朝は来る 恋愛詩の章 by asawakuru

恋愛詩です。
Amebaブログをメインにしました。
https://ameblo.jp/asa8356/

恋心 3

2020年07月06日 | ストーリー





仕事が終わって帰る準備をしてたら

ツレが飯行こうぜと誘ってきた

いつもの居酒屋に入って乾杯

ボクは下戸なのでウーロン茶


しばらくしてツレの彼女が合流した

これで2回目のメンツだ

ツレは背も高くてスマートでいい奴だ

人当たりが良くて昔からモテた

一方ボクは背が高くなくフツメン

どこにでもいる一般人


ツレの彼女は美人で誰からも好かれる

タイプのとても良い子

隣で見ててもお似合いのカップル

多分結婚するだろう


いつものように談笑してたら

彼女作れと二つの口がうるさい

今は仕事が楽しいし忙しいから

興味ないと言うと 勿体無いと言う

こんなフツメンモテないよ

相手も選ぶ権利があるだろう

当分一人でいいよ


ツレが違う部署のアシスタントの子と

仲いいよなといらないこと言った

その子は小柄で可愛い系で結構みんな

狙ってるってツレが言ったが

その手の話は全く興味がなかった初耳


ツレの彼女が前のめりに迫ってきた

そういえばクッキーもらった

ちょうど鞄に入ってたから

食べると聞いたら彼女に怒られた

その子とのことを聞かれた


残業して気づいたらボク一人

もう10時かタバコ吸いに行ったら

その子が一人仕事してた

タバコを吸って戻る途中に

遅くまで残業大変だね

ジュースを机に置いた

上司に丸投げされたらしい

一緒だねって言って笑い合った

ついでに愚痴を30分以上聞かされた

もう一度タバコが吸いたくなった


送るからもう帰ろう

いいんですか お願いします

てっきり断られるかと思ってたのに意外

すぐ準備しますと言って後始末して

更衣室に走って行った


最終退室して警備システムをオンして

二人外に出た 空を見上げたら星空

明日休みで良かった


自分の車の助手席の荷物を後ろに投げた

元気によろしくお願いします

助手席に乗り込んだ


お腹がなった 助手席で

何か食べようかと言ったら

耳を赤くしてコクコク頷いた


帰り道のファミレスに寄った

散々喋った 主に彼女が

デザートのパフェを見てたら

気にしないで食べてと言われて

二人分頼んだ

食べてから遅くに甘いもの食べると

太るよと言ったら女性に言うのはダメと

説教された

なんだろうな 昔からよく説教されるな

ボクがお金を払って店を出た

遠慮してたけど女の子にお金を出させる

なんて出来ないしね


お腹が一杯になったのか隣りでうとうと

ナビに住所を入れさせて眠り姫

20分で単身マンションの前に到着

本当に無防備でボクが送り狼だったら

大変だとその子が心配になった


声をかけても起きないので肩を揺すった

ここどこですか

マンションに着いたよ

はい ありがとうございます

寝ぼけながらフラフラ歩いて

オートロックを開けて中に入ったのを

見届けて車を出した

家に着いたら2時だった

ってことがありました


それ以来なんか懐かれてる

困ったもんだ 周りの視線が痛い


ツレの彼女がはーっと息を吐いた

ボクにどうするのか聞かれたが

興味ないから ほっとくと言ったら

怒られた

ツレ曰く、タチの悪い男なんだ

昔のことをツレが勝手に話出した

ボクは無視して焼き鳥を食べた

ツレの彼女は珍しいものを見るように

ボクを見て言った 何やってんの

続く…

恋心 2

2020年07月06日 | ストーリー





ほら乗って 

おんぶするため彼女の前でしゃがんだ


えっ大丈夫、大丈夫 ほら立てる

立ち上がろうとしたが尻もちをした

スカートを慌てて下ろしてた


はー 早く邪魔になるからと強めに

くるように促した


そっと肩に手を置いてゆっくりと

体を任せてきたのでゆっくり

おんぶをして立ち上がった


恥ずかしいのか顔を隠して

首に手をまわしてきた

そして近くの公園まで歩き始めた


耳元で 重くない?って呟いてきた

うん重いよ 結構

瞬間 頭を叩きながら暴れ始めた

ゴメン ゴメン 謝ったら収まった

こういうところ女心が分かってない

デリカシーがない 散々説教された


そんなんじゃ 振られるよ

と言って静かになった


そうだね 気をつけるよ


その時アナタの鼓動が大きくなった

ような気がした


10分ほど歩いてたら寝息を立ててた

公園のベンチにゆっくり下ろした

酔っぱらうと寝るようだ 

無警戒過ぎて心配だな

もう終電も行ってしまった


ジャケットを脱いでアナタに掛けて

アナタの隣りに座って空を見上げた

月がとても綺麗な夜だった

いつの間にかアナタは体を預けて

眠ってる


月夜に照らされたアナタは神々しく

綺麗だった

気がつけばまつ毛が濡れてた


アナタの前髪を避けて目に

溜まった涙を拭った

悲しい夢でも見てるのだろうか


優しく髪を撫でた サラサラの綺麗な

髪が心地良くて撫で続けた

愛しくて仕方がない


もう知り合って3か月か


続く…




ここまでご覧頂きありがとうごいます。

にほんブログ村 ポエムブログ 恋愛詩へ
にほんブログ村