あれは,あれで良いのかなPART2

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酒気帯び運転厳罰化へ,ならばひき逃げも厳罰化してほしい

2009年01月30日 01時15分08秒 | 法律問題
政府は,酒気帯び運転の撲滅を図るため,より厳しい罰則規定を盛り込んだ道交法施行令の改正を閣議決定し,6月1日から施行することとなりました。具体的には,呼気1リットルあたり0.25以上の酒気を帯びていた場合は,1発で免許取消となることや,取消後再取得までの欠格期間も最長で10年にするなど,「飲んだら乗るな」を寄り徹底する内容となっています。

「酒気帯び」でも一発取り消し…道交法改正案を閣議決定(読売新聞) - goo ニュース

あとは逃げ得を許さない対策ですね

酒気帯び運転の厳罰化は賛成です。こうでもしないと酒気帯び運転は減りません。もっとも,今回の件は行政罰の話ですから,裁判云々とは事情が違うと思われます。
また,これまで社会も酒気帯び運転に寛容だったところがありましたが,最近では「やはり酒気帯び運転はどんな事情でもよくない」という認識を持つ人が増えてきたようです。
例えば,盆や正月に車で来た人にお酒を勧めることを悪いと感じていなかったり,冠婚葬祭や祭りの時も同様に車で来た人にお酒を勧めることはむしろ当然だと感じていたなどのケースについて,いずれもよろしくないという認識が広まり始めています。実際,お祭りなどでお酒を振る舞う場合も自動車で来ているか否か確認するようにしたり,または代行車を確実に手配するなどしている例もあるようです。

酒気帯び運転の厳罰化が進み,ようやく社会の認識も「危ないこと」となってきたのかなと思います。社会の認識がバックに付けば,恐いものはありません。酒気帯び運転を0にし,さらには悲惨な事故を0にするためにも,「飲んだら乗るな」だけではなく「飲んだら乗せない」を徹底するということはどんどん進めていくべきでしょう。

ただし,この方針で一つだけ気になることがあります。それは,「ひき逃げの増加」です。厳罰化が進むことで,酒気帯び運転自体減ると思いますが,一方で,「酒気帯び運転がばれないように逃げる」という輩が増加するのではないかと懸念されます。現行法では,逃げてしまった場合,酒気帯びに関する証拠を押さえることが難しいため,「ひき逃げ」のみで処罰するしかありません。ひき逃げも罪が重くなっているものの,危険運転致死傷罪とのバランスを考えるとまだまだ刑が低いと思います。
そこで,「逃げたらもっと恐いことになる」と思わせる必要があるのではないでしょうか。とすると,ひき逃げの罪についても厳罰化の検討を行うべきだと思います。少なくとも,上限は危険運転致死罪と同じにするべきでしょう。

酒気帯びもさることながら,ひき逃げも卑劣この上ない犯罪です。酒気帯びの有無に関係なく,ひき逃げは限りなく殺人に近いと言えますから,この点について法改正を検討してほしいと思います。

「車は安全だし,運転手はしっかしている」と対外的に認識されるようなるためにも,まずは私たち1人1人が改めて「酒気帯びは絶対やらない」と考えるべきでしょう。

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2 コメント

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てるりんさま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2009-01-31 01:12:23
こんばんは。
すべての根源は「交通事故をなくす」という発想にありますから,厳罰化云々以前に「事故を起こすようなことはしない」という1人1人の意識が大切なのだと思います。
しかし,こうした意識が弱くなっているから,残念な事故が増えてしまうのかな,って思います。
もっというと,「免許」って誰でも取れるイメージがありますが,本来は「免許」という言葉の意味は,「本当はやってはいけないことを,特別に許可してやっていいもの」なので,自動車の運転も「特別に認めてあげよう」っていう代物なのです。
だから,運転免許も本当は「重み」があるのです。こうした重みを感じられれば,厳罰化にしなくとも当然酒気帯び運転やひき逃げなんてやらないはずなんですがねえ。
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厳罰化だけではなく (てるりん)
2009-01-30 15:30:14
酒気帯び運転の意識は以前より増しているはずだと思います。
しかし、実際に酒を飲んで運転する人の質が悪化してい気もします。
交通事故は立証が重点に置かれてしまうので、酒気帯びだと、程度が読めない分、難しいけど、
ひき逃げこそ、故意だと思える分、罪が重いというほうが納得いきますね。
ひき逃げだと、完全に義務違反〈負傷者の救済)と言えますし。
とにかく罪が重くなるからではなく、被害者を増やさないという認識、責任感を持って行動して欲しいものです。
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