やっち@十月祭とビール好きの部屋

町田の老舗麦酒屋さんを畳んだ店主のその後奮闘記です(笑)

地元に生きる

2013-05-20 03:20:36 | 日記

入院生活も一週間が経とうとして、私の微かに残された未練も完全に無くなった。
やろうとしても体が動かない、出来ない状況ではじめて私は休める人間なのだろう。

意外とリラックスしている。

昨日は、町田バー対抗フットサル大会だった。

それに出るために、みんなで頑張ってきたのに、代表が入院してしまい申し訳ない…。
信頼できる奴がいてくれて、面倒見てくれるってんで出場は取り止めなかった。

どうやら、20チーム中12位だったそうだ。

前回もその前も最下位だったからすごい躍進!

みんなよくやった!


私の最近の生活は、店の常連さんと、地域の同業者と、地元の仲間との交流て゛溢れている。

街を歩けば知り合いに会う。どこにいても誰か居る。煩わしさの中に心地よさがある。


小さい頃から親の転勤であちこち転々としてきた私には地元がない。

辛うじて過ごした祖父母のいた広島、鹿児島、も彼らの死でその色を失い、帰る意味を失った。

今の親の住まいは一度も過ごしたことのない埼玉の家。
私は帰る場所のない人間。

ずっと、作ろうと頑張ってきた。

ピアスも開けたことない、男も生涯一人と決めていた。女は子を産んで、家を守る!女のくせにかなり保守的な人間だから、大学まで出て、就職して、結婚して仕事辞めて、マンションだって買ったんだよ。

だけど、別れて全て置いてきた。

二匹の犬だけ連れてね。

離婚なんかする気なかった。世の中の流れなんか関係ない。私は嫌だった。

でも、人生そんな時もやってくるもんだ。

これからどうしたらいいのだろう?

定職もない30過ぎたバツイチ女は途方に暮れた。

歳をとって、スーパーのレジをしていて、間違ってばかり、若い店長にいびられる光景。

駅のトイレ掃除している光景。
頭を過ぎるのはそんなマイナスな未来しかなかった。

だから無茶して頑張った日々。

自分の店を持った。

まだまだ借金スゴいけどね…パトロンはいないんだよ。ママじゃないんだ、オーナーなんだ。

せっかく理想的に上手く(売り上げじゃなく)行ってたのに倒れちゃったよ。

何なんだろね?

何度立ち上がればいいんだ?私は

もうゆっくりさせて欲しい。

病床にも書類持ち込んで、携帯で業者とやり取りしてる。

あかんなぁ…

性分?運命かな?

あきらめてまた頑張るか!

早く店に戻って、私を慕う仲間に囲まれて、私はこの街で死ぬ。

言い換えれば生きる。

腹をくくってからが、自分の運命を悟ってからの日々が生きるってことだ。

日々変わらなくてはいけない。
リストラクション。何かを壊して再構築。

成長とは老いでもある。

老いて失ったもの。
肉体的に精神的に。

老いて得た形のないもの。自信。

次に託すべく私はなんとか生きている。

一つずつ誰かの心に…



画像はいただいたものたち。他にもお見舞い金や差し入れ、実際のご足労…

心より感謝しております。