ケイシーはそのリーディングの中で七つの主要内分泌腺(チャクラ)の中で、脳下垂体を最も重視していました。 マウスの実験でも、ここ(脳下垂体)を取り去ってしまうと他の腺が機能しなくなるという実験結果もあるようです。
ですが、それに付随してライデッヒ集腺(Laydig Or Lyden)を腺力の扉、シールとして、霊力はここを通して他の腺に拡がって行く、と述べています。 いくつかリーディングを例に取って述べますと、
「人体の中では、松果体、脳下垂体、ライデン(ライディッヒ細胞群)がいわゆる『銀の紐』を繋ぎ合わせ、また肉体的、精神的、霊的生活における創造的精髄との密なる歩みによって満たされる 『黄金の杯』 を形作っていることが我々にはわかる。」(R262-20)
ライデン(Lyden)という語はライディッヒ細胞と同一視された。 リーディングの表現は、この細胞が雌雄同体ホルモンの主たる源であるという事実に照らすと興味深いものがある。
「ライデンは、“封じられた(sealed)” を意味し、人体が創造される際に受胎を起こす腺であり性腺内外に位置している。 魂の基礎あるいは座は、ライデン腺の中にある。」(R3997-1)
魂はライディッヒ細胞を通して体内に入ってくるばかりか、肉体のあちこちで腺を結び合わせるネットワークを通して働き続けると、リーディングは語っている。
「魂が表現される通路を肉体的、精神的感情を通して生み出す者たちの理想と目的に絡んで受胎時に起きることについて指摘してきたとおり、出産の瞬間に体を選ぶ際にそれぞれの魂、実体は両親の環境に大きく左右されるのである。 だが、そのような体を出生に選ぶ魂は、それが魂自身の意図、目的、願いに左右されるほどに進歩していれば、生ける神の宮(肉体)に責任を負うべきである。
想像のエネルギーの腺力を通して霊的接触はなされる。 それは生殖のライデン腺だけに限られるのではなく、生命が存在する限りそれは松果体を通して絶えず反応を起こす脳細胞と接している。」(R263-13)
次にケイシー自身に対してなされたリーディングから、このライデン腺というものを考えてみたいと思います。
「あらゆる力を表わし出す経路がいくつもある。 ある人々には声が聞こえ、ある人々には光景で見える。 ある人々には情報を伝える源の存在感が印象となって感じられる。 ライデン、すなわち “閉ざされた腺” は想像力の属性を表わすよう激情も、奇跡も解き放ち、書く指先であれ、見る目であれ、語る声であれ、無限の世界に、あるいは死んで見えざる世界に逝った者たちに合わされた印象を感じとる全身であれ、肉体の感覚器官の力にこれを現わしむる “入り口の守り手” なのである。 光景が高められているか低められているかは、その実体が供給の源で得た高さ、深さ、幅、奥行きによる。」(R294-140)
上のリーディング(R294シリーズ)はケイシー自身に対して取られたものですが、占星学を学ぶ者として興味深い表現が赤で記されている部分です。 ケイシーは常に、太陽系の10の惑星と人体の主要7内分泌腺(チャクラ)との対応、繋がりを述べ、占星学について問われたリーディングだけでなく、医療系のリーディングでも重要視していました。
数字の【4・Four・四・Ⅳ】のシリーズで書いていますが、“4” という基数字は、ケイシーの述べる転生占星学では海王星(Neptune)に対応し、七つの内分泌腺ではライディッヒ集腺(Leydig、Lyden)に対応していると述べています。
そして、伝統的な西洋占星学でも、海王星(Neptune)の意味は、ルルラ・ブア 『占星学』 より
【海王星(Neptune)】
「夢想・直感・理想主義を司る惑星です。 慈善や奉仕・自己犠牲にも関係します。 不確定・不鮮明の星でもあり、海王星のもとに起こる事柄は理想的な結果を生じるか、幻滅に終わるかのどちらかで、効果が漠然としているのが特徴です。 海王星は物質的分野では力を持ちませんが、純粋な精神的分野に生きる人に対しては霊感の恵みを与えます。
海王星の影響が良く現れれば、詩的情緒や献身的行為となって人生に潤いと慰みをもたらします。 しかし、同時に虚構と欺瞞(加えて詐欺・陰謀)の星でもあるため、影響が悪く現われれば現実から逃避したり、人生を混乱に導く効果を生じます。 海王星は 「美しい幻」 のようなもので、手にとって見ることは出来ないけれども、大きな価値のあるものを教えてくれる惑星と考えると解り易いでしょう。」
となっていますが、ここまで書いてきて自分自身で振り返って見ると、すべての答えが一つになっているのを感じて驚きます。
・・・ナゼ、【4・Four・四】という数字から、現在の放射能を放つ福島原発を連想し、さらには詩人の立原道造氏を連想し、ユダヤ人の数字を使った金融システムの詐欺・陰謀を連想したのか、いえ、させられたのか。
目に見えない世界と現実物質世界の繋がりのドアの役割となっているのが上で挙げた【海王星(Neptune)】であり、この星は “理想・想像(イメージ)” を現実化(創造)するのに大きな役割を担っており、その事(宇宙の法則)を知っていて、ソレを現実化できる忍耐強い者にとっては途轍もないパワーを秘めた惑星であるが、一方、気の短い、宇宙の法則を知らない無知な者にとってはただの “幻滅(イメージがほろぶ=儚い)” の星で終わってしまう。
カバラの秘法を教えられているユダヤ賢者はこの事を熟知しており、長い年月をかけて自分たちの理想とするモノを現実化するのを民族を通して行ってきた。 それが、最も効果を発揮したのが紀元前160年から西暦2000年頃まで続いた魚座(Pisces)の時代で、その支配星が今まで採り上げてきた海王星(Neptune)であった。 ついでネタですが、石川源晃氏の「占星学入門」によると海王星には 「石油(原油)」 という意味もあるようです。
続く…