雨と虫

昨日は、台風が接近している影響かあいにくの雨。
喜怒哀楽の喜と楽ばかり人は評価するのと同じく、晴天ばかりを良しとする。
怒も哀も、人の感情として大事なことなのにね…
雨だってそうだ。降らなくては私たちの生活に支障がでるのにね。
休みの日の雨は、私に優しくささやく。
“今日は家でゆっくりしなよ”
家でゴロゴロしている理由を作ってくれる。
空気が澄むし、雨は嫌いじゃないんだけど、あいにくって言わなくてはならないのは、お客さんが来ないから。

人は虫みたいだ。
ある種の天気に誘われて湧き、逆にいなくなる。
うちも、混む日は収拾つかず、そうでない日はガラガラ…
自分の行くところは必ず混むなぁと思うなら、あなたは虫のような動物の本能に操られている。

そんなこと考えていたら、いつものお客さんが来た。
雨でも風でも、イベント終わった時間でも(苦笑)、自分のペースで生きている人。
いつものようにいつもの席に座り、私にも一杯ご馳走して、一言二言…。

今夜はこの人だけなのかなぁ？
そう思っていたら、また一人…。

この二週間くらい頻繁に現れる。
来て二回目でマース券購入、先週末のイベントにも参加と言う馴染みの速さに驚く。
毎度、うちでご飯食べていく。
今回は、lineメンバーに送った“オムライスあります！”に誘われたみたい。

気持ち良い雨だったので、フルオープンにして三人で談笑。

そこにまた一人、彼もここ二三週間のお客さん。何年も目の前通過していたのに、何をきっかけにしたのか六周年を目の前にしてようやく入ってきた。
そして同じく毎週来てくれる。
どうやら先週の金曜日も表から覗いてくれたみたい。(ぐちゃぐちゃだから辞めたんでしょ)

なかなかマースには染まってくれないが、彼なりに楽しそう。
同じくオムライス注文。
男性はオムライスノスタルジーなのかな？みんな好きだよね。
お母さんの味に憧れるんだね。

そんな感じで、雨のカーテンに遮られた私たちは、遅くまで乾杯して笑った。

マイペースも、人それぞれ。
本能に縛られない私たちのマイペース。