あれは,あれで良いのかなPART2

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賢い(?)家電の買い方講座(その2)お店選びのポイント

2009年12月20日 18時44分50秒 | 家電芸人
 今回は,具体的なお店選びの注意点です。
 当然ですが,これまた主観バリバリですので,ほんの参考程度にしてもらえれば幸いです。

1 お店を決めるポイント
  私は,基本的には次の点をチェックポイントにします。
 (1) 「今日決めたら云々」という店員は信用しない
 (2) 値段交渉にはポイントを絡めない(キャッシュフロー勝負)
 (3) 押し売りをする店員の言うことは信用しない
 (4) 店が活気に満ちているところは良い店
 (5) 長期保証サービスなどが充実している
 (6) とにかく店員,店員のスキルがすべて
 (7) もちろん,価格勝負っていうことは言うまでもない


  それぞれ理由があります。以下,簡単に説明します。
  まず,(1)の「すぐ買え」の店ですが,これを言う店員やお店の場合,ほとんどが「自分やお店のノルマ」を中心に考えているとしか思えません。つまり,「お客様満足度」よりも「お店満足度」を追求しているだけなのです。だから,基本的に私はこういうお店や店員は信用しません。
  むしろ,「大きな買い物だから,週末にじっくり考えてね」と声をかけてくれる店員の方が,お客様のことを考えていると判断できます。
  (2)のポイントシステムですが,このあと2で説明するように,私個人にはメリットがないので,あくまでも「実際支払う金額」が全て勝負となります。
  (3)の押し売りをしないですが,(1)同様,ノルマ重視のお店の場合,「あれもこれも」と薦める傾向にあります。しかし,実際は必要ないものである場合が多く,単に「高い買い物で感覚が麻痺」しているにすぎない場合があります。
  むしろ,いらないものは「なくても大丈夫」と言ってくれるような店員の方が,お客さんのことをしっかり考えてくれていると思います。
  (4)の活気がいいですが,中には勢いだけでごまかしている場合もあるものの,やはり商売の基本は,「やる気」です。活気がよければ,その分サービスも良い,ということが多いです。
  (5)は,最近の家電は「微妙に壊れやすい」ことが多く,それが,2,3年程度たってから発生することが多々あります。原因はいろいろあるのですが,いずれにせよ高い買い物をするのであれば,多少割高であったとしても,長期保障が充実している方が結果的に長期間使用できることから,コストパフォーマンスにすぐれているということになります。また,お店が長期保障をする前提は,「商品に絶対的自身がある」ことの裏返しですから(やばいものばかり売る店は長期保障をすると店が損する),その店はある程度信用できると見ていいでしょう。
  (6)ですが,やはり商売とは,「人と人とのコミュニケーション」が全てです。「この人から買いたいなあ」という方から買った方が,後々後悔しません。また,そういう店員であれば,結構融通も利きますし,サービスも受けやすくなります。
  商売とは,結局は人なのです。
  (7)ですが,全く同じ物を買うなら,最後はやはり「安い方がいい」でしょう。もちろん,安いだけがいいって訳ではないことは上記のとおりですが,条件が似ていれば,最後は価格が全てってことになるでしょう。

2 ポイントカードvs現金割引,お得なのは?
  ところで,家電量販店の中には,「ポイントカード」を発行しているところも結構あります。そして,現金値引きではなく,ポイント率を高めることで,実質値引きを図っている場合があります。
  では,現金値引きのお店とポイントシステムのお店とではどっちがお得でしょうか?
  例えば,10万円の20%引きと10万円にポイント20%付けるのとでは,どちらが本当にお得でしょうか。
  これ,実は,「現金値引き」なんです。こういうからくりです。
  例えば,10万円のテレビと2万円の炊飯器を買うことにしたとします。
  現金値引き20%の店の場合,それぞれの20%引きなので,8万円+1万6千円=9万6千円を支払うことになります。
  ところが,ポイント20%の場合,支払う金額は10万円でポイント2万円分をもらい,炊飯器はポイントを利用してただで買えますので,トータル10万円支払うことになります。ってことは,12万円のものを10万円で買ったことになるので,割引率は約17%となるのです。
  ポイントシステムは,一見お得感満載のように見えるのですが,実は結構からくりがあるのです。ポイントシステムを活用する場合,必ず「キャッシュフロー」基準で考えなければいけません。それが賢い買い物なのです。
  もちろん,同じ金額前提なので,元の金額が異なれば,当然,ポイントのお店の方がいい買い物ができる場合もあります。
  要するに,「ポイントに縛られずにうまく使い分ける」ことが一番大切なことなのです。

