奥田中バスケ部

OKUDA JR BASKETBALL CLUB

思い出の全中Tシャツ

2008-08-22 16:33:38 | スタッフルーム
 新潟では、いよいよ全中が始まるようです。
 全中には、一度も出場したこともなければ、観戦に行ったこともありません。
 ただ、全中に出場したチームからおみあげの品をもらったことだけあります。
 おみあげの中に過去5年と今後開催が決定している開催地が明記された、大切にしていたTシャツがありました。
 そのTシャツを今現在も大切にしてくれているのは、昨日紹介した、金髪のN田君です。
 夏、今ごろの練習試合でのことでした。はじめて配ったユニフォーム。
 たまたま、N田君のユニフォームの背中の番号がとれとれになっていました。
 「N田、母親にそれくらい縫ってもらっとけ。」
 何週間かして、ある子のおかあさんから、N田君の家は、父子家庭で、洗濯や弁当つくり、バスケットに関わることは、すべて自分でやっているらしい。ということを聞かされました。
 秋の新人戦の前日に、N田君にユニフォームやジャージをもってくるようにいいました。
 そのユニフォームやジャージを手にとって見た瞬間、胸が熱くなりました。
 あまりうまいとはいえないけれど、丁寧に縫いこんだ、まちがいなく子供の仕事とわかる縫い方で、番号はもちろん、ほころびもすべて縫ってありました。
 試合が終わり、保護者を交えての祝勝会の時、本人そして、みんなの前で、知らなかったとはいえ、自分の心無い言動を詫びました。
 そして、お詫びと、今までの努力を称えて、全中Tシャツを送りました。
 「今でも大切な宝物です。」と言ってくれたN田君。 ありがとう。