まるぞう備忘録

無題のドキュメント

【同行二人ツーリング】 大切なもの。愛しいもの。5。

2020-09-01 08:52:36 | 陰と陽の理論

防災カレンダー 
山梨県





 思い出していくという小説です。記憶喪失の私達。でもフラッシュバックのように断片断片を思い出していくという小説です。以下はこの小説の中で、私が思い出した3つのこと。



思い出した1つ目。

 私はまるぞう号ではないということ。まるぞう号と一緒に旅をしているけれど、でも私はまるぞう号と同一ではないということ。



 1つ目を思い出すといろいろなことがわかってくる。この人生。私に起こることの疑問。
 人間関係の悩み。仕事の悩み。家族の悩み。健康の悩み。どうして理不尽なことがたくさん起きるのさ。
 その理由が断片的に思い出される。







思い出した2つ目。

 私がどれほど切望してこのまるぞう号と旅をすることを実現できたか。細かいことはまだ思い出せないけれど。でもまるぞう号を借りるために、ものすごく大変な思いをした。小説の中の漠然としたそんな記憶の断片。

 だから1つ目を思い出してもわたし号を否定する人は、この2つ目は忘れたまんまなんだなと思う。
 わたし号の肉体。わたし号の自我。どちらも私が切望して借りたものなのに。すっかり忘れちゃってんだな。

 でも思い出したこの2つ目のこと。これはこの人生で自分が憧れのオートバイを買えた時と同じなんだな。あるいは初めて自分の給料でマイカーを買えた時と同じなんだな。

 私が、念願のわたし号を借りてこの人生のツーリングが実現した時の嬉しさ。そう。それが私が思い出した2つ目のこと。



思い出した3つ目。

 私はこのツーリングで何をしたかったのかっていう目的。XX年という限られた時間のツーリングの旅。まるぞう号を借りてどこに行きたかったの?何をしたかったの?

 読者の方に問います。あなたはこのツーリングで何をしたかったの?念願のあなた号をXX年だけ借りて。このあなたの人生というツーリングコースで何をしたかったの?

 XX年という期間をおそらく半分折り返して。今までのツーリングを振り返り。そして残りのツーリングを見通した時。
 今あなたが思い出すとしたら。
 この人生のツーリングであなたは何をしたかったのか。と思い出すとしたならば。



 それは実際のツーリングとも似ているね。

たとえば1
 とにかく遠いところの景色を観たかった。というのもあるでしょう。いろんな障害物がある人生をかいくぐって。そこに見える景色を観たかったのかもしれない。
 とにかく遠いところ。いけるギリギリの遠いところまで行ってみたかったのかもしれない。
 多くのオートバイ乗りが夏休みになるとみんななぜか北海道にツーリングする理由だよ。とにかく行けるギリギリまで遠くに行きたくなるのさ。
 だからあなたも。あなた号を借りてXX年という短い時間でどこまで遠くに行けるか。その遠くの場所の景色を観たかったのかもね。



たとえば2
 あるいはコーナリングの技を極めたかったのかも。迫るコーナー。速度をギリギリまで落として、ガードレールから落ちないように。タイヤがグリップを失ってコケないように。ギリギリのバランスを保ちながら、次々とコーナーを駆け抜ける。あの爽快感を体験したかったのかも。
 人生のコーナリングについては次回話すよ。この人生で極めたかったコーナリングの技術ってさ、本当は。。。って話。



たとえば3
 あるいはもうわたし号に乗れているだけで楽しいのかも。初めてオートバイに乗れた日のことを思い出すよ。近所の街中だったけれど。とにかくドコドコとブロロン号に乗って走るだけで嬉しかったよ。一日中でもぐるぐるずっと乗っていたかったよ。

 案外人が人生というツーリングをしたかった本当の理由はこれなのかも。とにかくわたし号と一緒に人生の毎日の生活を送れることが楽しい。平凡の生活がずっと続く人生だけれど。でもそれが一番幸せ。ドコドコとわたし号と毎日の実際の人生を送ることが喜び。
 XX年という短い期間だけれど、わたし号と一緒に平凡な人生を送りたかった。憧れのわたし号を念願かなって借りることが出来たんだから。

 毎日朝起きて。働いて。ご飯を食べて。お風呂に入って。清潔なお布団で眠る幸せ。笑ったり。怒ったり。泣いたりしながら。平凡な毎日というかけがえのない人生の旅を体験する。これだけで良かったのかも。



 あなたはこの3つ目を思い出すとするならば。XX年だけあなた号を借りることが許されている今。本当はこのツーリングで何をしたかったのでしょうか。もし生きている間の今、思い出せるとするならば。



つづく




おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
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《私》が永遠の存在と何となく知って感じていても、有限の私号を愛するあまり、それが命尽きる時《私》も終わるのかも〜と自我が恐れるんでしょうか。自我や肉体を否定はしませんが、中庸のバランスが大事なのかなぁ。自我と真我の同行2人旅の楽しい旅路を模索中です。

→ 死を恐れるのはわたし号の自我です。わたし号という生命の連続体は、その本能があるからこそ、何億年もの生命を紡いでくることが出来ました。食べたい欲。眠りたい欲。性交したい欲。マウントしたい欲。死への恐怖。痛みへの恐怖。すべて愛すべきわたし号の自我と本能の一部です。

一方、私自身には死はありませんから死の恐れはありません。が、生き延びるための本能と自我をひっくるめて、わたし号を愛おしく憧れてきました。そして念願かなってXX年という短い期間ではありますが、愛車わたし号お借りして、一緒に旅をします。という小説です。

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私はこのブログで本当に精神的に助かってますので、お勧めしたいです。これから特に数年多くの方に必要な気が。

→ ありがとうございます。でも今はただここを訪れる方がいらっしゃるだけで充分なのです。自由に泳がせてもらっている時期。

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なんか、改めて認識するとちょっと感動するお話でした。

→ ありがとうございます。忘れていたこと。思い出すと背筋が伸びる気がします。実際の姿勢だけでなく、人生の姿勢の。

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