あれは,あれで良いのかなPART2

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東久留米市長選挙結果発表と最も早い短評

2006年01月16日 01時03分16秒 | 選挙全般
つい先ほど開票作業が終わったようです。

投票率 41.77%(前回44.13%)

野崎重弥氏 19,491票(当選)
君島久康氏 18,579票

ということで,現職市長が再選を果たしました。

野崎市長,おめでとうございます。ただ,先はまだいばらの道ですぞ!!

今回の選挙についての短評を少し。
まず,投票率は,予想どおり前回より落ちました。正直,争点なき選挙であることから30%台まで落ち込むのかな,と懸念していましたが,とりあえず40%台にいったことは,まだましだったかなあ,と思います。
とはいえ,首長選挙で40%台とは,個人的には尋常なこととは思えません。
市民としては,まず選挙に行くことで,現在の市政に対する評価を下すべきであったといえるでしょう。
今後4年間で東久留米市がどうなるのか私にも分かりませんが,仮に悪い方向に進んでしまったとしても,すべては市民の自己責任である,という点を有権者として自覚してほしいと思います。

次に,各候補者の勝敗因を少し。
君島候補の敗因は主に2つあると考えます。1つ目は「野崎候補との政策の差異を明確にできなかったこと」,もう一つは「投票率を上げられなかった」ことです。
前者については,君島候補は「市民参加」を強く主張していましたが,それ以外の選挙公約については,現職市長との違いがほとんど見いだせませんでした。つまり,「同じことをいっている候補者」と有権者には映ってしまったのです。
そうすると,日本の選挙では「現職有利」に働くため,どうしても票が延びきれなかったといえます。
後者については,この票の僅差は,はっきり言うと,天気や風向きでいかようにも変わる状態であったといえます。っていうことは,君島候補陣営としては,「投票率アップ運動」をもっと行うべきであったといえるでしょう。

一方,野崎候補の勝因は,この逆のことです。ただ,ここで注意しなければいけないのか,「今回の選挙では自民党追い風」がまだ吹いていた,ということです。
先の衆議院議員選挙から逆算した場合,もしあの頃と同じ状態であれば,自民党議員VS民主党議員+共産党候補者の得票数で比較するならば,自民党の方が票が少ないはずなのですが,市長選挙は僅差で自民党推薦の野崎候補が勝ちました。つまり,単純計算では,国政選挙で民主党または共産党候補者に投票した人の数パーセントの人は,自民公明推薦の野崎候補に鞍替え投票した,ということになるのです。
もちろん,国政選挙とは事情を異にしますので,これだけでは何とも言い切れませんが,まだ自民党追い風は残っているといえるでしょう。
言い方を変えると,「小泉旋風」がもしもどこかで止まっていたとしたら,今回勝ったかどうかは極めて微妙であったといえるでしょう。
この事実は,今後各政党においても細かく分析すると思いますが,各政党どのように分析するのか,注意してみていきたいと思います。

一方で,野崎市政は決して明るいものではありません。まず,投票した有権者だけで見ても,ちょうど半分は現政権に対して不支持を表明しています。また,投票しなかった人は,決して現政権を評価しての無投票ではなく,むしろ「両候補者に魅力を感じていない」故の無投票であったといえるでしょう。
ということは,有権者の8割は現政権に対して不支持を表明しているといっても過言ではありません。
これを踏まえた上で,間違っても「市民の多くは自分を支持した」と誤解して,横柄な態度で市政に臨まず,むしろ今以上に真摯な態度で公約である財政再建に取り組んでほしいものです。もちろん,市民生活の向上のためにより一層頑張ってほしいことはいうまでもありません。

以上,今回の選挙結果の短評でした。

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