私の中では完全に年末の風物詩となっていますビートたけしの超常現象番組ですが,今回は「ビートたけし緊急検証超常現象(秘)ファイル!!祝10周年も一度見たい禁断の(秘)映像100連発」ということで,過去10年で取り上げられた様々な超常現象からベスト100を選び,その中からメジャーなものを選ぶというものでした。
消化不良
まず,超常現象の肯定否定云々の前に,2時間半で様々な超常現象を扱おうという企画自体に無理があります。おかげで,番組は「過去10年の単なるダイジェスト」に終わってしまいました。せっかくベスト100を選ぶのであれば,やはり単なるダイジェストだけではなく,その後どうなったか位は掘り下げて欲しかったです。
また,そもそもベスト100といいながら,そもそも何が100に選ばれたのか全く分かりませんでした。せめてベスト50に絞ってでもいいので,とりあえず全部紹介して欲しかったです。
さらに,「大槻教授vs韮沢さん」のバトルは,この番組の目玉となっているのですが,あの2人のバトルは,もう少し時間をかければ「単なる漫才」から「もう少しまともな議論」になるはずなのです。もちろん,おもしろおかしさをあの2人に追求するのは大いにありなのですが,もう少し2人のバトルを見たかったものです。
さて,番組の内容ですが,基本的には大竹まことさんのいうとおり,「90%デタラメ」です。多くは,実は原因が解明されていたり,単なる番組上のデフォルメだったなど「超常現象に非ず」というものなのです。
その中で,1位となったのが「アポロ計画」でしたが,月面着陸の真偽については今なお多くの方がそれぞれの根拠をあげて解説しています。
ただ,宇宙人がいるか否かは別にしても,「別撮りビデオを流していた」疑いが強いことだけは確かなようです。そして,その本当の原因は,宇宙人の隠蔽ではなく,「対ソビエト」という冷戦対策のためであろうということが一つの説として掲げられています。つまり,冷戦で優位に立つためにも,月面着陸は絶対に成功させる必要があるのです。実は,月面ロケットはソビエトの方が先に開発したのですが,実験が失敗に終わってしまいました。そこで,アメリカは意地でも成功させる必要があったため,「とにかく月に行った」と思わせる必要があったということです。
比較的まともな説だと私も思います。もっとも,アポロの話,本気で書くと大変なことになるので,とりあえず端折ります。
他にもUFOや超能力,UMAの話など興味深いものを取り上げていたのですが,前述のとおり,解決済みが多かっただけにちょっと残念でした。ユリゲラーの実験も,なんか昔やっていた「壊れた時計が直る」みたいなノリに近く,本当に超能力といえるかどうか結構疑問がありました。
個人的には,最近ほとんど取り上げられませんが,「アメリカ人家族が宇宙人を銃で射殺した」ビデオのその後が気になっています。一応,宇宙人とは和解が成立したとその家族が説明していましたが,多くは語れないとのことで,真相が今でも闇に葬られたままです。
とはいえ,バラエティ番組という前提であれば,とりあえずは満足のいく内容でした。できれば,年1回といわず,2,3回くらいはやって欲しいなあって思いました。これが終わると,本当に1年が終わった,って感じです。
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http://uesama.antena.ne.jp/archives/article/19654.html
消化不良
まず,超常現象の肯定否定云々の前に,2時間半で様々な超常現象を扱おうという企画自体に無理があります。おかげで,番組は「過去10年の単なるダイジェスト」に終わってしまいました。せっかくベスト100を選ぶのであれば,やはり単なるダイジェストだけではなく,その後どうなったか位は掘り下げて欲しかったです。
また,そもそもベスト100といいながら,そもそも何が100に選ばれたのか全く分かりませんでした。せめてベスト50に絞ってでもいいので,とりあえず全部紹介して欲しかったです。
