吹田市のエキスポランドにあるジェットコースター「風塵雷神2」が脱線し,乗客の女性1名が死亡し,乗客ら19名が怪我をするという大事故が発生しました。
エキスポランドでは営業を休止するとともに,大阪府警は業務上過失致死容疑で捜査を開始するとのことです。
コースター脱輪、女性死亡19人けが 大阪・万博公園(朝日新聞) - goo ニュース
またもあってはならない大事故が
事故原因についてはこれから調査が進むでしょうから,具体的なコメントは現時点では避けます。ただ,少なくとも夢を与えるはずの遊園地において,人命が奪われる事故が発生したということは事実です。したがって,誰にどんな責任があるかということよりも,まず「事故原因の究明」と,「被害者に対する迅速かつ適切な損害賠償」を行う必要があるといえるでしょう。責任追及はそれからゆっくりやればよいのです。
また,一部報道では,今年2月の分解点検を延期したことや,予算削減により点検費用も削られたなど報じられていました。仮にこれが事実であれば,またしても「安全第一」がないがしろにされたといわざるを得ません。予算削減はやむをえないとしても,「安全面における経費」を削るとどうなるかはこれまでさまざまな事故を通して十分に認識していたはずです。もちろん,この辺もこれからの捜査,調査対象になるでしょうが,どんなに予算を削られても絶対に「安全第一」の視点だけは忘れてはいけないと思います。
遊園地経営は今どこでもかなり厳しい状態にあります。世の中本当に景気が良いのか,そういう点から見ても疑問がありますが,それはともかく,厳しい経営の中で,客に飽きられないために「新しい遊具」を設置する必要性があります。一方で,経費は削減せざるを得ません。そこで一番削りやすいのが「安全点検費」なのかもしれませんが,事故が起こると「子供の夢を奪う」という結果になり,多額の損害賠償の支払い,さらには遊園地自体の信用を失い,結果一気に経営破たんに向かいます。
本当に経営再建をしたいのであれば,新しい遊具よりも「完全な安全体制」にあるのではないでしょうか。
客は,「安全な遊具に対してのスリル」を求めているのであり,「本当に危険な遊具へのスリル」を求めているわけではありません。
ちなみに,「安全第一」とは,機械への安全装置をつけることや点検をしっかりやることだけではありません。従業員が病気や怪我をしないように仕事をする環境を作ることも「安全第一」なのです。したがって,厳しいノルマなどを押し付けて結果を求めるだけで,従業員が病気で倒れたら次の社員やバイトを雇うだけという会社は,実は「安全第一」とはいえません。
「安全第一」を掛け声だけにするのは,本当にそろそろやめましょう。掛け声ではなく,実践してほしいものです。確かに「安全第一」を実践すると,一時的には売り上げ減ります。しかし,社員は安心して仕事ができることや,製品に対する信用があがること,そして余計な損害賠償を払う必要がないことなどからすると,結果的には売り上げは上がります。そこに至るまでの間,経営者陣が我慢できればよいのですが・・。
よろしければ1クリックお願いしますm(__)m→人気blogランキングへ
TB先一覧
http://tetorayade.exblog.jp/6817288
http://omegatribe1964.blog69.fc2.com/blog-entry-316.html
http://taikee.blog65.fc2.com/blog-entry-358.html
http://blog.livedoor.jp/yswebsite/archives/51553161.html
http://blog.kansai.com/bbrsun/1307
http://uesama.antena.ne.jp/archives/article/10493.html
http://zara1.seesaa.net/article/41062211.html
エキスポランドでは営業を休止するとともに,大阪府警は業務上過失致死容疑で捜査を開始するとのことです。
コースター脱輪、女性死亡19人けが 大阪・万博公園(朝日新聞) - goo ニュース
またもあってはならない大事故が
事故原因についてはこれから調査が進むでしょうから,具体的なコメントは現時点では避けます。ただ,少なくとも夢を与えるはずの遊園地において,人命が奪われる事故が発生したということは事実です。したがって,誰にどんな責任があるかということよりも,まず「事故原因の究明」と,「被害者に対する迅速かつ適切な損害賠償」を行う必要があるといえるでしょう。責任追及はそれからゆっくりやればよいのです。
また,一部報道では,今年2月の分解点検を延期したことや,予算削減により点検費用も削られたなど報じられていました。仮にこれが事実であれば,またしても「安全第一」がないがしろにされたといわざるを得ません。予算削減はやむをえないとしても,「安全面における経費」を削るとどうなるかはこれまでさまざまな事故を通して十分に認識していたはずです。もちろん,この辺もこれからの捜査,調査対象になるでしょうが,どんなに予算を削られても絶対に「安全第一」の視点だけは忘れてはいけないと思います。
