地方銀行である東京スター銀行は,手数料無料のATMを売りに顧客を伸ばしてきましたが,大手銀行が契約解除をちらつかせてきたことから,手数料有料化の方向で検討を始めたようです。
無料ATMに反発広がる 大手行が契約解除の動き (共同通信) - goo ニュース
大手銀行の横暴かよ
(タカアンドトシ風に)
三菱東京UFJ銀行等の言い分としては,「スター銀行に払う手数料が増えてしまって経営を圧迫しかねない」というものです。もちろん,東京スター銀行の顧客は三菱と比較すれば圧倒的に少ないことから契約解除したところで顧客に対するサービス低下は少ないということで,経営判断としては契約解除というのは正しいようにも思えます。
一方,東京スター銀行からすれば,「手数料無料化は自助努力の結果だ」という反論と,「銀行は本来は手数料ではなく,金利で稼ぐものだ」という本質論的反論が想定されます。
しかし,現実的な話としては,大手銀行との連係解除になったら,ATM利用者は激減し,結果東京スター銀行の預金者さえも失いかねないというリスクがあります。
そこで,やむなく方針転換を余儀なくされることになったのでしょう。
ところが,以上の動きの中で大切なことが蚊帳の外になっています。それは「利用者のことを考えているか」という点です。
残念ながら,三菱東京UFJをはじめとする大手銀行は「我が身第一」の発想になっています。「お客様のことを第一に考えて云々」というコピーがむなしく思えてきてなりません。
更に言うと,今や3大銀行で日本の金融市場のほとんどを独占してしまっているため,もはや「競争原理」が働かず,逆に「独占故の儲け主義」に走ってしまっていると言っても過言ではないでしょう。もちろん,私たち利用者としても,この3大銀行を外して取引をするというのはかなり難しい状況にあります。
もし,本当にお客様第一主義かつ競争原理を掲げるのであれば,「うちも無料化します」とか「うちは無料化は無理ですが,違うサービスを提供します。」などという方針が筋でしょう。少なくとも中小銀行の足を引っ張る施策はアンフェアです。
さらには,今後郵政民営化で郵便貯金も参入してきます。小泉首相の話では,「これで民間銀行との競争が加速化し,お互い利用者にメリットがある企業になる」とのことでしたが,もしも3大銀行が郵便局と結託してしまった場合,それは末恐ろしいことになってしまいます。
3大銀行様,今さらですが,教えてください「あなたの銀行では,何をもって顧客第一主義と定義しているのか?」を。
また,東京スター銀行他中小銀行の経営者の皆様,このような横暴に屈しないためにも,大手銀行に対抗するための方策を考えてみましょう。ハワイのカラカウア王が提言したような「アジア太平洋同盟」をパクって「地方銀行同盟」なんて言うので対抗してもいいのかもしれませんね。ただし,多くの地方銀行の筆頭株主が3大銀行ですが・・。
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一方,東京スター銀行からすれば,「手数料無料化は自助努力の結果だ」という反論と,「銀行は本来は手数料ではなく,金利で稼ぐものだ」という本質論的反論が想定されます。
しかし,現実的な話としては,大手銀行との連係解除になったら,ATM利用者は激減し,結果東京スター銀行の預金者さえも失いかねないというリスクがあります。
そこで,やむなく方針転換を余儀なくされることになったのでしょう。
ところが,以上の動きの中で大切なことが蚊帳の外になっています。それは「利用者のことを考えているか」という点です。
残念ながら,三菱東京UFJをはじめとする大手銀行は「我が身第一」の発想になっています。「お客様のことを第一に考えて云々」というコピーがむなしく思えてきてなりません。
更に言うと,今や3大銀行で日本の金融市場のほとんどを独占してしまっているため,もはや「競争原理」が働かず,逆に「独占故の儲け主義」に走ってしまっていると言っても過言ではないでしょう。もちろん,私たち利用者としても,この3大銀行を外して取引をするというのはかなり難しい状況にあります。
もし,本当にお客様第一主義かつ競争原理を掲げるのであれば,「うちも無料化します」とか「うちは無料化は無理ですが,違うサービスを提供します。」などという方針が筋でしょう。少なくとも中小銀行の足を引っ張る施策はアンフェアです。
さらには,今後郵政民営化で郵便貯金も参入してきます。小泉首相の話では,「これで民間銀行との競争が加速化し,お互い利用者にメリットがある企業になる」とのことでしたが,もしも3大銀行が郵便局と結託してしまった場合,それは末恐ろしいことになってしまいます。
3大銀行様,今さらですが,教えてください「あなたの銀行では,何をもって顧客第一主義と定義しているのか?」を。
また,東京スター銀行他中小銀行の経営者の皆様,このような横暴に屈しないためにも,大手銀行に対抗するための方策を考えてみましょう。ハワイのカラカウア王が提言したような「アジア太平洋同盟」をパクって「地方銀行同盟」なんて言うので対抗してもいいのかもしれませんね。ただし,多くの地方銀行の筆頭株主が3大銀行ですが・・。
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