あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

自民党総裁選挙,きれいな話ばかりはやめて

2006年09月09日 12時32分57秒 | 政治・選挙
自民党総裁選が告示されました。
もっとも,次期首相といいながらも,私たち一般国民にはなんの投票権も意見表明件もありませんし,自民党側ははなから「一般国民は蚊帳の外。ゆっくり傍観していてね」的な思想に基づく広報活動をしているため,ある意味「勝手にやってくれ」程度にしか思っていません。
もちろん,将来を見据える意味では誰が次期首相になるのかは大変重要なことなので,行方は見守りたいとは思います。

ところで,3候補ともそれぞれ持論を展開していますが,いずれもきれいな話しかしません。そりゃあ,選挙となれば当然そうだと思います。
しかし,私が知りたいのは,ダークな部分の話です。そういうところをさらけ出すことこそ,「真の総裁」にふさわしいといえるでしょう。

そこで,3候補者が次の点についてどう考えてい公式見解を示しているのか,教えてほしいものです。
1 貸金業法改正のグレーゾーン特例措置の是非
2 国や地方自治体における裏金問題について徹底的な調査及び対策を講じるか否か
3 耐震偽装問題について,既存建物(大手ゼネコン建設も含む)の調査及び公表は行うつもりか
4 年金未納だった点はどう落とし前を付けるのか。また,年金制度改革についてどの程度本気で取り組むつもりか
5 イラク派遣問題,大量破壊兵器はなかったとアメリカ政府も公式見解を述べているが,この点についてはどう考えており,今後はどうしたいのか


いずれもニュースで話題となったものばかりです。中には忘れ去られたものもありますが,すべて重要な案件ですので,こうした面もしっかりと発表してほしいものです。

もちろん,民主党も党首選挙が始まろうとしていますので,民主党党首候補者についても,同様に点について知りたいものですし,その他の党についても,きれい事の建前ではなく本音話が聞きたいものです。

いずれにしても,自民党総裁選のニュース,基本的には自民党の広報活動の一環に過ぎませんので,ニュースをすべて鵜呑みにすることなく,ちゃんと自分で考えるということを行った方がよいでしょう。
すくなくとも,安倍氏の「ハンカチ首相」とかいう報道には,明らかに違和感すら覚えます。

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取調べといったらカツ丼,でも本当に食べさせたらクビになる?

2006年09月09日 12時12分14秒 | 裁判・犯罪
ちょっとした連想ゲームです。
「取調べ」といったら何を連想しますか?

カツ丼!」と答えた方,結構多いのではないでしょうか。
取調べにカツ丼というのは,刑事ドラマの金字塔ともいえる「太陽にほえろ」でよく見かけたかと思います。なかなか口を割らない容疑者に山さん(山村警部補)が「お前,カツ丼でも食うか」といって取調室にカツ丼を持ってくる,それをむさぼるように食べた後で,容疑者が「刑事さん,俺が殺しました」と涙ながらに自白する,そんなシーンが思い浮かばれてくるのではないでしょうか。

ところが,当然ながら,実際の警察では,まずカツ丼なんか出てきません。
それどころか,容疑者にカツ丼を食べさせたために事実上クビになってしまった警察官まで出てきてしまいました。

ニュースソースはこちら

まあ事案は太陽にほえろとは微妙に違いますが

この事件,捜査終了し,起訴後の被告人(暴力団関係者)に対し,家族(暴力団関係者)が差し入れをした寿司やカツ丼を取調室で食べさせたということのようです。そして,この行為が,食事は留置場でという内規違反や特定者との間での利益供与などの可能性があるということで,担当警部が懲戒処分となり,辞職をしたというものです。

そもそも,警察での食事はすべて「警察の用意した定食」です。したがって,差し入れ弁当は通常はありません。ただし,接見禁止指定がなければ差し入れも可能となっていますが,その場合でも警備上の理由から,指定された食堂のものに限られるとされる場合がほとんどです。
したがって,今回の場合,まず容疑者の親が持ってきた弁当を食べさせたことに大きな問題があったといえます。
ちなみに,太陽にほえろの場合,刑事さんがおごっていたようなシーンがありましたが,あれも本当にやったら利益供与になってアウトです。おそらく,殉職する前にクビになっていたことでしょう(どっちがいいのかなあ??)。

ただし,両者の大きな違いは,「今回の事件は起訴後であったのに対し,太陽にほえろでは逮捕前,すなわち任意捜査段階であった」という点です。任意捜査であれば,容疑者の自由度は大きいため,例えば自分で「お金出すからカツ丼買ってきて」といえば,当然カツ丼が出てきます。ただし,自分で買ったカツ丼食べて果たして涙しながら自白するかは別の話ですが・・。

次に,取調室の飲食も内規で禁止していました。これは取調室の物理的事情だけではなく,おそらく裁判段階で「食事中もずーと取調を受けていて,不当に長い取調だったので違法だ」と言われるのを防ぐ意味もあるのではないのかなあ,とは思いますが,いずれにしても内規違反行為であったことには変わりありません。
当然,七曲署にも同じような内規があったはずですから,これを完全に黙認していたボス(藤堂警部補)もおそらく「君も辞職した方がいいよ」と勧告されていたことでしょう。

もっとも,本件の場合,暴力団関係者という点から逆に「今後の捜査でいろいろメリットがありそうだ」という思惑があったからとのことですが,それによって逆に刑務所の看守が脅されたり,賄賂もらう(もらわされる)ようになったりするなどの弊害もかなり発生してきているため,やはり慎重にならざるを得なかったといえるでしょう。

というわけで,シャレのような本当の話です。
みなさま,「逮捕されたらカツ丼が食べられる」なんて思わないでくださいね(笑)。
七曲書が実在していたら,きっと今頃大問題になっていたことでしょう。

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