まるぞう備忘録

無題のドキュメント

庵野氏が観た風景についての私的メモ。

2022-05-15 09:50:10 | 今日のひとり言

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シンウルトラマンという映画についての補足メモ。

この映画は3つの要素から成り立っています。

1,大人になった昭和のウルトラ子供たちへのオマージュ。
2,エンターテイメントとしての娯楽映画。
3,庵野アンテナが感受した断片的な風景。



1,大人になった昭和のウルトラ子供たちへのオマージュ。

 1966年に放映されたウルトラマンそのものではなく、没デザイン、没原稿、誤植記事などを元にしているぐらい、もう本当にこじらせたウルトラファンが創った世界なので、私は充分楽しめました。本当に楽しかった。

 昭和のウルトラ子供でなかった人は、この部分はスルーしてね。という分かる人だけ分かる世界。多くの人には受け入れられないだろうけど、嫌いじゃないです。



2,エンターテイメントとしての娯楽映画。

 樋口監督作品を共感できるかどうかではないでしょうか。
 巨大ヒーローが宇宙人や怪獣と闘うというお約束は踏襲しなければならない制約の中では奮闘したと思います。
 しかし目の肥えた令和の観客にはどうかな。何も知らないで観ればそこそこの評価は取れると思いますが、ウルトラオタクとか庵野オタクが事前に騒ぐほど、反作用になるかもしれません。



3,庵野アンテナが感受した断片的な風景。

 私はとても参考になりました。
 直接本編には関係ない部分ですが、私はこれを観たかったのでした。

 ごく近未来に起きる平行世界の抽象的な風景です。
 庵野氏は、近未来の平行世界の風景を感受するアンテナとしてとても興味深いですから。

 私達は宇宙人と言うと、他の星から来た知的生命体と思っています。
 しかし宇宙人とはこの地球上の並行世界の存在なんだよ〜。という話は映画では一切ありませんが、断片的な風景として。
 並行世界の知的存在が我々にコンタクトするのなら(あるいはすでにしているのなら)きっとこんな光景なのだろうな。これも本編とは直接関係ないことですが、私はとても共感いたしました。

 アメリカのように国策映画として意図的に情報が開示される作品(ユートピア~悪のウイルス~など)とは異なり、日本では、ウルトラマンのオマージュエンターテイメント作品の中に、庵野氏が個人的に受け取った風景(警告)が、本編のストーリとは直接関係なく織り込まれていた。というのが私の興味深かったところです。

 それは大友克洋「アキラ」や、たつき諒「私が見た未来」のように、直接本編とは関係のない「断片的な風景」のように。



 この映画は、子供も観るし、大ヒットさせないと行けないという大命題「2,エンターテイメントとしての娯楽映画。」でありますから、期待が高かった人たちには賛否両論となるでしょうが。

 私は本当の価値は「3,庵野アンテナが感受した断片的な風景。」
 今の現代人に意識下に伝えたかった風景(本編には直接関係ない!)と思いました。




シン・エヴァンゲリオンより(シンウルトラマンとは関係ありません)



おまけ1

【ネタバレ】陰謀論から見たシンウルトラマン。





おまけ2(読者の方によって教えて頂いたこと)
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まるぞうさんのアドバイス通り、絶対にクリックしないことだけを守っていくことにします。

→ ご自分の購入履歴に、その怪しい注文がないのであれば、Amazonとは関係のない詐欺メールだったということです。今後もメールやメッセージからはクリックしないようにお願いいたします。

もし購入履歴に残っていたら、キャンセルについては、Amazonの正規サポートに相談する必要がありましたが、今回は関係なさそうですね。

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期待しすぎましたうちらが悪いのですが
かみさん曰く

→ もし事前の期待がなければ、普通に楽しめるレベルの娯楽作品ではあったと思いますが、期待値が高まりすぎると、ウルトラオタクじゃなければ、期待はずれとなるのも理解出来ます。

君たちを助けたいんだ。と友好的は態度を示しながら、圧倒的な不平等条約で大量の薬液を十兆円以上もの巨費で某国政府と契約させた風景などとダブりました。
交渉の相手は、帽子とマントの実体のない影だったとというのは、私の空想風景です。

これもシンウルトラマンとは関係ありませんが、世界の情報がデジタルで管理されるようになると、一般市民を情報で操作するのは本当に簡単な近未来があるかもしれない。警告の風景。

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極端な話、「明日世界が終わりま~す」とニュースが流れたとしても、そんなの関係ねえ!のリズムで淡々と土を掘り、苗を植えて満足しながら1日を終える生き方に憧れます。

→ 庵野さんのアンテナの風景にも、そういう一場面があるのかなと思います。シン・ゴジラを観てそう思いました。

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でも間違いなく、庵野さんは今の時代の空気をキャッチしてそれを作品にする事が出来る天才だと思います。ただ、それを受け入れる事ができる人を選ぶかもしれません。まるぞうさんのいうように、ウルトラマンの世界観を受け入れられるか、などです。この作品を観て、自分にはすごく感じるものがありました。シンゴジラを観た時とはまた違う、あの時は日本の国としてどうするか的なメッセージと思ったけれど、今回はもっと個々人の心に対するメッセージのような感覚です。

→ 断片的な風景のメッセージだけ。あとはエンターテイメント作品として樋口監督がまとめるという体制だったので、この映画が商業ベースで完成できたのだと思います。

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