「妻の死無駄にしないで」夫が会見…妊婦受け入れ拒否(読売新聞) - goo ニュース
妊娠中の女性が脳内出血になってしまったが,救急病院で受け入れ拒否があいつで,3日後に亡くなってしまった事件に関し,亡くなった女性の夫が記者会見に臨みました。その席上で,「誰も責めるつもりはない。ただ,妻の死を無駄にしないで」などと発言しました。
一方,石原都知事と舛添厚生労働大臣は,お互いに責任のなすりあいをしています。
亡くなった方の夫は本当に紳士だ
記者会見をニュース報道で拝見しましたが,この夫は実に冷静にかつ的確に発言をしていました。私が同じ立場であれば,あんな冷静に発言なんてできないでしょう。また,近年はやっている「他人なすりつけ」的な発言もまったくなく,むしろ「個人責任を問わない」と極めて寛容な姿勢で臨んでいたことは,もはや紳士というレベルにあるといえるでしょう。
今回,いわゆる「飛び込み出産」でもないく,また発病したときはかかりつけの医師の診断を踏まえて救急車を呼んでいるため,この夫や家族としては,「十分やれることはやっていた」といえます。その上で,この惨事に巻き込まれたわけですから,本来であれば怒り心頭に達しているはずです。しかし,それを表面に出さず,とにかく「社会システムが変わってほしい」と発言されることは,まさに「自分のような思いをする人がこれ以上現れないでほしい」という強い思いに他なりません。
この夫には,本当に頭が下がる思いで一杯ですし,またこの方が言うとおり,これを機に社会システムをもっと検証し,改善できるところは改善するべきでしょう。
一方,お粗末なのは,石原都知事と舛添厚生労働大臣です。今回の事故の原因について,「医師不足は厚生労働省のせい」と言えば,かたや「医師を適正配置しないのは,知事の責任」と応酬するなど,「責任のなすりあい」をしているにすぎません。責任を認めると損害賠償責任が発生すると思っているのかもしれませんが,大切なことは,「どっちの責任でもいいから,まず原因がどこにあるのかをしっかり追求すること」が第一なのです。しかし,残念なのことに,この2人はこうした検証作業を放置して,責任のなすりつけ合せあいを繰り広げています。
これでは,同じようなことがまた発生してしまいます。そうなると,この夫は本当に悲しい思いをするでしょう。
今回の問題,原因は一つではありません。いくつかの要素が混ざった結果です。
知事と大臣は,責任のなすりつけあいをする暇があれば,まずは事案に真っ正面から向き合い,その原因を検証し,真摯に反省した上で,改善策を講じるべきでしょう。
その上で,医師不足,システム不十分,病院不足などなどの原因について,修正していくべきです。
くだらないガキの喧嘩をしている場合ではないのです。
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http://blog.livedoor.jp/yononakakoubou/archives/51408970.html
妊娠中の女性が脳内出血になってしまったが,救急病院で受け入れ拒否があいつで,3日後に亡くなってしまった事件に関し,亡くなった女性の夫が記者会見に臨みました。その席上で,「誰も責めるつもりはない。ただ,妻の死を無駄にしないで」などと発言しました。
一方,石原都知事と舛添厚生労働大臣は,お互いに責任のなすりあいをしています。
亡くなった方の夫は本当に紳士だ
記者会見をニュース報道で拝見しましたが,この夫は実に冷静にかつ的確に発言をしていました。私が同じ立場であれば,あんな冷静に発言なんてできないでしょう。また,近年はやっている「他人なすりつけ」的な発言もまったくなく,むしろ「個人責任を問わない」と極めて寛容な姿勢で臨んでいたことは,もはや紳士というレベルにあるといえるでしょう。
今回,いわゆる「飛び込み出産」でもないく,また発病したときはかかりつけの医師の診断を踏まえて救急車を呼んでいるため,この夫や家族としては,「十分やれることはやっていた」といえます。その上で,この惨事に巻き込まれたわけですから,本来であれば怒り心頭に達しているはずです。しかし,それを表面に出さず,とにかく「社会システムが変わってほしい」と発言されることは,まさに「自分のような思いをする人がこれ以上現れないでほしい」という強い思いに他なりません。
この夫には,本当に頭が下がる思いで一杯ですし,またこの方が言うとおり,これを機に社会システムをもっと検証し,改善できるところは改善するべきでしょう。
一方,お粗末なのは,石原都知事と舛添厚生労働大臣です。今回の事故の原因について,「医師不足は厚生労働省のせい」と言えば,かたや「医師を適正配置しないのは,知事の責任」と応酬するなど,「責任のなすりあい」をしているにすぎません。責任を認めると損害賠償責任が発生すると思っているのかもしれませんが,大切なことは,「どっちの責任でもいいから,まず原因がどこにあるのかをしっかり追求すること」が第一なのです。しかし,残念なのことに,この2人はこうした検証作業を放置して,責任のなすりつけ合せあいを繰り広げています。
