“坂の上の雲”

登っていく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲が
輝いていてもいなくても、また坂を登っていきます。

22/12/03『盤の沢山』

2022-12-03 | 1道央の山

12月最初の登山は、天気の予報も芳しくない中、札幌近郊の山を歩いてきました。

先日の藤野三山に続き、藤野の隣で、いつも気にかけていた豊滝の山

盤の沢山(893m)です

 

盤の沢山の最高標高点は932mでありました(札幌岳を背に)

 

国道の途中、簾舞(みすまい)から左に観てとれる盤の沢山を知る人はどれほど居るものか・・・

 


前置きが長くなりますが、以前に撮った4枚の写真をご覧ください。

2017年12月に札幌岳の頂上から撮影した3枚(赤線のルートを登りたいとこの時考えていました)

左はご存知「藻岩山」で、赤線の先は藤野の街です。

赤線のすぐ上が豊栄山、中央に豊平山、そして右が豊見山で見事な円錐形山トリオです

 

そして、最後の1枚は、先日「豊平山」に登った時に写した札幌岳方向の画像(中央が札幌岳)

赤線が、、そうです盤の沢山で、横に長い右肩に三角点(893m)があり、

 

そこから向かって左に500m歩くと、最高標高点の932mピークがあらわれます


 

登山口は札幌岳の豊滝コースの出発地点としました(この時、豊滝の神社あたりに夏山登山道があることを知らない私・・)

 

歩き出して間もなく左(盤の沢山側)一帯に伐採エリアが広がっていました。

 

伐採跡に積もる雪は10cm程度、気温マイナス6度以下なので安定して歩きやすい

 

おいおい、振り向くと対岸の「神威岳(982m)」が輝いているではないの(奥の烏帽子岳にはちょっと雲が)

 

途中、予想通りの藪漕ぎでしたが気温が低いため雪は体に付かないのよね~

 

その後、作業道を2つ3つ過ぎて比較的フラットな尾根筋に出ると・・・

 

なんと、「山頂」なるプレート発見

雪が被っていて明確ではないけれど、よく見ると夏山登山道(踏み跡)らしきものがあるでないのぉ~

 

ほぉ~「コル」もちゃ~んとルートファインディングしていたけど、これもプレートがあるとはね?

 

はい、実はですが、この時点までToshiさんもMotoさんも

今向かっている山は無名峰で、夏山登山道の無い山だと思い込んでいたのです。

なので、わざわざ藪の薄いこの時期を選んで登ってきているというのに・です

 

ここがコルで、北隣にある北峰(というらしい)との分岐地点にちゃ~んとプレートあるし

 

ここまで来たとき、先ほどから足跡を残している主が上から何やらトレラン軽装備で降りてきて、

あっという間にその北峰方向に行く姿が見えました。

やっぱり夏山登山道があるんだな・とその時思いましたが、そのトレランっぽい方の

靴が凄い

(足跡を見ると)靴底にピンがいくつも付いていて滑った形跡まったくなし

飛んで歩けるわけだね

 

この後は地形図通りの急登続きでピッケルなしではキツイ

 

相変わらず雪が薄いのは有難いし、天気が思いの外イイ

 

どんな急登も稼げば稼ぐほど..よい景色は現れるものです

左に砥石山があり、奥は増毛山地、右の藻岩山の奥は樺戸山地の皆さんです

 

木々の合間からよい景色が望めるのもこの季節だけの僥倖で、

落葉前の夏場はほぼ遠望がきかない行程でありましょう。

 

肩に付くと、頂上(三角点)はすぐ先にありました。

 

ほぉ~、この時刻でもまだ対岸の山には雲がかかっていないよう・・

 

Toshiには珍しくエゾリスを写真でとらえられたのよ~

 

とうちゃこ、三等三角点(点名は知らない)

 

てっきり、

ここが主役と思っていたけど、ここは案外景色が望めない地点でした。

 

それでも、

奥の景色もまずまずで、支笏湖周辺から右は空沼岳であるね。

 

この三角点ピークから500m、多少のアップダウンを繰り返しながら南の端に進む途中、

さらに景色が良くなった「烏帽子岳(1,109m)」がすぐ右横の神威岳よりも主役になっているし。

 

そうこうしていくと、

先にその南端にたどり着いたMotoさんから歓喜のgoodサイン

 

なになになに???ここがもしかして1丁目1番地かい?

