朝は来る 恋愛詩の章 by asawakuru

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恋心 4

2020年07月07日 | ストーリー





3カ月前

残業時間で仕事が一服した時

違う部署のアシスタントの子が

席まで用件を伝えにきた

別にメールでいいんじゃないかと思いつつ

出張の精算の時お世話になってるので

飲み込んだ ボクは一言多い

用件が終わってもなんか居着いてる

最近のパターン 

残業時間の人気が少なくなるとやって来る

そういえばクッキーのお礼してなかった

クッキー美味しかった

料理も趣味とか

いいお嫁さんになるね


一瞬なにか言いたそうに間が空いた

3年後輩だから上から目線だったかな

セクハラになるか

なんか地雷を踏んだかな 

言われて嫌なのだろうか


つぐんだ口が開く瞬間


帰るぞ 飯行こうぜ

ツレが声をかけてきた

助かった その子にさよならと言って

席をたった

その子はツレを睨んでいたような

気がするけど気のせいかな


いつもの居酒屋

またツレの彼女が合流して来た

その時友達のアナタを連れてきた


アナタは名前を言って席についた

すぐに打ち解けて馴染んでいた

ボクのくだらない話も楽しそうに

聞いてくれた

その内仕事の愚痴とか出会いがないとか

結構食事とか誘われるけど

下心が見えてウンザリしてるとか


大変だね けど男ってそんなもんじゃない

その内いい人と出会えるいいね


アナタはびっくりした表情をして


そうですよね 彼女さんはいるんですか

いないよ まだいいかな

仕事が楽しいし当分先かな


隣のバカップルが付き合えとかうるさい

まだ会ったばっかりなのにバカか

リア充は死ねばいいのにな

うるさいな


なんですぐに恋愛話になるのか

面倒くさ


アナタは

そうですね 

面倒くさいですね 特にあの二人


話が合いそうでよかった

そのままお開きになった

彼女達を駅まで見送って別れた


ボクは飲まないからツレと駐車場まで

歩いた 飲む時はボクが車を出す


ツレは無言だった

ボクも無言で歩いた

ツレの考えてることを

ボクは分かってるから

駐車場の車の横でタバコに火を付けた

ツレも彼女と付き合いはじめてやめてた

タバコをくれのサインを出したから

火を付けてやった

禁煙して1年振りに吸ってる

それだけ彼女が大事だってこと


空を見上げたら曇ってた

月も星も見えない


二人車にもたれながら天に煙を吐いた

ツレが最初に呟いた 目線は天のまま


まだダメか

そう見えるか

そうだな

そうか…


彼女の友達の子 いい子だろう

そうだな いい子だった けどな


そうか まあ気にすんな

俺はいつでもお前の味方だ

腹減ったラーメン奢れよ

了解


二人はタバコをくわえたまま車に

乗り込んだ

あとはどこのラーメンにするか揉めた

続く…


ここまでご覧頂きありがとうごいます。

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