私が「ベーシスト」として初めてスタジオに入った日から・・・
どんどんベースそしてバンドに引き込まれていった・・・。
今から思えばあまり特技が無かった私が、楽器を奏でる事が出来きバンドまで組めるという喜びと、優越感と満足感が一挙にあふれ出していたのだろう・・・。
楽しくて仕方がなかった・・・。
週に1回は必ずスタジオ入りにするようになった。
最初はぎこちなかった演奏も「ちょっとづつ」ではあるが、まとまって来た。
とりあえず、 「Love Train」と「星の彼方へ」だけを練習しまくった。
私が下手で、「次の曲」の耳コピーが追いつかなかったから、この2曲しかできなかったのだ・・・。
しかし、毎回スタジオに入るたびに・・・
弾けるか弾けないか?間違わないか?といつも不安で険しい表情の私の顔から、笑みがこぼれる状態までレベルが上がって来た・・・。
スタジオの休憩中のジュース飲みながらの会話がとても楽しかった・・・。
私はタバコは吸わなかったのだが、他3人が吸うタバコがとても美味しそうだった・・・。
よくミュージシャンがやる、「ふかしタバコをしながら弾き」を、いつかはやってみたいと思った。(笑)
そのうち、「次の曲」も耳コピー出来るようになってきたっ!
確か・・・
「サンバパレード」
「EXOTIC LOLLIPOP」
「GROOVE TUBE」
「カメラ!カメラ!カメラ!」
だったと思う・・・。
私の耳コピーもちょっとだけ、コツをつかんだのであった・・・。
しかし、オリジナル通りのベースラインを弾くには、私のレベルでは可能性 「0」 であった。
幸いにも、8回刻むところを、4回でも6回でもあまり文句は言われなかった・・・。
バンドとは面白いもので、音さえ合っていれば何とかなるものなのだっ! ← へたくそなりだけどね・・・。
まっ、しっかりオリジナル通りにさせられなかった分、「次の曲」の耳コピーに入る事が出来たので、一挙に4曲も仕上げる事が出来たんだけどね・・・。
特にボーカルのV君は、歌う曲が増えてきたためか、とても喜んでいた。
ギターのGもレパートリーが増えた分テンションが上がり、調子に乗ったギターアクションをやり始めた・・・。
この光景を見ながら、「なにかムカつくというか・・・イラつくというか・・・」胸に詰まるものがあった・・・。(笑)
そして、少しづつではあるが、上記の曲をなんとか一通り弾けるようになった・・・。
それと同時期・・・
ライブハウスに顔が効く「V君」が・・・
「ライブやっからね~!」
と、ライブの予定を決めてきたのだ・・・。
えーーーーーっ!もうライブするのっ?
緊張しまくる気持ちと、あの最高に気持ちの良いライブに自分がベースを弾いている光景を思い描くほどの期待感が交差した・・・。
そして・・・
ライブの準備に入っていくメンバーであった・・・。
つづく・・・。