あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

首都圏は地震に弱い!

2005年07月23日 23時33分54秒 | 地震,雷,火事,親父
千葉県で震度5強の地震が発生しました。私の自宅もかなり揺れ,そうとうビックリしました。
自分なりに防災対策を取っていながら,あまりの揺れに決定的な致命傷的ミスを犯してしまい,反省しています(具体的には行ってはいけないタンスの下に移動してしまいました。倒れたら死ぬぞ!)。
さて,首都圏では,その後交通機関がかなり麻痺しており,現在(23日23時時点)でも,まだ影響が残っているようです。

首都圏の交通網って,脆弱だなあ・・。

今回の地震で,首都圏の鉄道はほとんど停止しました。これ自体は,安全を重視するという観点から,決して避難できる話ではなく,むしろ地震に迅速に対応できる体制を整えた鉄道会社はすばらしいと評価できます。
しかし,その後の対応はどうでしょうか。

まず,電車に乗っている乗客に対し,地震発生した旨と運転停止した旨を放送しているものの,その後その放送の繰り返しだけであり,何らの対応策を採っていない電車が大半でしょう。しかし,乗客にとって関心があるのは「いつ動くか」「動かないならばどうすれば目的地に早く行けるか」です。とすれば,鉄道会社としては,運転再会の見込みを伝えるべきでしょう。仮に,めどが立たないのであれば,その時点で「運転中止」を明言し,乗客の車外誘導を促すことが先決ではないでしょうか。
乗客も暇ではありません。乗客は,大きな災害でなければバスなどの代替手段に切り替えるという選択をすることができ,また大きな災害であれば,一刻も早く避難する,家族の元に早く戻るなどの措置を講じるべく最大限の努力をするはずですから,いずれにしても電車内に缶詰にしておく必要性はありません。むしろ,情報が乏しいことにより車内で暴徒化するおそれがあり,結果大惨事にもなりかねません(さらにいうと,トイレに行きたい人は,長距離電車でもない限り,車内にトイレがない以上,それはそれで大惨事が発生しかねません。)。
せめて,各電車は可能な限り最寄りの駅までは行くような体制を整えるべきではないでしょうか(安全性については,司令室の指示を元にして,最徐行で行くなどして対応すれば可能と考えます。)。

次に,駅に待つ客については,やはり情報がないことにより,電車を待つべきか,代替措置を講じるべきか判断ができないことになってしまいます。駅周辺で人が山のようになってしまうのは,明らかに情報が欠如しているからです。それに,可哀想なのでは,ホームなど現場の最前線にいる駅員です。情報がない以上,客はとりあえず身近な駅員に情報を聞きます。しかし,当然情報が来ていない以上,「分からない」という回答をするしかありません。結果,客も紳士淑女ばかりではないため,そのような駅員に対してキレる場合も多いと思われます。

いずれにしても,ここで一番にいたいことは,「危機管理マニュアルが存在している以上,そのマニュアルに乗っ取って,迅速に情報を提供するべきである」ということです。
東京駅では,情報モニタがありながら,実際に映っていたのは,全国の天気予報やテレビ放送(ニュースではなく,通常番組)であり,一番必要な情報はまったく提供されていなかったそうです。これでは,何のための情報提供モニタか分かりません。

首都圏の交通網は,5センチ程度の雪でも完全に麻痺してしまいます。安全を軽視してまで走れとは決していいませんが,せめて情報だけは迅速かつ確実に提供できる体制だけは整えてほしいと思います。

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