スキーに行ったあと、板の手入れはどうしてますか?
私はとりあえず固く絞った水雑巾で汚れを落としてから、
固形ワックスをテキトーに薄く塗っておしまいです。
ところで、ワックスはなぜ塗るのでしょう?
最初はなんも考えずに、周りが『滑りがよくなる』というのを信じて
塗っていました。
たしかに緩斜面、とくにスケーティングのときは効果を体感するんですが
普通の斜度を滑っているときは、全く恩恵を感じられません。
雑誌かTVかで
『ワックスを塗るとよく滑るというのは、実は原理がよくわかっていない。
ワックスの成分は経験則によるものだ』というのを目にしたことがあります。
そうなると滑りがよくなるって、なんとなく眉唾ですよね。
一方、滑走面に(ワックスの主成分の)パラフィンが
『分子レベルで染み込む』などという、ちょっとオカルトチックな解説もありまして
そんなにパラフィンの分子って小さいの?と私は懐疑的。
フッ素パウダーなんて素材もあるようですが、こんなものが滑走面に
固着するようだったら苦労はせんわいっ!って感じ。
数百度に熱するか数十トンの圧力をかけなきゃムリ!
滑走面のわずかな凸凹に埃のように溜まることはあるかも、ですが。
だいたい、フッ素で滑るようだったらWCのレーサーの滑走面は
ポリエチレンじゃなく、フッ素樹脂になってるワイ!
→単に技術力がないだけ?もしかしてそんな板作ったらWC制せる?
じゃあ、工場長に隠れて実験してみっかな!(笑
※ただし、WCレーサーはみんなワックスを塗っているので
経験則であろうが、効果はあるはずなのです
一方『滑走面の保護、酸化の防止になるから』という理由もよく聞くので
以前は厚めに塗っていました。
実はこれについても常々疑問に思ってきました。
滑走面の主な材料はポリエチレンであると思われますが、
何の縁か、私の会社ではポリエチレンを加工することがあるのですが、
ポリエチレンが『酸化による劣化』するということを聞いたことがないからです。
数十年単位では起こりえることなのかもしれませんが、
どちらかというと、吸水や分子の架橋による硬化のほうが問題のはずです。
もちろん、こちらも10年単位の話になりますが。
つまり、ポリエチレンはスキー板の寿命からいえば、
化学的にはかなり安定した物質であるはずなのです。
最近は、滑走面が白っちゃけることを『酸化』といわずに『ケバ立ち』と
いうことが多くなってきたようですね。
(これって、ワックスメーカの大きな敗戦のひとつだと思いますよ)
じゃあ、ケバ立つ原因はなんでしょう?
斜面との摩擦で?それもあるでしょう。
でも、結構なスピードで滑れる=摩擦係数が少ないってことですよね。
そんなに滑走面に影響が出るのでしょうか。
私の勝手な想像ですが、滑走面に一番悪影響を与えるのは
『滑走面の手入れそのもの』であると考えています。
つまり、ワックスのスクレーピングとブラッシングです。
固いアクリルのスクレーパーでガリガリこする。
このとき、瞬間的に滑走面はかなりの温度になっているはずです。
ブラッシングも同様。プラや銅など種類はありますが、
どちらも結構な摩擦熱が発生しているはずです。
つまり、ワックスがけとは、
『スクレーピングによって傷つけ、ケバ立った滑走面を
ワックスによって撫で付ける』というマッチポンプなのではないか?
そんな疑問を延々と持っていたわけです。
...ということで、
最近はまったくワックスを削り落とすということはやってません。
といっても90%以上が不精から来るもので、
『何本かすべりゃ、落ちちまうわ』って理由でして
残りの10%が上記の『滑走面の保護』。
でも何でワックスをかけ続けるのか。
かなり自己矛盾。
これはまあ、洗車やオイル交換、ゴルフクラブを磨くようなもので
趣味の道具に手をかけてやることの自己満足以外の
なにものでもないと思っています。
私の場合、100%レジャースキーで、
級も競技も関係ないので
自分が満足できるようにやるだけです!!(笑
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
※ 追加で~す ※
ポリエチレンについては
うちの会社では酸化はさておき
紫外線による劣化には非常に気を使っています。
酸化 = 紫外線劣化 ということだとすると
ワックス塗るよりUVカットの袋で覆っておいた方が
よほど効果があります。
ただ、この紫外線劣化も数年単位になりますが。
(普通は耐紫外線剤を配合するハズだし)
ポリエチレンは物理的にはヤワですので、ちょっとこすると白化します。
やっぱり、滑走面しらっちゃけるのは、摩擦によるこのケバ立ちが
全てであると(個人的に)断言します。
つまり、化学的な酸化はまったく起こっていないと。
で、ワックスに求める効果は、
『滑走面が雪との摩擦によって傷つけられ白化するのを多少なりとも防ぎ、
そして白化した滑走面を撫で付けるためのものである』
と個人的に結論付けたいと思います。
ワクシングの常識からすると暴論かもしれないが
個人的にはこれが正解としておこう。
私はとりあえず固く絞った水雑巾で汚れを落としてから、
固形ワックスをテキトーに薄く塗っておしまいです。
ところで、ワックスはなぜ塗るのでしょう?