遊園地経営は今どこでもかなり厳しい状態にあります。世の中本当に景気が良いのか,そういう点から見ても疑問がありますが,それはともかく,厳しい経営の中で,客に飽きられないために「新しい遊具」を設置する必要性があります。一方で,経費は削減せざるを得ません。そこで一番削りやすいのが「安全点検費」なのかもしれませんが,事故が起こると「子供の夢を奪う」という結果になり,多額の損害賠償の支払い,さらには遊園地自体の信用を失い,結果一気に経営破たんに向かいます。
本当に経営再建をしたいのであれば,新しい遊具よりも「完全な安全体制」にあるのではないでしょうか。
客は,「安全な遊具に対してのスリル」を求めているのであり,「本当に危険な遊具へのスリル」を求めているわけではありません。
ちなみに,「安全第一」とは,機械への安全装置をつけることや点検をしっかりやることだけではありません。従業員が病気や怪我をしないように仕事をする環境を作ることも「安全第一」なのです。したがって,厳しいノルマなどを押し付けて結果を求めるだけで,従業員が病気で倒れたら次の社員やバイトを雇うだけという会社は,実は「安全第一」とはいえません。
「安全第一」を掛け声だけにするのは,本当にそろそろやめましょう。掛け声ではなく,実践してほしいものです。確かに「安全第一」を実践すると,一時的には売り上げ減ります。しかし,社員は安心して仕事ができることや,製品に対する信用があがること,そして余計な損害賠償を払う必要がないことなどからすると,結果的には売り上げは上がります。そこに至るまでの間,経営者陣が我慢できればよいのですが・・。
よろしければ1クリックお願いしますm(__)m→人気blogランキングへ
TB先一覧
http://tetorayade.exblog.jp/6817288
http://omegatribe1964.blog69.fc2.com/blog-entry-316.html
http://taikee.blog65.fc2.com/blog-entry-358.html
http://blog.livedoor.jp/yswebsite/archives/51553161.html
http://blog.kansai.com/bbrsun/1307
http://uesama.antena.ne.jp/archives/article/10493.html
http://zara1.seesaa.net/article/41062211.html
確かに,去年のプール事故と非常に似ている部分がありますね。いずれも,安全に対する慢心と,今まで事故がないから大丈夫という過信,さらには予算カットにより安全面の経費削減などが原因にあると思われます。
ただ,おっしゃるとおり,ジェットコースターの安全システムって,複数になっていないのだなあというのが今回の事故で分かりました。結構恐ろしい乗り物なのかもしれませんね。
今回の事故に限らず,ある企業(役所)が不祥事を起こすと,その影響は業界全体に拡がります。
今回も,多くの遊園地でドル箱のジェットコースターの運転を取りやめたり,あるいは客足が遠のいたりしているようです。
これにより,ますます「ねずみーと銀行みたいな名前の大阪の遊園地」の2大巨頭ランドだけがはやるという構造になりそうですね。
業界全体で見直しが必要かもしれません。
私はもともと絶叫系が好きなのですが、あの写真を見せられてはもう当分乗りたくありません。
夢を売る為には,まず安全を確保することが絶対的な条件です。
安全であるからこそ,安心して夢を楽しめるのです。
確かに,昔よく行った遊園地などが相次いで閉園していますが,事故がなかった遊園地については,「良い場所だった」と今でも良い思い出になります。
安全が確保できないなら閉園するというのも,苦渋の選択かもしれませんが潔い選択肢なのかもしれませんね。
安全とはちょっとしたことで守ることができます。指さし確認と呼称,これは大切です。
日常生活でも,ちゃんとやるべきですね。
どうやらだんだんとずさんな管理体制が見え始めてきました。
いつものことですが,「安全」ということを一体どのように考えているのでしょうか。そう言いたくなりますね。
とにかく,まずは原因の解明,それにつきるでしょう。
風神雷神は大阪花博でも乗りましたし、事故のあったエキスポランドでも乗った事あります(できた当初くらい?)。昔はいろんな絶叫マシーンに乗ったものですが、最近は少し怖くなりましたね。今回のことで更にためらってしまいます。
子供の頃によく行ってた遊園地で閉園してしまった所もいくつかあります。これはこれでいい思い出に残るでしょうね。経営の為じゃなく、夢を売る為、そして安全を売る為の施設作りのほうへ精を出していただきたいものですね。
また、記事の中にもありましたが、仮に「安全費を削減」してまで回す費用項目というのがあるのなら、公明正大にしてもらいたいものです。
大っぴらに出来ず、しかも「人命は二の次、三の次」にしているのが事実であれば、そちらの方も同時に問いただすべきでしょう。