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神奈川県茅ヶ崎市美術館で1930年代から50年代のアロハシャツを集めた「ヴィンテージアロハシャツの魅力 COLLECTION by SUN SURF」と題する展覧会が開かれています。
⇒茅ヶ崎市美術館
明治以降多くの日本人がハワイに移り住みました。
当初は農作業が主でしたが、1900年以降、農業以外に様々な仕事に就き、仕立て屋や呉服店もでてきます。
日本から持参した着物や浴衣が古くなるとシャツに仕立て直し、それがアロハシャツの起源と言われています。
宮本孝一朗もその一人でムサシヤ・ショーテンとしてアロハシャツの普及に大いに貢献した人物です。
(ムサシヤという名前は出身地武蔵国(現在の東京や神奈川東部辺り)から。てっきり宮本武蔵からきていると思ったのですが)
⇒THE ALOHA SHIRT
1936年中国移民のエラリー・チュンが「アロハシャツ」の名前を登録します。
(商売のうまさでしょうかね・・・・)
デザインはハワイカルチャーとしてトロピカルで鮮明な(派手?)色遣いをベースに進化していきます。
全体に同じ模様のパターン、縦に並べられるパターンなどあり、題材もハイビスカスやヤシの木や葉っぱなど様々です。
1950年代には新たなデザイナーも現れ、「ゴーギャン・ウッド・カット」と呼ばれる画家ポール・ゴーギャンの版画を基にしたジョン・メイグスによるデザインなども発売されます。
⇒SUN SURF
初期のアロハシャツの素材は、レーヨン・絹・綿で、襟は長め、ボタンは3~5個ぐらいで少なめのようです。
ボタンはヤシの実のココナッツボタンが主流でした。
ココナッツボタン
⇒KTC Hawaiian
この他にも、初期のアロハシャツを示す特徴が色々とあるようです。
こうしたアロハシャツのコレクターも数多くいます。
アメリカではハワイアンシャツとも呼ばれ、エルビス・プレスリーなどが着用して大流行となりました。
エルビス・プレスリー 1961年の映画「ブルーハワイ」
⇒CR Fashion Book
年々暑くなる気候ですので、日本でも機能的で個性的なアロハシャツが、何かのきっかけで大流行する日がやってくるような気がします。
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