今週末は、結局天候に恵まれず山に繰り出すのは止めて走るだけにしました。
どうやら北海道も本州でいうところの梅雨が常態化してきたようで、
この夏、北海道特有のカラッとした暑さは果たしてどれぐらいあるのでしょうか。
そうこうしているうちに秋になってしまいそうな雲行きです
さて、雨降りなので、こりゃあ前回のヒグマのお話し⑰で紹介した『クマ撃ちの女』
を一気読みするチャンスとばかりにネットカフェに行ってきました。
「クマ撃ちの女」/安島藪太著
なるほど、こういう切り口でマンガを描くという手もあるか?と感心させられることしきり・・
なにより、日頃、登山道とも言えない藪漕ぎに近い山歩きをするような登山愛好家者にとっては、
ハンターと目線がほとんど一緒なのでとても勉強になります。
生死を彷徨う・・や、九死に一生を得るというような場面に遭遇したくはありませんが、
どんなに注意してもヒグマの生息する場所に分け入る以上、実際に遭遇したときのことを
常に考えて準備したり行動したりすることが何よりも大事です。
参考になるのは、本文中にいくつか紹介されている“ご教訓”
登山が好きと言ってもそのスタイルは様々なように、ハンターにも指向性や
性格の違いからグループで歩く人と単独行があるようです。
分かりやすい登山道ではないところばかりを歩いている人の方が知識が上かと
言うと、昨今必ずしもそうではないかもしれません。そこはハンターも一緒で、
知識が高く技術力、経験があるから単独で山に入るようになっていくのだけれど、
山中でリスク回避のために役に立つツールは日進月歩で、昔では考えられなか
った秀逸な装備を初心者から教わることだってあるわけです。
この漫画、実際にヒグマに襲われるシーンがいくつも出てくるので、怖いです
その度に、ことしの流行語大賞『大丈夫じゃねぇ~よぉ』を思い浮かべるToshiです。
山で怪我をした人に「大丈夫ですか?」と質問すると、ほとんどの人が
「大丈夫です」と答えてしまうというのは、医療や救出の現場でも言えることらしく、
医者や看護師さんは「大丈夫ですか?」とは聞かないようにしているらしい
ということが最近わかりました。
実際には、より具体的に「ここ痛いですか?」とかいうように問いかけるらしい・・
でも、
最近、ニュースになった滝上町の牧草地でヒグマと格闘して九死に一生を得る事故に
遭遇した山田さん(69歳ハンター)同様、本当に大丈夫ではない事故に遭った人は、
心の底から「大丈夫じゃねぇよ」とつぶやくのでしょう
笑う場面ではありませんが、山田さんの記事はやっぱり笑ってしまいます。
とにかく、
ヒグマの生息地に分け入っていく我々登山者も自己責任の重さをしっかりと
認識し、リスクに応じてできうる限りの装備と知識を常日頃から取得して
おくべしということですね。
このコミック、続き希望でお願いします。
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