 

これだからやめられない「この先に待っている景色は、そこに辿り着かないとわからん」ってことだね

 

木々の合間からも

 

そして、

南側はひろく開けていて、朝はガスっていた札幌岳の稜線がよく見える

 

パノラマで撮ると一番左の空沼岳から右端の札幌岳までが入りました(この間の夏山縦走路は廃道です)

 

北側は最高

手前に八剣山が見下ろせて、中央に砥石山、そしてその先の増毛山地の左は日本海だっ

 

満足しての下山、

途中、主に東側に眺められる札幌の街並みを目にしながら・・

 

急登に差し掛かっては、

 

転ばぬように慎重に下り降りて、

 

北峰にもちょいと寄って、

 

伐採地に戻ってきた時刻には、粉雪舞い散るぅ~景色に変わっていました。

 

はい、盤の沢林道に戻ってきました。

図らずも、無名峰と思っていた893峰にはToshiが名前を付けてやろうとまで

考えていましたよ。標高893mだけに、「焼山(や・く・さん)」

つまり、4週続けて「焼山」って字の山に登りました・というタイトルにしようと

考えて、ひねっていたのにさぁ

立派な名前があるとはね

地図にはその名前のない893ピークが盤の沢山だった

 

ともあれ盤の沢山を登るのは残雪期、または落葉が終わった冬枯れのこの時期でしょう

また来週

 

ここにもあった雪のハートが

 

 

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6 コメント

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Unknown (おかず)
2022-12-04 09:11:16
Toshiさん、毎度お疲れ様です。
美しい写真の数々、ありがとうございます‼️

昨日は北広島をランニング中、湿った雪が激しく降り、Toshiさん達今頃難儀しちょるんではないか…と、心配していましたが、お二人とも日頃の行いが良いとみえ、いつもながらお天気には恵まれたようですね(^^)v

来季まで私は冬眠させていただきますが、これからも冬山登山のブログ、楽しみにお待ちしてます(^з^)♪
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Unknown (Toshi)
2022-12-04 12:57:33
おかずさん
お疲れ様です。
了解です、冬季は歩くスキーで体力増進ですね。
先日歩いた白旗山もノルディックスキーのメッカなので北広島で慣れてきたら是非足を伸ばしてみて下さい!
環境の良い日にはスノーシュー歩きもしてみましょう!
気がつくと長い冬も短く感じますよ(^^)v
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Unknown (Tak)
2022-12-05 09:56:17
すっかり冬景色ですね。詳しい山行記録はためになります。こうして周りを眺めるのかと。走って登って元気な報告を今年の冬も楽しみにしております。ちなみにMr.Satoさんは大丈夫かな?
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Unknown (Toshi)
2022-12-05 19:14:31
Takさん

北海道は12月の声をきいた途端に寒気が入り込んで、かつ居座っているため、僅か10cmの積雪でも景色が美しく保たれているんですね、これが!
日中でも0度以下である方が山も里も足元と景色が安定してこの時期としてはいっとう良いです。
Satoさん、もう少し療養が必要のようです。でも、口は健るお元気です。
人間、歩くより先に話すこと、これも生き甲斐だということを教えられています。
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白うなってきたねぇ・・ (★たぐぴ〜♪)
2022-12-05 19:39:47
 
トシクンの山行ブログも例年のごとく
白うなってきんしゃった。

九州人は毎年これば肩ばすぼめて眺めよります。

相変わらずの健脚でバリバリ歩いて
ハーーーーーーーって感心しよりま〜す。

楽しか山行報告ありがとさんです♪
次回もよろしゅう頼んどきまーす。

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Unknown (Toshi)
2022-12-06 18:48:18
★たぐぴ〜さん
雪が及ぼす美すぃ造形美をお届けしたいと思いながら、写真の技術がまったく伴っていないので、あれもコレも同じ白い景色になってしまいがちでゴメンナサイ。
しかし、遊んでいる我らとしてはやっぱりこの季節がイチバン楽しいのでした。
今季の冬もひとつ宜しくお付き合いの程お願いいたします!
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