝ってやりたい、とも思うのだ。
おかしいと思うかもしれないけれど、地鎮祭にはそんなささやかな気持ちも込めてみたいと思った。
それで、「地鎮祭、興味があります」と旦那@不動産屋にメールで返信した。
ハウスメーカーさんに、旦那@不動産屋を通して色々聞いてみた。
その結果。
・地鎮祭には神官へXX万円渡すだけでよい。果物などのお供えは向こうで用意する。終ったら施工主がもらう。
・式は30分程度。
・近隣への粗品はタオル程度でOK。
旦那も「地鎮祭」について色々ネットで調べて、URLをメールしてくれた。
ネットでの「地鎮祭」は、けっこういろんな準備が要るように書いてあったが、要はこちらはのし袋と粗品を用意すれば良いらしい。
休みの日に、土地に実際行って、住んでいる家はまわり近所に何件あるか調べた。
全くの空き家と、住んでいるとあまり思えない家を外すと8件だった。
粗品は旦那に買ってきてもらった。旦那はハウスメーカーとかぶらないように、洗剤のセットをチョイスした。
私は金封を間違えて金銀で買ってしまったので、旦那に紅白の金封に買いなおしてもらったりもした。
留守の時でも大丈夫なように、粗品を買った店に手提げ袋を頼んでもらったり、金封に筆ペンで文字を書いたり。
挨拶状を便箋にプリントアウトしていたら紙が無くなり、急遽近所のコンビニやスーパーに行ったが、便箋が置いてない。
私は風邪が完全に治っておらず、寒空に2~3キロ離れた店に行くのも大変だったので、旦那から送ってもらった。
結局3店くらい回って色々買ったが、セリアで買ったびんせんセットにプリントアウトした。
それらをコンビニで買った白封筒に折って入れ、粗品ののし紙8つに筆ペンでへたくそな文字で「粗品」と書き、封筒を差し入れた。
ささやかなことではあるが、挨拶状の印刷と粗品の宛て書きで結局一日かかってしまった。
母を、地鎮祭に招くことにした。
「昔、実家を建てるときにも地鎮祭をやったもんだよ。お祝いをあげましょうね」と言ってくれた。
当日寒かったら車から見てるそうである。
地鎮祭当日。
天気は曇り。雨は降らなかった。少し薄日が差す感じ。降らないだけでも良かった。
朝、ハウスメーカーさんより電話が入り、地鎮祭に参加してくださるとのこと。
現場に着いたら、宮司さんがすでに準備をしていた。
足元には、白い糸と小さな板片で、凸のようなかたちが区切られていた。
ハウスメーカーさんが、家を建てる位置に白い糸を張ったのだという。
祭壇は、その中央にしつらえてあった。
祭壇の2歩後ろあたりの地面にちいさなくぼみがあり、施主はそこに立つのだという。
式は、施主がしきみを置いて、二礼二拍一礼して、後から家族が同じことをして、その前後で祝詞を挙げていただいた。
祭壇には、色々なものが飾ってあった。
果物や野菜、米などもあった。
祭壇の足元には塩が振りまかれていたようだ。
ハウスメーカーさんが、お祝いにと奉納のお酒を持ってきてくれた。
これは封を開けて、神様に捧げたようだ。
何だろうと気になったのは、発泡スチロールの大きめの箱。
式が終ってから、神主さんから言われたのは、これらお供えした食べ物はすべて、施主がこれから食べることで、お供えが完了するので持ち帰って召し上がってくださいとのことだった。
で、発泡スチロールの中は……。大きな鯛だった!30センチくらいはありました!びっくり!
本日は母たちと夜に会食することになっていたので、料理店に頼んだところ、さばいてお作りにしてくれるとのことだった。
可能であれば、持ち込み料を払ってでも、お酒も母たちとお神酒としていただきたいところだ。
式の後、ハウスメーカーさんからは、工事着工が11月13日の予定なので、11月12日までに前金を入金して欲しいと、改めて念押しされた。
これは、明日も休みなので、明日銀行で振込み予約をするつもり。(11日・12日は仕事)
今日のお供え物には、するめやもちなど、日頃のうちの食卓ではついつい使わないでしまうものもあった。
どうしようね。
前にいただいたするめも、正月のお供えモチもまだあるんだが……。(笑)
せっせと食べないと。