還暦コンブのひとりごと

anything goes なんでもあり。好きに生きよう!

ねことの不思議体験

2017-08-30 22:16:01 | 日々思うこと
時は…23年前の9月

当時、猫の手帳という雑誌があり

その中の 「ネコあげます」 コーナーに載っていた

キジトラ ♂ の子猫を見つけ、投稿者の方に連絡したのが始まりでした。


大阪住吉大社の近くにあった投稿者の方のお家には

まさしくねこだらけ…という言葉が合致するほどいたるところに猫がいて

ご近所さんから苦情が出ないか心配になるほど捨て猫を保護されていました。


ウチの子はノミ取り用のピンクの首輪をつけてもらい

私の到着に合わせて準備をしてもらっていたようなのですが

驚くことに、私が座布団を出されて座って話をしていると

何気にやって来て、私の膝の上に自らちょこんと座りました。


それを見て飼い主さんがびっくり。

「その子なんですよ~自分から来るなんて!」

猫が飼い主を選んでやってくるという話は以前から聞いたことがありましたが

これはまさしくそれを実感する不思議体験でした。



そして、今回の看取りの1日。

トイレ以外はずっと流し台の下のキッチンマットの上に横になって

過ごしていた子を、たまたま娘が昼寝をしている私のベッドに連れて来て

3人?でごろーんと横になりながら

手をつないだり話しかけたり半日ごろごろ過ごして

その後娘が「猫の恩返し」というジブリの映画を見ようと言うので

ソファーに移動して、娘と私の真ん中に猫を寝かせて3人?で並んで見ていたんです。


ウチの子は、生まれた直後に箱に入れて捨てられていたみたいで

母猫に育ててもらっていないので、猫特有のモミモミが出来ないんですね。

※子猫が母猫のお乳を飲むときに交互に手を動かすしぐさ


それがですよ。

突然私の太ももにモミモミを3回くらいしてきたんです。

「どうしたん??モミモミしてくれたん??」と、私が喜んで頭をなでた瞬間に

ねこの呼吸が乱れてきました。

まるで、私に何かを伝えようとしたかのように・・・( ;∀;)


前日まで仕事で超多忙だった私と一緒に手をつないで昼寝をして、久々にゆっくりして

いっぱい話しをして、でも顔つきなどでもう頑張っても2~3日かなと思っていたので

出来たら私がそばにいる間に看取れたらいいなと思った矢先の事でした。



偶然と言われたらそうかもしれません。

でも、私はなんか「ねこ」がそうしてくれたように思えてならないのです。

出会いと別れ、どちらも猫の計らいであったような気がしています。

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高齢ねこの旅立ち

2017-08-28 23:43:29 | 日々思うこと
享年23歳

猫としてはかなり長生きな方で(猫の20歳→人間の105歳)

自然に歳を重ねて、十分に本来の寿命をまっとうして

静かに静かに眠るように、家族に見守られながら旅立ちました。



下顎呼吸が緩やかに始まったあたりに「ああ、とうとう逝ってしまうんだな」

という思いと、心の準備はしていたはずなのに「ちょっと待って!!」という焦り。

ちょうどソファーの真ん中で、娘と私の間で横になっていたので、夫を呼んで

最後の看取りのタイミングを家族のそろう時間に合わせてくれたのも

勝手な想像だけどこの子なりの最後の配慮だったのかな?



家族全員が1日の大半仕事に出ているので、きっと死に目には会えないだろうなと

覚悟をしていたので、涙はあふれて止まらなかったけど一番よいお別れが出来たと思います。

24時間テレビでちょうどブルゾンちえみさんが夕方の限界を超えている頃・・・



前日まで大好きなカニカマやちゃおちゅーる(おやつ)を食べ、水を飲んでいたので

高齢ながら毛はつやつや。

箱に入れて祭壇を作ったけれど、普段寝ている姿となんら変わらず

もっともここに来るまでに時間をかけてやせ細ってきていたので

本当に自然な老衰だったのだなあと思います。



思えば23年前、私の強い説得に猫嫌い?の夫が折れるカタチで家族に迎えました。

同い年の娘とベビーベッドの上で一緒に育ち、年子の兄と3人兄弟本当に仲良しで

2回の引っ越しも一緒にして、ずっと家を守ってきてくれました。

来年の春に息子の結婚が決まり、家族が変化していくことを実感していた矢先でした。



今はただただ、寂しいです。

実家の猫を3匹も見送っているのに、やっぱり思い入れの深ささが違いますね。

夫も最後まで猫好きにはならなかったけれど💦それでもよく世話をしてくれて

昨日今日は一緒にいっぱい泣いてくれました。

娘はずっと箱に寝かせた猫を箱のまま膝に乗せてだっこしてくれていました。

仕事で火葬には立ち会えなかった息子も、小さな祭壇の前でたくさん話しかけてくれています。


本当に心優しい家族みんなに救われています。みんなに感謝です。

早く元気にならないといけませんね。

でも当分は一杯涙を流して、そのうちまたご縁のあるネコさんが

我が家を選んで来てくれると、そう信じています。






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