文京区、函館市、弘前市で学ぶ

2016-08-11 20:09:46 | 活動報告
7月13日~15日の日程で、今年の4月から私が所属する高崎市議会総務教育常任委員会の行政視察に行ってまいりました。
1日目は、東京都文京区で「通訳クラウドサービス」について学びました
そびえ立つ文京区役所です。なんと、地上28階です

文京区では2014年度から、外国人を対象に日常生活の困りごと等の相談を受ける際、テレビ電話通訳を使用した通訳サービス、いわゆる「通訳クラウドサービス」を活用しています。様々な言語の翻訳が可能なこと、相談員確保に苦労しなくて済むこと、相談員を配置するよりもコストを大幅に削減できることなど、このサービスを導入したメリットは大きいと言います。これからの時代、外国人との共生について更に考えを巡らせる必要があると認識していますが、外国人が安心して暮らせる高崎市のあり方を追求するうえで、「通訳クラウドサービス」の有用性を探っていきたいと思いました。
羽田から飛行機に乗って、一路北の大地へ

函館空港に到着したあと、夕食前にホテルの近所を散策してみました。上毛かるたでもお馴染み、群馬県出身の新島襄(じょう)の碑が立っていたのでビックリ新島襄は新知識を海外に求めて、吉田松陰の海外渡航の失敗を考慮して、渡航の地を函館に選んだそうです。

夕食後、重い身体に鞭打って函館山へ。ご覧のとおり、山頂の展望台は霧で一寸先も見えない残念な状態でした

私は観光に来たわけではないので諦めがつきましたが、展望台を埋め尽くす観光客は、時間とともに濃くなる霧を恨めしく思ったことでしょう。中腹は霧が晴れていたので、下山する途中に宝石箱をひっくり返したような夜景を満喫することが出来ました


2日目は、北海道函館市で「函館アリーナ」を視察しました。

ちょうど1年前に完成した「函館アリーナ」ですが、生涯スポーツ施設として、スポーツ競技会施設として、コンベンション施設として、そして避難施設として役割を果たすために建設されました。生涯スポーツ施設として、またスポーツ競技会施設としては、その役割を果たして市民に親しまれている印象を受けました。しかし一方で、空港が近くにあり、国際会議などを開催する条件は整っているはずですが、コンベンション施設としては需要がなく機能していないようでした。群馬県は今、高崎駅東口の競馬場跡地に巨大なコンベンション施設を建設しようとしていますが、函館市より格段立地条件の劣る高崎市で国際会議などの需要があるのか、その疑問は一層強くなりました。
今年の3月に新青森・新函館北斗間が開業したばかりの北海道新幹線で、青森県へ向かいました。新青森駅から電車を乗り継いで、弘前市のホテルへ。翌朝は早起きして、弘前城を散策してきました。この時期暑すぎる群馬県とは違って清々しい陽気の中、美しく奥ゆかしい景観に出会えて「早起きは三文の得」を実感できました

いい汗をかいたあと、ホテルの朝食バイキングで腹ごしらえ。メニューの中には、弘前名物の「せんべい汁」と「イガメンチ」も含まれていたので、お腹も心も満たしてくれました。「せんべい汁」は写真下中の味噌汁で、なぜか薄焼きの煎餅が入っています。「イガメンチ」は写真下左のメンチのような揚げ物ですが、挽肉の代わりに青森県でたくさん獲れるイカをふんだんに使っています。こんなイカした(笑)名物が高崎にあったらと、うらやましく思いました


3日目は、青森県弘前市で「移住政策」について学びました。

人口減少に歯止めがかからない弘前市では、県外から人を呼び寄せようと様々な施策を行っています。その中で目に付いたのは「同窓会支援事業」です。「20名以上が参加し、かつ県外に出てしまった人が5名以上参加する同窓会を開催する場合、1名あたり2,000円の補助を行なう」という内容ですが、県外に出ていってしまった人を呼び戻すために、住所や電話番号などのデータベースを作成し、様々な働きかけを行なうそうです。これが大好評で、2016年度は現段階で応募枠15件が既に一杯になっているとのことでした。何気なく振舞っていただいた「あおもり」という名のリンゴジュースが、また美味しいこと


今回の視察で学んだことを高崎市政に生かしていきたいと思っています