最初はなんも考えずに、周りが『滑りがよくなる』というのを信じて
塗っていました。
たしかに緩斜面、とくにスケーティングのときは効果を体感するんですが
普通の斜度を滑っているときは、全く恩恵を感じられません。
雑誌かTVかで
『ワックスを塗るとよく滑るというのは、実は原理がよくわかっていない。
ワックスの成分は経験則によるものだ』というのを目にしたことがあります。
そうなると滑りがよくなるって、なんとなく眉唾ですよね。
一方、滑走面に(ワックスの主成分の)パラフィンが
『分子レベルで染み込む』などという、ちょっとオカルトチックな解説もありまして
そんなにパラフィンの分子って小さいの?と私は懐疑的。
フッ素パウダーなんて素材もあるようですが、こんなものが滑走面に
固着するようだったら苦労はせんわいっ!って感じ。
数百度に熱するか数十トンの圧力をかけなきゃムリ!
滑走面のわずかな凸凹に埃のように溜まることはあるかも、ですが。
だいたい、フッ素で滑るようだったらWCのレーサーの滑走面は
ポリエチレンじゃなく、フッ素樹脂になってるワイ!
→単に技術力がないだけ?もしかしてそんな板作ったらWC制せる?
じゃあ、工場長に隠れて実験してみっかな!(笑
※ただし、WCレーサーはみんなワックスを塗っているので
経験則であろうが、効果はあるはずなのです
一方『滑走面の保護、酸化の防止になるから』という理由もよく聞くので
以前は厚めに塗っていました。
実はこれについても常々疑問に思ってきました。
滑走面の主な材料はポリエチレンであると思われますが、
何の縁か、私の会社ではポリエチレンを加工することがあるのですが、
ポリエチレンが『酸化による劣化』するということを聞いたことがないからです。
数十年単位では起こりえることなのかもしれませんが、
どちらかというと、吸水や分子の架橋による硬化のほうが問題のはずです。
もちろん、こちらも10年単位の話になりますが。
つまり、ポリエチレンはスキー板の寿命からいえば、
化学的にはかなり安定した物質であるはずなのです。
最近は、滑走面が白っちゃけることを『酸化』といわずに『ケバ立ち』と
いうことが多くなってきたようですね。
(これって、ワックスメーカの大きな敗戦のひとつだと思いますよ)
じゃあ、ケバ立つ原因はなんでしょう?
斜面との摩擦で?それもあるでしょう。
でも、結構なスピードで滑れる=摩擦係数が少ないってことですよね。
そんなに滑走面に影響が出るのでしょうか。
私の勝手な想像ですが、滑走面に一番悪影響を与えるのは
『滑走面の手入れそのもの』であると考えています。
つまり、ワックスのスクレーピングとブラッシングです。
固いアクリルのスクレーパーでガリガリこする。
このとき、瞬間的に滑走面はかなりの温度になっているはずです。
ブラッシングも同様。プラや銅など種類はありますが、
どちらも結構な摩擦熱が発生しているはずです。
つまり、ワックスがけとは、
『スクレーピングによって傷つけ、ケバ立った滑走面を
ワックスによって撫で付ける』というマッチポンプなのではないか?
そんな疑問を延々と持っていたわけです。
...ということで、
最近はまったくワックスを削り落とすということはやってません。
といっても90%以上が不精から来るもので、
『何本かすべりゃ、落ちちまうわ』って理由でして
残りの10%が上記の『滑走面の保護』。
でも何でワックスをかけ続けるのか。
かなり自己矛盾。
これはまあ、洗車やオイル交換、ゴルフクラブを磨くようなもので
趣味の道具に手をかけてやることの自己満足以外の
なにものでもないと思っています。
私の場合、100%レジャースキーで、
級も競技も関係ないので
自分が満足できるようにやるだけです!!(笑
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
※ 追加で~す ※
ポリエチレンについては
うちの会社では酸化はさておき
紫外線による劣化には非常に気を使っています。
酸化 = 紫外線劣化 ということだとすると
ワックス塗るよりUVカットの袋で覆っておいた方が
よほど効果があります。
ただ、この紫外線劣化も数年単位になりますが。
(普通は耐紫外線剤を配合するハズだし)
ポリエチレンは物理的にはヤワですので、ちょっとこすると白化します。
やっぱり、滑走面しらっちゃけるのは、摩擦によるこのケバ立ちが
全てであると(個人的に)断言します。
つまり、化学的な酸化はまったく起こっていないと。
で、ワックスに求める効果は、
『滑走面が雪との摩擦によって傷つけられ白化するのを多少なりとも防ぎ、
そして白化した滑走面を撫で付けるためのものである』
と個人的に結論付けたいと思います。
ワクシングの常識からすると暴論かもしれないが
個人的にはこれが正解としておこう。
サンディング→ストラクチャーをしっかりやった板は
ワックスを塗らなくても同じように十分滑ります。
ただ、やっぱり滑ることによって雪との摩擦で多少荒れるはずなので
ワックスで保護しておく必要がある、と。
※私の板はサンディングもストラクチャーもしてないですが(笑
競技者ならともかく、”ここ一発”の必要がない
私のようなレジャー派は、
スクレーパーでわざわざ傷をつけることはないと
思っています。
塗りっぱなしでも、滑り始めは渋いけど
すぐに遜色なくなりますヨ。
エッジがなまったり滑走面に傷が入ったときだけチューンナップに出せば良いらしい。
オレもワックスぬりぬりだけにしよう♪