ポイント3 それは「理不尽昇華力」。ナンノコッチャ。
会社の価値とは何でしょうか。それは社会から必要とされるモノやサービスを提供することであります。しかし見方を変えると、社会の理不尽を昇華する働きともいえるのではないでしょうか。
たとえば、理不尽そのものを解決するというプロ集団の企業もあるでしょうし、理不尽の昇華を凝縮させたモノを製造したり販売する会社もあるでしょう。
売れるモノを生み出すとは、理不尽さの昇華の結晶行為であります。モノを生み出すとは、納期が短かったり、予算が足りなかったり、人手が足りなかったり、多くの人の都合を一つに調整したり、 現場で起こる理不尽な数々の問題を、一つ一つクリアしていくことが、会社におけるモノつくり=創造という結晶化をさします。。
またそれを営業する仕事も「理不尽の昇華行為」です。お客全員が「それを必要としていたよ。その値段で買いたかったよ。」と行ってくれれば問題ありません。しかし営業とは、必要としていないかもしれない人にも、「買いませんか?」と根気強く回る仕事でありますから、やはり現場は理不尽なことがたくさんあることでしょう。
しかし営業さんが、たくさんの理不尽を乗り越えて売ってくれるから会社は利益が出て、みんなの給料が払えます。したがってこの営業行為も「理不尽の昇華行為」といえるでしょう。
さて企業とはこのように社会の理不尽を昇華する代償として、利益を得ます。モノであれサービスであれ、人々がお金を払う対象の本質を突き止めていくと、それは「理不尽を昇華してくれた」ということであると言い換えることができます。
たとえば、一年間に100億リフジンを昇華する企業があるとします。それは社員が組織的にコツコツと自分に課せられた理不尽を昇華した総和であります。たとえば一人あたり一時間に1,000リフジンを昇華する企業であったりします。一日7,000~10,000リフジンを平均して昇華するでしょうか。たとえばそんな感じであります。
ただ企業といってもピンきりで、中には理不尽昇華が少ないのに利益をあげている企業もあります。「それはうちの課の仕事ではありません」と蹴ることができる人たちの企業は理不尽昇華は低いです。お客がいなくても、税金が投入されるようなぬるい会社です。そういう既得権益の企業は求人はありませんから、私のようなおっちゃんが再就職できることはありません。
逆に理不尽昇華をたくさんしないと成り立たない企業もあります。人手が足りないとか、業界の競争が激しいとか、そもそもマニュアルなんかが整備されてなくて、個人個人の力量で成り立っている会社などです。そういう企業は求人がたくさん出ています。世の中では「ブラック」と呼ばれる企業であることも多いかもしれません。
さてこのように考えると、自分が企業で働くということは、企業が社会から受けた「理不尽」を、社員みんなで割り勘して昇華していく。ということであることがわかります。
まるぞうおっちゃんは、求人が出ている会社に面接に行き、何とか幸運なことに試用してもらうことになりました。しかしその会社は理不尽なことだらけでありました。マニュアルもない、仕事の指示もあいまい、正社員もいないのに新人バイトが采配しなきゃいけない。しかも問題が起きたときだけ、全部こちらのせいにされ怒鳴られます。
私はどんな仕事でもこなす忍耐力には自信がありますが、理不尽なことだけは受け入れられません。まるぞうはそのように思います。ああ、やっぱこの会社もダメだなあ。もうこんなブラックな会社しか残ってないのか。畜生。とまた前の会社の上司や同僚に対して恨めしく思いながらお酒を呑むかもしれません。ヒック。
しかしまるぞうは大きな勘違いをしておりました。どんな仕事でもこなす忍耐は自信があるが、理不尽だけは嫌だ。と。しかし本当の仕事の本質とは「理不尽の昇華力」だけであったのでした。
前の会社でもまるぞうが結局リストラされたのは、自分が会社の理不尽に対して、ずっと文句をいい、抵抗してきたからかもしれません。まるぞうは気づいておりませんが。
みんなどの社員も平均して一時間1,000リフジンをこなしていたとしましょう。中には5,000リフジンをこなす優秀な社員もいれば、本人は全く理不尽昇華せず、右から左に理不尽を部下に流すだけの無能社員もいるかもしれません。あるいは理不尽度を昇華するどころか、社内に増やしている問題社員もいるかもしれません。
しかし会社の人は、みんなそれを見て知っています。誰がもっとも理不尽を昇華しているのか。誰がさっぱり理不尽に手をつけないで、さっさと帰ってしまうのか。
長い長い会社生活の中で、理不尽昇華力の高い人は、当然のことながら周りの人から重宝されることになります。辞められては困る人であります。
仕事の本質とは「理不尽昇華力」であるということです。「理不尽がある今の職場が問題」なのではないのです。どこかに理不尽のない楽園のような青い鳥の職場があるというのは幻想であります。私達は自分に与えられた職場の理不尽を昇華する代償として給料をもらっております。これが労働の本質であります。
書ききれませんでしたので、つづく
理不尽昇華に無理は禁物です。
おひさま、ありがとうございます。
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