これでは,同じようなことがまた発生してしまいます。そうなると,この夫は本当に悲しい思いをするでしょう。
今回の問題,原因は一つではありません。いくつかの要素が混ざった結果です。
知事と大臣は,責任のなすりつけあいをする暇があれば,まずは事案に真っ正面から向き合い,その原因を検証し,真摯に反省した上で,改善策を講じるべきでしょう。
その上で,医師不足,システム不十分,病院不足などなどの原因について,修正していくべきです。
くだらないガキの喧嘩をしている場合ではないのです。
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土日祝日は受け入れ困難ということだったのですが、
逆に言えば、各病院に1人ずつはいるわけで、
ある程度数を絞って、充分回せるだけの人数を
少数の病院に配置した方がいいような気がします。
結局たらい回しで、受け入れ先が無いくらいなら、
都内各地からは少し遠くても、「確実に医師がいる病院」という病院をつくるべきではないでしょうか。
「あまねくいる」という体制から、
「確実にいる」という体制にするべきではないかと。
分散処理から集中処理への回帰ですね。地域密着を売りにして,多くの地域で土日医療を始めましたが,それに見合った医師は増えていません。
であれば,やはり集中処理として,施設を集約するのはよいと思います。それにより,機材も集中的に整備できます。
ただ,現実的問題は,「その施設をどこに作るか」です。自治体は,自分の所に来てもらいたいための我田引水合戦が始まり,地元の政治家を巻き込んでの大戦争になります。
これがあるので,現実的にはできない話になってしまうのです。なにかおかしいような気もしますが。。
生まれた赤ちゃんを受け入れるのも大事かもしれませんが、
まずは妊婦の命を助けるという考えで受け入れるってことは不可能なのでしょうか?
今回の件でしたら、脳神経外科で対応しながら、お産を見守るといったような形にできたらと私は思います。
母と子供、どっちを取るかという選択肢は否めないかもしれないし、どちらも一つの命ですから、難しいでしょうが。
あとはシステムに頼るという考えそのものを、変えるべきだと思います。
タイムラグあるのが当たり前ですし、一分一秒を争うようなことでは不向きでしょうね?
一度、昔を振り返ってくださいって言いたい。
医者同士の連携をシステムに頼るのではなく、人のつながりが大事だと思います。(病院内も他の病院などととも)
この症状なら、ここっていうの、あるはずだし、科目にとらわれず、領域を超えた対応ができるといいのですがね。
あとはご主人様のおっしゃる通りですね。
なすりつけあいって、今の政党論争と同じって思ってしまいます。
誰が悪いとかではなく、できることからやっていって欲しいものです。
おっしゃるとおり,妊婦=産科という単純な切り分けは,考え方を変えた方がいいと思います。確かに,妊婦の定期検診をしてある程度把握しておくということが重要であることは当然のお話ですが,妊婦とて1人の人間である以上,妊娠関係以外の病気だってする可能性があるわけですから,柔軟に対応できるようにする必要があります。
最近はやりの「総合内科」みたいな,一時的な切り分け判断ができるような病院が増えると,今回のようなケースももう少し早く何らかの措置がとれたかもしれませんね。
あと,責任のなすりあい,醜いです。もともと信用ならない2人でしたが,今回のやりとりを見て「やっぱりな」と思いました。なぜ,「お互い改善策を考えよう」とならないのでしょうか。
http://blogs.yahoo.co.jp/taddy442000/16924024.html
…今回の「東京陥落」よりずっと前から、墨東病院を始めとした東京の救急はSOSを出していたんですよね…。
マスコミ、役人、その他、「医療の事なんて俺らには関係ねえよ」という人間が、そのSOSを聞かなかったために「東京陥落」が起きた。
そして今でもなお「医者のモラルの問題」とか「全国各地で救急搬送を拒否した病院は患者を捨てた」とか言う人間が跋扈する事実…。(「医師は応酬義務を果たしていない」と味方を後ろから撃つ人間までいるし…。)
いつになったら、医療に無理解な人間による「医師叩き」「病院叩き」が無くなるのでしょうかね…。
現場の病院は,本当に苦労しているんですよね。それを病院だけにすべての責任を押しつける風潮がなんか合点がいきません。
叩きやすい所を叩くのは簡単です。でも,それにより「物の本質」を完全に見失ってしまうと思います。
非常に鋭いご指摘だと思います。