消費税増税を含む大増税プランが次々と発表されている中,自民党の中川政調会長や安倍官房長官らから消費税増税に対して消極的である旨の発言が相次いで出てくるようになりました。
やらせ臭くないかなあ?
やらせかどうかはさておき,自民党が増税については一枚岩ではないという建前を示しているのは,2年後にある参議院選挙をにらんでのことだと思います。増税を実行しながら選挙で勝つ,ということは通常あり得ないからです。
しかし,いろんな状況を踏まえて検討すると,この不可能を可能にする手法を思いついてしまいました(っていうか,予言というか予測みたいなものです)。
ついては,皆様にご提案したいと思います。もちろん,ご意見ご批判はいつもどおりお待ちしております。
2006年1月以降 谷垣財務大臣が中心となり,増税プランを次々に発表
これに対して,麻生氏らは同調し,安倍氏,福田氏,武部氏,中川氏らは難色を示す(ただし,反対と言わないところがミソ)。小泉総理は静観(議論を見守ろうとか言っておく)。
2006年6月 自民党総裁選は,あえて谷垣vs福田の一騎打ちとして,谷垣氏が総裁になる(小泉総理は,完全に静観)。
2006年7月 第一次谷垣内閣発足(主要メンバーに,安倍氏,福田氏は入らない)
2006年8月 税制改革特別委員会が国会に設置されるが,野党の反対のみならず与党内からも郵政法案の時のごとく時期尚早論が飛び出し,紛糾する。
同時期の夏から秋 なぜか突然消費税増税反対の世論が盛り上がってくる。
2006年12月 谷垣内閣責任をとって突然の辞任(もちろん,想定の範囲内)
2007年1月 所得税定率減税全廃開始(実質増税スタート)
2007年1月 自民党総裁に安倍氏が満場一致で選任される。
2007年1月 第一次安倍内閣発足(主要メンバーを閣僚に取り入れる。また,片山氏か佐藤ゆかり氏のどちらかも入閣する。ただし,谷垣内閣のメンバーは麻生氏以外は入らない。竹中大臣もここでひとまずお払い箱。)
2007年1月 杉村太蔵議員,少子化ニート担当政務官(または副大臣)になり,話題をさらう。
2007年1月 大仁田議員,キレる。
2007年2月 安倍首相,消費税増税議論は一旦休止すると国民に宣言。
2007年3月 国家公務員大削減プランを発表する。また,議員報酬を10%下げることを示唆。
2007年3月 杉村議員,若者の政治参加を強くアピールする(杉村節全開!)。
2007年4月 統一地方選挙で,多くの市町村で従来どおりの保守系議員となる
2007年5月 田中長野県知事,突然の参議院選出馬表明
2007年6月 安倍首相,国の財政が本当に破綻して困っていることを涙ながらに訴える(ここでは,増税ではなく,さらなる歳出削減に努めると宣言する。)。
2007年7月 参議院議員選挙(自民党圧勝し参議院も3分の2ゲット!)
圧勝の理由は,①増税を止めた自民党はすごいと絶賛(谷垣内閣を悪者にしたこと),②安倍内閣人気,③杉村人気,④議員報酬引き下げや公務員削減などが一応評価された,⑤株価持ちこたえ(景気そこそこ),⑥労組の崩壊がさらに進行,⑦直前の統一地方選挙で自民党組織が盤石となっていることによる。
2007年8月 民主党前原党首辞任,後任に横路氏も,イチローら反発。
2007年9月 税制改革検討委員会を自民党内に発足。
2007年12月 安倍首相,国家の貧窮問答歌を詠い,国民の涙を誘う
2008年1月 安倍首相,「やっぱり増税しかない」とやむなく行うことをアピール(小泉前総理,中川政調会長,武部幹事長らも増税に同調する。)
2008年2月 杉村氏,あちこちで「増税は仕方ないよ。議員報酬下げるからさあ。」と触れ回る。
2008年7月 各種税法増税法案可決成立(消費税が10%,子供支援控除新設,住民税増税,企業法人税減税,道路関係税増税,環境税新設など)
2009年8月 国会で憲法改正の発議
2009年9月 衆議院議員総選挙と憲法の国民投票実施(ここからは読めません)
こんな感じになります。
ポイントは,谷垣内閣をワンポイント置いてそこを悪者にして,その後の安倍内閣の人気をより一層高くするという森内閣から小泉内閣への交替時期のような状態にすることです。
また,最近自民党プロパガンダとして利用されている杉村議員の人気を使って,浮動票である若者層を取り込もうという作戦です。
さらに,「増税は仕方がない」というようなイメージを国民に植え付ける心理作戦も使います。
いずれにしても,キーマンは「麻垣康三」と「杉村太蔵」の「にぞう」でしょうか。
このシナリオを崩すためには,①民主党など野党の戦略をどうするか(ただの反対屋ではこのシナリオどおりになる),②マスコミや有権者がその時の情報に踊らされないか(客観的かつ冷静に情報を分析できるか)にあります。
もっとも,政治の世界は世の中そんなに甘くありません。一か月先でさえ闇の状態ですから・・。
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やらせ臭くないかなあ?