3 現金値引きとポイント値引きの使い分け
  では,具体的には現金割引とポイント割引,どのように使い分けるといいでしょうか。。
  ポイントシステムは,実は経済学的には消費者に損であるなどという理論はさておき,ポイントの魅力は「実質価格はものすごく安くなる気がする」という点にあげられます。
  したがって,細かい経済理論は無視し,とりあえずそのお店で別の商品を買うことが決まっており,かつその商品は他のどのお店よりも売値が安い(ポイント割引前の価格)などという好条件がそろっている場合は,ポイントによる値引きを使うことは有益です。
  例えば,テレビと一緒にブルーレイレコーダーを買うと決めている場合,セット割引が設定されており,テレビの値引きポイントでブルーレイレコーダーの代金の大半に充当することができ,結果的に支払う現金は少なくて済むという利点があります。こういう場合は,ポイントが充実している店を選ぶと良いでしょう。
  しかし,逆に,特に他に家電を買う予定がない場合や,ほしい物があるけれどその店では単価が高いという場合,必ずしもポイントはおいしくありません。むしろ,「無理矢理その店で買い物をせざるを得ない」という「ポイントの魔物」に襲われることになってしまうだけです。
  また,ポイントシステムは「冷静な計算能力を失わせる」という魔力を持っています。したがって,落ち着いて考えるには,「まず現金でいくら支払うのか」というキャッシュフローをしっかりと計算することが大切です。特に,前述のとおり,複数の商品を購入する予定がある場合は,それぞれの現金価格の総額がいくらになるのかをしっかりと計算した上で,総額で払うべき現金はいくらになるのかを必ず確認しましょう。そして,その現金で支払う合計金額をベースに,他のお店の金額を比較します。そうしないと,「よく見たら,単価が両方とも高かったので,結局ポイントを使った意味がなかった」などということになりかねません。
  とにかく,「キャッシュフロー」,この観点は絶対に忘れないでください。その上で,ポイントをうまく使えば,最強の武器になります。
  なお,エコポイントですが,これは基本的にノーカウントで計算しましょう。どこで買っても同じポイントですから,安く買うという観点では考慮しなくて問題ありません。

 以上が,私が勝手に考えた家電を買うポイントになります。これらを参考に,これからの年末商戦の波にうまくのり,賢く家電を買いまくりましょう。

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2 コメント

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公平な比較 (時評親爺)
2010-01-10 01:00:21
映画を見てて遅くなりました。

おかにゃんさん、こうした比較は同じ前提でなければ不公平になります。

> 10万円のテレビと2万円の炊飯器を買うことにした

ここまでは判ります。重要なのは”2個”のアイテムを”買う”ことであり、これを忘れてはいけません。

> 現金値引き20%の店の場合,それぞれの20%引き

これも前提としては判ります。

> 8万円+1万6千円=9万6千円を支払うことになります

ここを第1の前提としますが重要な部分です。

注意したいのは、ここではテレビと炊飯器の”2個”のアイテムを購入したこと、即ち”12万円を払って買う”ことが条件となっていることです。

つまり割引金額たる”24,000円”は、”12万円”の出損をなした上で、初めて戻ってくるか割引されるものですから、厳密には”12万円”の出損をすることが暗黙裡に観念されています。

そこで次に・・・

> ポイント20%の場合,支払う金額は10万円でポイント2万円分をもらい,
> 炊飯器はポイントを利用してただで買えますので,トータル10万円支払う

この第2の前提を見ますと、金員の出損は10万円でしかなく、第1の前提とは基本的な条件を異にしており、公平な比較となってはいないのです。

第1の前提と同じ土俵で、割引とポイント制を比較するならば、出損金額(つまり買い物金額)は同一の”12万円”でなければ正しい考察とは言えません。

そうすると”12万円”で、前示”2個”のアイテムを買わねばなりませんから、「ポイント20%付」であることからすると、”24,000円”分のポイントが”事後的”に付与されることになります。

つまり第1の前提も第2の前提も、”ポイント=お金”であると直結するならば、その金銭的ないし経済的効果のみにおいては”殆ど同じ”と言えそうです。

ではどこが違うのか?と言えば・・・

第一に割引は当該購買において費消できますが、ポイントはそれを付与された当該買い物よりも、事後的にしか使えないことです。

第二にショップ側からみた場合、割引はその率全てがショップ側の損失と評価できるところ、ポイント金額ではその満額がショップの損失となるのではなく、ポイントの費消はショップが販売する商品対価に限定されるわけですから、実質的な損失は、交換された商品のショップのマージン分だけ少ないことです。

一例を挙げますと、前示24,000円の値引はそのまま12万円の購入代金かさ控除されるので、24,000円が純粋にショップの損失となります。

一方、24,000円相当ポイントは、それで24,000円販価のトースターと交換すれば、”24,000円のトースター=仕入値+ショップマージン”が成り立ちますから、ショップの実質的損失は”仕入値”となって、相対的割引率は20%よりも交換商品のマージン分だけ低くくなる、と言えます。この差は交換対象の商品、つまり商品のマージン率によって異なると推察できます。

従って・・・

> 12万円のものを10万円で買ったことになるので,割引率は約17%となる

・・・との帰結には、比較の前提の段階で公平ではなく、論理的正確性に欠けるものと言わざるを得ません。

尤も・・・

仮に第1の前提において、「10万円のテレビ」だけを買って、2万円の値引がありますから手元に2万円残って、同じように「2万円の炊飯器」が、同じく20%引の”16,000円”で買えて、手元に4,000円残ります。

そうすると・・・

> ポイント2万円分をもらい,炊飯器はポイントを利用してただで買えますので,
> トータル10万円支払うことになります

この時「ポイント2万円分」の利用によって「2万円の炊飯器」を買った(交換した)時に、再度のポイント付与があるのか?につき不明ですから、この点では何とも判断はできません。
返信する
時評親爺さま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2010-01-10 19:44:45
こんばんは。夕食前のお茶タイムにございます(オチャー!)。
さてさて,ご指摘ありがとうございました。確かに「割引率の比較」であれば,同じ土俵で勝負しなければなりませんから,おっしゃるとおりになると思います。
ただ,ここでは,「現実のお金の流れ」ベースで書きました。だから,「まずテレビを買い,次に炊飯器を買う」こと,そして,「ポイントは無駄にしないこと」この点がベースになっています(説明不足でした。反省汗)。
すなわち,「キャッシュフローベース」の話なのであります。そうすると,「まず現金でいくら払うのか」視点で比較した方が現実的だなあ,っていうことになるのです(現実路線勝負??)

あとは,「現実の売値はどっちが安いか」っていう話ですね。そうなると,もはや比較対象は不可能となります。
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