まるぞう備忘録

無題のドキュメント

【米騒動】100年前の教訓。

2023-07-01 09:40:09 | 今日のひとり言


知られざる塞翁が馬。

 今から約100年前に日本で米騒動というものがありました。
 半年でお米の値段が倍になりました。お米が投機の対象になったことも理由の一つであり、日本中に暴動が広がり内閣辞職にまで発展しました。



日本中が脚気患い(わずらい)だった時代。

 この米騒動の裏には実は一つ重要な出来事がありました。それは日本人の死亡原因の脚気であります。
 日本人の食事が白米に偏りすぎたため、日本中で脚気が大流行しました。
 軍隊に入ると白米がたらふく食べられるということでしたが、日清戦争で直接の戦死は1,400名でしたが、脚気による死亡は4,000名、脚気患者は40,000名という記録があります。
 日本全体でも結核と並んで「二大国民病」と言われました。

 とにかく当時日本は国をあげての白米ブーム。日本が少しずつ豊かになっていくと、庶民もみな大量の白米を食べるようになりました。少しの塩辛いおかずで、白米を1日成人平均六合(茶碗12杯相当)食べていた。10合(一升)でようやく一人前と言われていたという記録もあります。

 とにかく日本中が白米を超大量に食べるようになり、日本人の多くが脚気を患うようになったその時代。白米高騰からの暴動が日本各地で一斉に起きたのでした。



結果的に脚気が減った。

 政府はその対応として「白米だけでなく麦を食べるように」という政策を実施しました。やむを得ない暫定政策でありましたが、これが功を奏して結果的に脚気患者は減っていきます。
 当の庶民たちは不服であったことでしょうが、その麦混ぜ御飯は実は脚気から自分たちを守ることになっていたのです。

 その後、脚気の原因はビタミンB不足であること、白米偏重が脚気を引き起こしていたことが解明され、脚気患者は大幅に減少していくのでした。



 米騒動。白米が高騰したことによって、実は脚気から回復した人たちが実は大勢いたのでした。塞翁が馬でありますが、この因果関係はあまり知られておりません。



これから起きる(かも?)米騒動。過去の教訓。

 さて。これからまた100年前の米騒動のようなことが起きるかもしれませんが、100年前と同じ様に、それは私達の知らない次元では「塞翁が馬」となっている可能性はある。ということです。
 もちろん現代人の我々で脚気の人はほとんどいないです。だから塞翁が馬は、私達の想像もつかない何かかもしれませんが。ずっとあとになってから「あれが塞翁が馬だったのか」とわかる。そんな近未来小説です。

 だから令和の米騒動。もし起きたとしてもパニックになる必要はないかも。と思います。冷静に観ていきたいと思います。



参考文献:1918年米騒動に関する考察─脚気統計と残飯屋から学ぶ─
https://core.ac.uk/download/pdf/233919435.pdf






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