女A「寺田さんって、時々そんな話し方するよね。
ヘラヘラ笑って、“どうせ”とか“私なんか”とか…。
でも止めてくれない?それ。なんか気分悪いから。
自己評価が低いのはあなたの勝手だけど、わざわざ示さなくていいから。」
女B(寺田)「あ…すいません。」
女A「別に謝ることじゃないけどね。注意じゃなくてお願いだから、これは。」
女B「はい…。
なんか私、昔…ちょっと自分にスゴイ価値があると思ってた時があって、ホント意味もなく自信満々で…。
でも時間が経つにつれて現実見えてきたって言うか…。
言ってみれば、自分にスゴイ高価な値札貼っていたら、上からどんどんどんどん値引きシール貼られてったって感じで、スゴく安くなったシールがいかにも惨めで、それで…。」
女A「だから、それならいっそ自分から安っい値札つけて出すことにしたってこと?」
女B「あ…(苦笑)」
女A「なるほどねぇ。寺田さんってアレね。余計な方にプライドが高いって言うか、自意識過剰なのね。」
女B「過剰?」
女A「って言うか、人ってそもそも買わないものの値札とか興味ないから。
大丈夫よ、寺田さん。わざわざ低く見せなくても、大抵の人は寺田さんの値札とか見ないから。」
女B「はぁ…」
女A「で、興味のある人は値段交渉可能だから。」
(ドラマ“カカフカカ”より抜粋)
あー、これ分かる!
卑屈なのは自信過剰より不快だわ。
カラオケ行って最初に入れない人とかさぁ。まだ酔ってないからとかさぁ。
誰かが歌わな始まらんやん!
“真打ち登場!”みたいにしたいんか?
アタシは前座か?
そもそもさぁ、よっぽど上手いか音痴でなきゃ気にもならないよ。中途半端なそこそこの歌みんなが聴いてるとでも思ってんかね?
あれって謙虚とか照れ屋とかでなく、ある種の自意識過剰だよね。
Aさん、よく見抜いてよくぞ言った!
一見謙虚そうな地味な人の内面なんて意外とそんなもんよ。