街歩きや散策の楽しみと言ったら、やはり「ランチ」であります。
その土地ならではの名物を食べてみたいですし、人気店や話題のお店で食事もしてみたいです。
あるいは気になったお店にぶらりと立ち寄ってみるのも楽しいです。
ラーメン、定食、B級グルメ、ご当地グルメ…
テーマは色々です。
テーマは色々です。
子供の頃は「ピザ・トースト」が嫌いでした。
本場イタリアのピザが日本で主流になるのに、バブル期まで待たなくてはならず、それまで「ピザ」と言えば、アメリカン・ピザでありました。
しかし、円形のピザを何分の一かにカットしたものではなく、我が家に最初にもたらされたものは、「ピザ・トースト」でありました。
(市販のもので、オーブントースターで焼くもの。冷蔵タイプ。)
(市販のもので、オーブントースターで焼くもの。冷蔵タイプ。)
食パンの上にピザソースとチーズ(スライスチーズ)、ピーマンの輪切り、そして薄くスライスされたサラミがのっかっているもので、私はこれが大嫌いでありました。
この「ピザ・トースト」のせいで、ある年齢まで私はピザとはおいしくない食べ物であると本気で思っており、なるべくピザを食べないようにしておりました。
今でこそおいしい宅配ピザですが、昔はそちらもそんなにおいしくなかったのです。
ようやくイタリア系のピザが主流となり、生地が非常においしいことが分かると、ピザが大好きになりましたが、それでも「ピザ・トースト」だけは避けておりました。
なぜ、「ピザ・トースト」はおいしくないと思っていたのでしょう?
先日、地下鉄「白石」駅(白石区)のビル地下2階にある「可否茶館」にお邪魔しました。
非常にお腹が空いており、こちらで「パンセット」をいただこうと思ったのです。
確か、お店で焼いたパンを飲み物といただけるセットがあったと思います。
ところが、それを記したメニューカードがなく、別のものを注文しなければならなくなりました。
そこで目に留まったのが、「ピザ・トースト」でありました。
どういう訳か、写真の「ピザ・トースト」がおいしそうでして、注文してみることにしました。
それがこちら。
可否茶館の「ピザ・トースト」であります。
おいしそうでしょ?
普通の食パンより細い形状。
このパンの耳がびっくりするくらいクリスピーで、すごくサクサクしております。
チーズは少な目ながらクリーミー。
口当たりが柔らかいです。
サラミの代わりに載せられたハムは拍子切りにされており、存在感申し分なし。
そこにシャクシャク食感のタマネギが味と香りを豊かにしつつ、引き締めます。
輪切りにされたピーマンが単調にならないよう、味にアクセントを付け加える。(しかも苦み!)
あのピザソースが塗られておりますのに、「ピザ・トースト」ってこんなに芸術的な食べ物でしたっけ?
(私、どうも、あのピザソースが嫌いなようであります。)
なぜ、今はこの「ピザ・トースト」がこんなにおいしく感じられるのでしょう?
不思議に思い、食べながら分析を始めました。
- 私が大人になり、多種多様な食べ物の味を楽しめるようになった。
だったら、どんな「ピザ・トースト」でも良いことになりますが、それはないと、確信持って言うことができます。
だとしますと、
- 細長い形状の食パンであるため、食べやすい。
しかもカットされている。 - パンの耳がクリスピーで、パン自体が非常においしい。
- タマネギとハムが食感と味を非常に豊かにしており、ジャンクフード感をなくして、一料理として完成させている。
- チーズがクリーミーである。(チーズの量で誤魔化していない。)
これらが良い「ピザ・トースト」の条件と言えましょうか。
特に食パンの形状と食感は非常に重要なポイントなのではないかと思われます。
- ピザソースをどれだけ塗るか
こちらも侮ってはならぬポイントのように思います。
結局「ピザ・トースト」も味のバランスがとても大切な食べ物なのだと思います。
うーん、うまいぞぉぉぉぉぉ…
と唸りながら完食したのでありました。
可否茶館さんのお陰で嫌いな食べ物がまた1つ減りました。
甘味・辛味・塩味・酸味・苦み・旨味・コク・風味すべてが味わえ、バランスのとれた、とても良い「ピザ・トースト」だと思います。
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