あれは,あれで良いのかなPART2

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箱根の山は棄権でいっぱい

2008年01月03日 15時00分05秒 | スポーツ全般
恒例の箱根駅伝は,往路2位の駒大が復路で逆転して優勝しました。往路1位の早稲田大が2位になるほか,学連選抜が4位に入るなど,大健闘の大学が多かった一方,優勝候補といわれた順天堂大,東海大,大東大が棄権をするなど,波乱なレースともなりました。

駒大が3年ぶり6度目V、学連選抜4位…箱根駅伝(読売新聞) - goo ニュース

箱根の山には鬼が住む

箱根駅伝は,毎年何かが起こります。前評判どおり見ていて安心できるレースというのはほとんどありません。だから駅伝は面白いのですが。
今回の駒大ですが,実は区間賞は8区の選手一人だけでした。しかし総合優勝となりました。このポイントは,「大きくブレーキとなる選手もいなかった」という点にあります。やはり,「一人ひとり確実に走る」という戦略が優勝につながったといえるでしょう。
一方で,棄権が3校も出るという大波乱になりました。今回の天候は比較的穏やかなので,気候が原因とは思えず,おそらくは「調整ミス」であろうと推測されます。もちろん,3選手とも大事に至らないようなのでそこは一安心ではありますが,選手や監督としては「体調管理」というのがいかに大事なのかが改めて問われたレースだったといえるでしょう。特に順天堂大は,棄権した選手以外にも,1区の選手が立ち止まり,また復路でも満足いく走りができなかったなど,チーム全体で何らかの調整ミスがあった可能性が考えられます。
とはいえ,駅伝の性格上仕方ないとはいえ,「一人の選手が原因で順位がまったくつかなくなる」というのは,その選手に精神的ショックを与えかねませんし,そのようなプレッシャーが「無理してでも走る」という選手生命に影響を与えるようなことにもなりかねません。したがって,「棄権即終了」のような今の制度を改正して,「あとの選手にも何らかのチャンスが与えられる」ような制度に改正できないものでしょうか。例えば,みなしタイムをつくって総合順位がつくようにするとか,区間賞は認めるようにするなどです。

また,今回はシード校がかなり脱落しました。言い方を変えると予選からあがってきた学校が善戦したといえます。さらには,学連選抜が4位になるという大金星もあるなど,「実力で這い上がってきた」学校や選手が日の目を見ました。もちろん,シード校がサボっていたとは思えませんが,予選を超えてきた学校は「練習量に裏打ちされた勢い」があったために,好成績を収めたともいえるでしょう。やはり,何事も「適度な練習」が大切であると思わずにはいられません。

とはいえ,「箱根の向こうには鬼がいる」と昔言われていた時がありますが,箱根駅伝には毎年何らかの鬼がいるのかもしれませんね。
一方で,一部有名陸上選手などからは「箱根駅伝有害論」なども展開されています。この点は,陸上の専門家ではないのでその真偽のほどはまったく分かりません。ただ,「この箱根駅伝がベスト」と考えることなく,常に「よりよい大会は何か」を考えていくことがよいのかなあ,と思います。

さて,箱根駅伝が終わると,お正月も終わったという感じになります。2008年は,駒大のごとく「安定確実な走り」をしながら私も一年を過ごして生きたいものです。あ,もちろん,実際に走るわけではありませんが(^^;)。

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6 コメント

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ともっちさま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2008-01-04 23:26:06
こんばんは。
勝負の世界なので,そこはクールに決めるというのがむしろ当然かもしれません。おっしゃるとおり,棄権に対する救済策を設けると,それを悪用するという大学が出ないとも限りません。
ただ,一番心配なのは,「選手が無理してつぶれてしまう」という点です。マラソンであれば一人が棄権をしてもその選手のみの責任で済みますが,大学駅伝となると,チーム,さらには大学全体に影響を与えかねません。そのプレッシャーから「無理をしてしまう」ということが怖いなあ,と思います。
無条件救済とはいいませんが,選手が無理(無茶)をしない程度の救済策ができればいいのかな,って思います。少なくとも,他の選手が「走れてよかった」と思えるような何かはあってもよいのかなあ,って思います。
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棄権も結果 (ともっち)
2008-01-04 16:39:21
なので、その結果はきちんと受け止めるべきなのではないでしょうか。教育的側面といいますが、おっしゃるような救済策は現場の混乱を招くだけです。また、返って不公平になると考えます。今回のように往路棄権なら復路はオープン参加とするのが、次善の策だと思います。また、棄権となった場合でも繰り上げスタートとは別の襷で走ることにするよりほかないと考えます。
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時評親爺さま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2008-01-03 18:20:57
こんばんは。
駅伝有害論は,私も詳しいことは正直よく分かりません(^^;)。理屈としては,「20キロくらいの距離ばかり走ると40キロ走れないよ」みたいなことらしいのですが,この点はその筋の専門家にすべて任せようと思います(丸投げモード汗)。
棄権制度は,何らかの救済策が必要でしょう。社会人駅伝ならともかく,大学駅伝は教育的な面もあるわけですから,将来のために役立つような制度にすることが必要ではないかなあ,って思います。
外国人留学生の問題も,他の日本人選手が同じくらいの実力があれば問題ないのですが,どこかのプロ野球球団みたいに外国人だけに頼るとチームが伸びないでしょうね。
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tenjin95@栗原市さま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2008-01-03 18:15:30
こんばんは。
今回,急遽水分補給の制限が緩和されましたが,レース全体で棄権チームが3校も出たということは,何らかの見直しが必要なのかもしれません。
見ている方がはらはらする駅伝は魅力的なのですが,やっている選手も安心してできるような制度になるともっと面白いレースになるかもしれませんね。
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う~む (時評親爺)
2008-01-03 16:04:23
午後のお茶時にございます(一杯いただいております汗)

> 一部有名陸上選手などからは「箱根駅伝有害論」なども展開

しかし、ボンクラめにはよう分らんのでありますが、1区あたり20~30kmの長距離ロードで、そこは個人レースとは異なる(ロード)リレーという責任、加えて繰り上げスタートや棄権による記録(順位)除外(区間記録は有効?)とか、そうしたシステムが選手各個人へのプレッシャーになるのでありましょうか(謎汗)

それがまぁ、箱根駅伝の伝統?なのかもしれませんが、ご指摘のように「棄権」をどう扱っていくか?という点では今後考えていくべき課題かもしれまへん(宿題汗)

ところで助っ人さんが活躍した?山梨学院大は6位、日大は9位・・・う~む、やはり総合力が肝要なのか、助っ人の意義や良し?なのか・・・判断に迷うところではあります(迷う汗)
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TBありがとうございます。 (tenjin95@栗原市)
2008-01-03 15:26:07
> 管理人様

まずは、OBとして駒大優勝がうれしい反面、今回のレース全体としては、色々と問題が出たかな?という感じがします。やはり、3チームの棄権というのは異常事態であり、せっかく駒大前監督の森本さんが水分補給を導入させたのに、これでは何の意味もありません。

したがって、レース全体の反省は必要だと思います。
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