やらせかどうかはさておき,自民党が増税については一枚岩ではないという建前を示しているのは,2年後にある参議院選挙をにらんでのことだと思います。増税を実行しながら選挙で勝つ,ということは通常あり得ないからです。
しかし,いろんな状況を踏まえて検討すると,この不可能を可能にする手法を思いついてしまいました(っていうか,予言というか予測みたいなものです)。
ついては,皆様にご提案したいと思います。もちろん,ご意見ご批判はいつもどおりお待ちしております。
2006年1月以降 谷垣財務大臣が中心となり,増税プランを次々に発表
これに対して,麻生氏らは同調し,安倍氏,福田氏,武部氏,中川氏らは難色を示す(ただし,反対と言わないところがミソ)。小泉総理は静観(議論を見守ろうとか言っておく)。
2006年6月 自民党総裁選は,あえて谷垣vs福田の一騎打ちとして,谷垣氏が総裁になる(小泉総理は,完全に静観)。
2006年7月 第一次谷垣内閣発足(主要メンバーに,安倍氏,福田氏は入らない)
2006年8月 税制改革特別委員会が国会に設置されるが,野党の反対のみならず与党内からも郵政法案の時のごとく時期尚早論が飛び出し,紛糾する。
同時期の夏から秋 なぜか突然消費税増税反対の世論が盛り上がってくる。
2006年12月 谷垣内閣責任をとって突然の辞任(もちろん,想定の範囲内)
2007年1月 所得税定率減税全廃開始(実質増税スタート)
2007年1月 自民党総裁に安倍氏が満場一致で選任される。
2007年1月 第一次安倍内閣発足(主要メンバーを閣僚に取り入れる。また,片山氏か佐藤ゆかり氏のどちらかも入閣する。ただし,谷垣内閣のメンバーは麻生氏以外は入らない。竹中大臣もここでひとまずお払い箱。)
2007年1月 杉村太蔵議員,少子化ニート担当政務官(または副大臣)になり,話題をさらう。
2007年1月 大仁田議員,キレる。
2007年2月 安倍首相,消費税増税議論は一旦休止すると国民に宣言。
2007年3月 国家公務員大削減プランを発表する。また,議員報酬を10%下げることを示唆。
2007年3月 杉村議員,若者の政治参加を強くアピールする(杉村節全開!)。
2007年4月 統一地方選挙で,多くの市町村で従来どおりの保守系議員となる
2007年5月 田中長野県知事,突然の参議院選出馬表明
2007年6月 安倍首相,国の財政が本当に破綻して困っていることを涙ながらに訴える(ここでは,増税ではなく,さらなる歳出削減に努めると宣言する。)。
2007年7月 参議院議員選挙(自民党圧勝し参議院も3分の2ゲット!)
圧勝の理由は,①増税を止めた自民党はすごいと絶賛(谷垣内閣を悪者にしたこと),②安倍内閣人気,③杉村人気,④議員報酬引き下げや公務員削減などが一応評価された,⑤株価持ちこたえ(景気そこそこ),⑥労組の崩壊がさらに進行,⑦直前の統一地方選挙で自民党組織が盤石となっていることによる。
2007年8月 民主党前原党首辞任,後任に横路氏も,イチローら反発。
2007年9月 税制改革検討委員会を自民党内に発足。
2007年12月 安倍首相,国家の貧窮問答歌を詠い,国民の涙を誘う
2008年1月 安倍首相,「やっぱり増税しかない」とやむなく行うことをアピール(小泉前総理,中川政調会長,武部幹事長らも増税に同調する。)
2008年2月 杉村氏,あちこちで「増税は仕方ないよ。議員報酬下げるからさあ。」と触れ回る。
2008年7月 各種税法増税法案可決成立(消費税が10%,子供支援控除新設,住民税増税,企業法人税減税,道路関係税増税,環境税新設など)
2009年8月 国会で憲法改正の発議
2009年9月 衆議院議員総選挙と憲法の国民投票実施(ここからは読めません)
こんな感じになります。
ポイントは,谷垣内閣をワンポイント置いてそこを悪者にして,その後の安倍内閣の人気をより一層高くするという森内閣から小泉内閣への交替時期のような状態にすることです。
また,最近自民党プロパガンダとして利用されている杉村議員の人気を使って,浮動票である若者層を取り込もうという作戦です。
さらに,「増税は仕方がない」というようなイメージを国民に植え付ける心理作戦も使います。
いずれにしても,キーマンは「麻垣康三」と「杉村太蔵」の「にぞう」でしょうか。
このシナリオを崩すためには,①民主党など野党の戦略をどうするか(ただの反対屋ではこのシナリオどおりになる),②マスコミや有権者がその時の情報に踊らされないか(客観的かつ冷静に情報を分析できるか)にあります。
もっとも,政治の世界は世の中そんなに甘くありません。一か月先でさえ闇の状態ですから・・。
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