さらに,「大槻教授vs韮沢さん」のバトルは,この番組の目玉となっているのですが,あの2人のバトルは,もう少し時間をかければ「単なる漫才」から「もう少しまともな議論」になるはずなのです。もちろん,おもしろおかしさをあの2人に追求するのは大いにありなのですが,もう少し2人のバトルを見たかったものです。
さて,番組の内容ですが,基本的には大竹まことさんのいうとおり,「90%デタラメ」です。多くは,実は原因が解明されていたり,単なる番組上のデフォルメだったなど「超常現象に非ず」というものなのです。
その中で,1位となったのが「アポロ計画」でしたが,月面着陸の真偽については今なお多くの方がそれぞれの根拠をあげて解説しています。
ただ,宇宙人がいるか否かは別にしても,「別撮りビデオを流していた」疑いが強いことだけは確かなようです。そして,その本当の原因は,宇宙人の隠蔽ではなく,「対ソビエト」という冷戦対策のためであろうということが一つの説として掲げられています。つまり,冷戦で優位に立つためにも,月面着陸は絶対に成功させる必要があるのです。実は,月面ロケットはソビエトの方が先に開発したのですが,実験が失敗に終わってしまいました。そこで,アメリカは意地でも成功させる必要があったため,「とにかく月に行った」と思わせる必要があったということです。
比較的まともな説だと私も思います。もっとも,アポロの話,本気で書くと大変なことになるので,とりあえず端折ります。
他にもUFOや超能力,UMAの話など興味深いものを取り上げていたのですが,前述のとおり,解決済みが多かっただけにちょっと残念でした。ユリゲラーの実験も,なんか昔やっていた「壊れた時計が直る」みたいなノリに近く,本当に超能力といえるかどうか結構疑問がありました。
個人的には,最近ほとんど取り上げられませんが,「アメリカ人家族が宇宙人を銃で射殺した」ビデオのその後が気になっています。一応,宇宙人とは和解が成立したとその家族が説明していましたが,多くは語れないとのことで,真相が今でも闇に葬られたままです。
とはいえ,バラエティ番組という前提であれば,とりあえずは満足のいく内容でした。できれば,年1回といわず,2,3回くらいはやって欲しいなあって思いました。これが終わると,本当に1年が終わった,って感じです。
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http://uesama.antena.ne.jp/archives/article/19654.html
アポロ捏造については、おっしゃるように米ソ冷戦が大きく関与していると思います。
当時のケネディが「60年代中に月に人類を送る」と公約してしまい、引っ込みがつかなくなってしまった。実現できなければ米国の威信が大きく揺らぐ。1969年7月20日というアポロ11号の月着陸が公約のタイムリミットぎりぎりだったタイミングを考えると、「なぜ、その時にしなければならなかった」かが見えてくると思います。ちなみに12号以下は本当に月に着陸したと思っていますが。
この手の番組のスペシャル版は,たいてい総集編で終わってしまうのが常ですね。
おかにゃんさんがおっしゃるとおり,その後の状況が知りたいものです。
大槻教授vs韮沢さんのバトルは良いですね。
「中古車ガリバー」のCMもこれっぽくて笑えます。
今年は日本政府でもUFOについて話題にしていましたし,来年は我が国に宇宙大使館ができることでしょう!
その前に,「沼津の北朝鮮大使館」にも訪問しなくてはなりませんね。
というわけで,来年もよろしくお願いします!
アメリカアポロ計画にはいろいろな問題点も指摘されていますが,その背後には冷戦構造が見え隠れしていると私も考えています。
そして,アポロは確かに月に着陸していますが,その中の映像のいくつかは偽造している可能性も否定できないかなあ,って企んでいます。
月面車あたりは正直怪しい感じを覚えます。
大槻教授vs韮沢さんのバトルは,あれだけで1時間番組が作れます。しかも,韮沢さんがバラエティ面だけではなく,まじめな研究面も取り上げると,もっと面白く,かつ深い番組になるのですがねえ。
というわけで,来年は沼津方面も制覇しましょう。では,よいお年を!