まるぞう備忘録

無題のドキュメント

多重層。十戒。

2013-10-29 09:56:17 | 多重層

国常立大神(ヤハウェ)の啓示を受けて、

西へ西へと向かった一団(ユダヤ民族)が、

たどりついた約束のイスラエルカナンの地は

かつての日本(エデンの園)のような

平和な土地ではありませんでした。

周囲には当時の大都会エジプト(今のニューヨーク並)や

他民族に囲まれています。

ユダヤの人たちは常に誘惑と征服という

逆境にさらされていました。

しかしそのような環境の中であっても、

自分の良心に従うことができるか。

その放蕩息子のチャレンジが、スサノオであります。

高い次元から低い次元まで自分の意志で移動できる存在。

母性(自分の良心)を探す旅でありました。

そのスサノオとは私たち人類一人一人であり、

また雛形としてのユダヤの人たちでありました。

ヤハウェの啓示を受ける預言者が、

彼らの中から何人も輩出された理由であります。

その一人がモーゼです。

約束の地カナンにたどりついたユダヤの一団は、

ヤハウェの啓示の通りつつましく敬虔な生活を送っていました。

彼らは羊飼いとして生計を立てていました。

しかし時代が下るにつれカナンを離れるものも

多くいたようです。

特に大都会エジプトは魅力的でした。

しかしいつの時代も出稼ぎは楽ではありません。

一攫千金を夢見て大都会に上京しても、

割り当てられるのは下積みの厳しい仕事ばかりです。

ユダヤの人たちもエジプトでは奴隷の待遇でした。

まさに誘惑と征服という良心を試される環境でした。

誘惑と征服とは同じ原因から生じます。

それは自我の執着です。

良い生活を送りたい。

社会的に人から認められたい。

肉体的快楽を得たい。

これらの欲望に負けてしまうと、

自分自身が縛られることとなります。

自分の執着に縛られることとなります。

自分の良心を捨てて媚びへつらうこととなります。

そんな状況の中でモーゼが啓示を受けます。

執着の奴隷となっていたユダヤの人たちを連れて

約束の地に帰ろうと決意します。

この時、雷(神鳴り)とともに

ヤハウェから受けた啓示が十戒と呼ばれます。

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1、自分の良心の声を唯一神として信じること

2、欲望をかなえるという外の神(魔)を信じないこと。

3、神に頼る生活ではなく自己努力を心がけること。

4、神様に感謝する習慣を生活の中に取り入れ守ること。

5、父母を敬うこと。

6、殺人をしてはいけないこと。

7、姦淫をしてはいけないこと。

8、盗んではいけないこと。

9、偽証してはいけないこと。

10、人を羨んだり嫉妬しないこと。
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これはユダヤの民たちが、

自我との葛藤のすえに得ることができた

魂の教訓でもありました。

モーゼはヤハウェの啓示により、

この十戒を持ち東へ東へと進みます。

かつての先祖とは逆方向です。

彼はエデンの土地のヤハウェの治まる場所に

この十戒を奉納します。



つづく





おひさま、ありがとうございます。